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トランプ氏、ハリス氏は「突然黒人に」 差別的と波紋

2024-08-02 09:15:14 | 米大統領選2024


トランプ前大統領は中西部イリノイ州シカゴで開かれた全米黒人ジャーナリスト協会の会合で登壇した(31日)=ロイター

 

 

【ワシントン=飛田臨太郎】

米共和党のトランプ前大統領は31日、民主党のハリス副大統領を「ずっとインド人だったのに、突然、黒人になった」と発言した。

ハリス陣営は人種差別的とみなし、トランプ氏への批判を強めている。

 

全米黒人ジャーナリスト協会の会合に、記者からの質問に答える形で登壇した。

ハリス氏が黒人女性という理由から大統領候補になったと考えているのか問われ「いや」と答え「彼女はインド人の血を引いていることだけをアピールしていた」と話した。

 

「何年か前に彼女が黒人になるまで、黒人だとは知らなかった。今は黒人として知られたがっている。彼女はインド人なのか、それとも黒人なのか」と加えた。

共和党内にはハリス氏が「DEI(多様性、公平性、包摂性)」の枠で選ばれたとする差別的な見方があると指摘されると「DEIをどう定義するのか」などと述べた。

 

ハリス氏の父親はジャマイカ出身で、後に米国に移り住んだ。母はインド系移民。ハリス氏は出自について黒人かつアジア系であるとかねて説明している。

トランプ氏は冒頭から不機嫌な様子を示した。記者がトランプ氏の過去の人種差別的な発言に触れながら質問すると「こんなひどい質問をされたことはない」と憤慨した。

 

「私はリンカーン大統領以来、黒人にとって最高の大統領だ」と主張した。

バイデン政権以来、増加した不法移民が「黒人の仕事を奪っている」などと訴えた。「黒人の仕事とは何か」と聞かれると、明確な回答を避けた。

 

トランプ陣営は伝統的に民主党支持が多い黒人層からの支持拡大を目指し、黒人の経済団体などとの会合を重ねてきた。

物価高によるバイデン政権への不満も取り込み、黒人からの支持率は20年の8%から一時、2割まで伸びていた。

 

人種差別的な発言により、トランプ氏に傾いた層が再び離反する可能性がある。民主党は大統領候補が黒人層からの支持が根強いハリス氏に代わるのを追い風に基盤固めを急ぐ。

ハリス陣営はトランプ氏の発言を受けて声明を発表し「トランプ氏は黒人の家族を失望させた。

 

彼は我々を分断しようとしている」と強調した。「今日の暴言は、トランプ氏が選挙戦全体でみせている『混乱と分裂』の一つに過ぎない」と説いた。

 

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

 

 

 

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竹内薫サイエンスライター
 
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貴重な体験談

私は幼少時にニューヨークに住んでいましたが、当時はあたりまえのような人種差別がありました。

肌の色でアパートの半地下にしか住めない、アパート併設のプールに入れない、といった酷い状況でした。

そもそも「人種」は科学的というよりは社会的な概念ですが、その社会が大きく変わり、差別をなくし、多様性や多文化を推進しよう、という流れの中で、今回のトランプ氏の「暴言」には首を傾げざるを得ません。

そもそも、選挙戦略としても「失言」です。支持率が拮抗する中、思わずホンネが出てしまった、ということでしょうか。

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日経記事2024.08.01より引用

 

 


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