フェンシング女子サーブル団体で1位となったウクライナ選手。ウクライナ選手の金メダル獲得は今大会
で初めて=目良友樹撮影
パリ五輪第9日の3日、戦禍に揺れるウクライナが今大会最初の金メダルを獲得した。フェンシング女子サーブル団体で、準決勝で日本、決勝では韓国を下して2008年北京以来の頂点に立った。
ウクライナの金メダルが決まると、グラン・パレの観客席はまるで地元フランスが勝ったかのような熱狂に包まれた。
韓国との大接戦を制してつかんだ今大会初の金メダルを祝福するように、ウクライナ国旗があちこちではためく。
「決勝という瞬間を楽しもうと思っていた。やれることを全うした」と、アンカーで5大会連続出場のハルランはチームの活躍を誇った。
ロシアの侵略後は世界各国を転々としてのトレーニングを余儀なくされ、日本でも何度も合宿を組んだ。4月の帰国時を最後に両親と会えていないというハルランは「まずは全員でウクライナに帰る。一息つきたい」と、ほっとした表情を見せていた。
（堀部遥）
フェンシング女子サーブル団体で1位となったウクライナ選手。ウクライナ選手の金メダル獲得は今大会で初めて
=目良友樹撮影
フランス・パリで開催される夏季オリンピックは、2024年7月26日から8月11日までの日程で実施されます。ブレイキンなど新競技を含む32競技329種目が行われます。パラリンピックは2024年8月28日～9月8日で実施されます。
