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「ポスト岸田」号砲、複数人はや意欲 早期解散の観測

2024-08-15 02:30:57 | 日本政治・外交


「ポスト岸田」で名前が挙がる(上段左から)石破、小泉、高市、上川、(下段左から)河野、
林、茂木、小林の各氏

 

 

岸田文雄首相(自民党総裁)が総裁選への不出馬を表明したことを受けて「ポスト岸田」レースは事実上の号砲が鳴った。

複数の候補が意欲を見せ、早くも混戦模様となりつつある。「選挙の顔」である党のトップが交代確実となり、衆院解散・総選挙の時期は早まるとの観測が広がる。

 

かねて出馬に意欲を示してきた茂木敏充幹事長は14日夜、都内で麻生太郎副総裁と会食した。

経済や外交、憲法などの具体的な政策を説明した。麻生氏は周辺に総裁選の対応は9月まで明言しないと話す。

 

 

 

 

政策通で知られる茂木氏には安定した政権運営への期待がある。

現職の幹事長は刷新感が薄い分、総裁選に勝ってもすぐには解散しにくいとの見方もある。早期の衆院選を望まない議員にとっては支持しやすい。

 

茂木氏は幹事長として首相を支える立場だ。首相が再選をめざす状況では出にくかったが、不出馬表明でくびきは外れた。同じ理由で閣内にいる候補も動きやすくなった。

「私の推薦人に必ずなってほしい」。高市早苗経済安全保障相は前回の2021年総裁選で自身を支持した議員に電話で呼びかけた。河野太郎デジタル相は所属する麻生派の議員らに協力を呼びかける。

 

各議員が注視するのは首相の後見人的な立場だった麻生氏の動きだ。首相を支持するという選択肢がなくなった麻生氏にとって、推しやすいのは同じ派閥の河野氏や関係が近い茂木氏だ。

6つあった自民党派閥のうち麻生派だけは解散せずに残っている。国会議員54人の固まった票を持つだけに、別の「勝ち馬」を探して乗っかる道もある。

 

麻生氏に対抗する形で動くとみられるのは菅義偉前首相だ。世論調査で人気のある石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相が後ろ盾としての支持を期待する。

石破氏は訪問先の台北市で「私のようなものでも一緒にやろうという人が(立候補に必要な推薦人として)20人いれば、ぜひとも出馬したい」と記者団に述べた。出馬の可否を判断する時期について「お盆が一つのめどだ」と説明している。

 

 

菅氏と親密な小泉氏は9日収録のラジオNIKKEIのポッドキャスト番組で「いま言うべき時ではない」と発言した。首相の不出馬表明を踏まえ、党内の動向を見極める。

菅氏にとっては自身の政権を官房長官として支えた加藤勝信氏を支持する手もある。

 

 

当選回数の少ない議員からは世代交代による刷新感を求める声が強まってきた。受け皿となっているのは小林鷹之前経済安保相だ。

「いつかは国のかじ取りを担いたいという気持ちはある」と意欲を見せており、保守層からも支持を受ける。

 

 

首相の不出馬について「党が生まれ変わったと思ってもらえるような改革努力を受け継いでいかなければならない」とのコメントを出した。小林氏を推す議員は14日、東京・赤坂の衆院議員宿舎に集まり対応を協議した。

首相が率いてきた岸田派の出身議員からは林芳正官房長官と上川陽子外相の2人の名前があがる。首相の不出馬表明により、出身派閥が同じであっても名乗りを上げやすくなった。

 

 

政治資金問題で麻生派を除く5派閥が解消を宣言したことで総裁選は従来と異なる構図となる。派閥単位でまとまらない議員が多く、票読みが難しくなる。特に一時は100人を抱えたかつての最大派閥・安倍派の動きが不透明だ。

安倍派出身の議員は「今までは反岸田という旗印である程度まとまると思っていた。首相が出ないとなれば分散するのではないか」とみる。

 

 

岸田派を巡っても出身議員から「首相が脱派閥を掲げた以上、個々人で判断した方がいいのではないか」との意見が出ている。麻生派や二階派出身議員が必ずしも特定の候補に結束して投票するとも限らない。

総裁選の展望としては、まず派閥の支えなしで推薦人20人を確保できる候補者が何人そろうかがポイントになる。

 

 

足元は3年前に菅氏から首相に党総裁のバトンが渡ったときの状況と似た部分がある。2021年は新総裁に選出されたばかりの首相が衆院解散を表明し、反転した内閣支持率を追い風に衆院選で勝利を収めた。

今回は当時と異なり衆院議員の任期満了まで1年あるため、首相が勝てば解散は内閣支持率が回復するまで当面ない公算が大きかった。刷新感のある総裁に替われば21年のように支持率が上がる可能性は高い。

 

 

自民党の閣僚経験者や公明党幹部は首相の不出馬によって「解散が近づいた」とみる。その場合は新たな総裁が経済対策など主要政策の骨格を示したうえで解散し、民意を問うのが有力シナリオとなる。

 

 
 
 
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自民党総裁選2024

自民党総裁選2024の日本経済新聞電子版(日経電子版)の特集ページです。任期満了に伴う自民党総裁選が9月に実施されます。最新ニュースをまとめました。

 

 

 

 

日経記事2024.08.14より引用

 

 



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