ブラジル最高裁はXの事業を停止すると警告している
(CNN)
ブラジルの最高裁判所判事が同国でX(旧ツイッター)を停止するとの警告を発していることをめぐり、Xを所有する米起業家イーロン・マスク氏はこの判事を「邪悪な独裁者」と呼んでネット上での攻撃を強めている。
最高裁のモラエス判事は、マスク氏が24時間以内にブラジルで同社の新しい法定代理人を任命し、未払いの罰金を支払わなければXを停止すると脅していた。
マスク氏はXで「アレシャンドレ・モラエスは判事のコスプレをした邪悪な独裁者だ」とののしった。
以前にもモラエス氏を「ダース・ベイダー」と評したマスク氏は、Xの各国政府渉外チームがモラエス氏の「違法な要求と関連するすべての裁判書類」を近日中に公表するとした声明を再投稿した。
ブラジルはSNS各社にとって重要な市場だ。AP通信によると、ブラジル人の約4000万人、つまり人口の約18%が少なくとも月に1回はXにアクセスしている。
マスク氏の悪口は、主に言論の自由といわゆる偽情報をめぐり同氏とモラエス氏の間で繰り広げられている論争の最新の事例だ。Xは今月17日、判事の「検閲命令」に基づきブラジルでの事業を閉鎖し、スタッフを解雇すると発表した。
モラエス氏は偽情報を拡散して
いるとして複数のアカウントをブロックするようXに命じていた。
モラエス氏の署名入りの最新の声明は、最高裁のXの公式アカウントでも共有され、マスク氏とXの各国政府渉外チームのアカウントがタグ付けされた。
この声明は現地時間28日午後8時30分ごろに掲載され、マスク氏には29日夜まで回答の猶予が与えられていた。
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CNN記事2024.08.30より引用