
雪がまう寒さのなかで、首都ワシントンに集結したトランプ氏の支持者(19日)
【ワシントン=飛田臨太郎】
米国の首都ワシントンの中心部では19日、雪が舞う寒さのなか、全米から集結したトランプ次期米大統領の支持者の熱気に包まれた。
トランプ氏は支持者を前にした演説で「腐敗したワシントンの支配階級の政治をぶっ壊す」と宣言した。
トランプ氏は20日の大統領就任を前に支持者との「勝利集会」をワシントンで開いた。
支持者は夕方からのトランプ氏の演説に参加しようと、当日未明から会場の外で並んだ。
会場周辺はトランプ氏のスローガンである「MAGA(米国を再び偉大に)」と書かれた帽子や衣類を着込む人で朝から埋め尽くされた。
会場の定員をオーバーし、結果的に入りきれなかった人が続出した。数万人に及ぶとみられる。
南部フロリダ州から車で15時間かけて来たスティーブ・ウィリアムズさん(68)は「入れなかったのは残念だったが、ここワシントンにわざわざ来て勝利をともに祝ったことに意味がある」と語った。

ワシントンの中心部を埋め尽くしたトランプ氏の支持者(19日)
トランプ氏は政府機関が集中するワシントンを既得権の象徴と見立てる。
19日の演説では「米国史における最大の政治運動」と唱え「急進的な左派思想を政府から徹底的に排除する」と強調した。
地方に多いトランプ氏の支持者は同氏の従来の秩序を破壊しようとする姿勢に熱狂している。
ワシントンは11月の大統領選で9割以上の人が民主党候補に投じた米国でも有数の「トランプ嫌い」の都市だ。
普段の生活で「MAGA」の文字を見かけることはほぼない。19日は、地下鉄などで「MAGA」があふれる異例の光景となった。
ワシントン郊外に住む民主党支持者のピーター・ハレッジさん(52)は「しばらくは、なるべく家をでない。
中心部には寄りつかないようにする」と語る。トランプ支持者との遭遇を避けるためだ。
普段はバイデン政権や民主党に近い人々が頻繁に利用するホテルのバーも「MAGA」の帽子をかぶったトランプ支持者であふれかえった。
「こんな日が来るなんて」。バーの店員がつぶやいた。

大型のトラックでワシントンにやってきたトランプ氏の支持者(19日)
2025年1月20日(現地時間)にドナルド・トランプ氏が再びアメリカ大統領に就任。政権の行方など最新ニュースや解説を掲載します。
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日経記事2025.1.20より引用
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