アイルランドの与党党首に選出され演説するハリス氏
(24日、アイルランド中部アスローン)=PA・AP
【ロンドン=江渕智弘】
アイルランドの次期首相にサイモン・ハリス高等教育相が就く見通しとなった。24日、政権を担う統一アイルランド党の党首に選出された。同国史上最年少の37歳で4月に首相に就任する。
現在のバラッカー首相が今月20日付で党首を退き、後任が決まり次第、首相も辞めると表明していた。党首選の立候補が24日に締め切られ、ハリス氏以外の届け出がなかった。
ハリス氏は2011年に下院議員に初当選し、保健相や法相を歴任した。17年に38歳で就任したバラッカー氏を抜いて史上最年少の首相となる。
党首に選出されたあとの演説で、中小企業や教育支援、増える移民の対策に力を入れると説明した。パレスチナ自治区ガザでの「即時停戦を繰り返し要求する」と語った。ロシアのウクライナ侵攻を非難し「ウクライナを支える」と強調した。