米主力戦車エイブラムス=ロイター
【ワシントン=中村亮】
米国防総省のシン副報道官は25日、記者団に米主力戦車エイブラムスがウクライナへ到着したと明らかにした。南部ザポロジエ州を中心に進むウクライナ軍の領土奪還を後押しする。
シン氏は「ウクライナに届いたのは最初の一部だ」と語った。バイデン米政権は1月、31両のエイブラムスを供与すると発表した。
3月には2024年以降とみられた供与時期に関し、在庫がある旧式を改造して23年秋に早めると表明していた。
ウクライナ軍はエイブラムスに劣化ウラン弾を搭載する見通しだ。劣化ウラン弾は戦車の正面装甲を貫通するほどの高い破壊力があり、ロシア軍への対処に適しているとされる。
英国は主力戦車チャレンジャー2、ドイツなどの欧州諸国は同レオパルト2をウクライナに供与してきた。
米メディアによると、ウクライナ軍は南部クリミア半島にあるロシア黒海艦隊司令部への攻撃で艦隊司令官を殺害したと主張した。シン氏は「報道を把握しているが確認はできていない」と言及するにとどめた。
日経記事 023.09.26より引用