AppleのVision Pro、担当幹部「日本企業との連携重要」

「Vision Pro」の開発を指揮したロックウェル氏は「日本企業は重要な
パートナーだ」と語った（写真は10日の年次開発者会議の配信より）

 

 

【シリコンバレー=中藤玲】

米アップルのゴーグル型端末「Vision Pro（ビジョンプロ）」の開発を指揮するバイスプレジデントのマイク・ロックウェル氏が、日本経済新聞の取材に応じた。

ビジョンプロの開発や普及において「キヤノンなど日本企業は重要なパートナーだ」と強調した。

 

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ビジョンプロは日本で14日から予約を受け付け、28日に発売する。

ロックウェル氏は「消費者が購入できる最高品質の画面を備えているため、アニメーションでも魔法のような視聴体験ができる。私は宮崎駿監督の映画をよく見ている」と述べた。

 

2月から米国で売られているビジョンプロは、6月28日に日本でも発売になる
（4月、ニューヨークのアップルストア）

 

 

奥行きのある映像を楽しめる「空間ビデオ」の普及に向け、日本企業と連携する。

キヤノンは、ビジョンプロの空間ビデオ機能に対応する3D動画を撮影できる交換レンズを発売する。ロックウェル氏は「コンテンツの量が増えると期待している」とし、開発や普及における日本企業の重要性を強調した。

 

ビジョンプロの基本ソフト（OS）「visionOS」は、iPadなどの150万種類以上のアプリと互換性を持たせ、2000以上の専用アプリもそろえた。

日本ではビジョンプロ向けのアプリ開発を支援する拠点を設け、開発を後押ししているという。

 

アップルは10日、独自開発の生成AI（人工知能）「アップルインテリジェンス」をiPhone、Mac、iPadのOSに搭載すると発表した。

visionOSへの搭載時期などは明らかになっていないが、ロックウェル氏は「ビジョンプロは既に30以上のAIアルゴリズム（計算手順）があり、視線や手の動きの追跡などに活用している。これまでで最もAIを活用したアップル製品だ」と話した。

 

10日には次期OSの「visionOS 2」も発表した。撮影済みの写真をAIが加工し、自然な奥行きのある空間写真を作ることができる。

 

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日経記事2024.06.14より引用

 

 

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