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内臓とこころ・1

2004-11-11 18:52:56 | 東洋医学一般
「内臓」と「こころ」とは、密接な関係があります。

 まず、人体の機能を支配・統制するものを「神気」といって、さらにそれがおさまっている五臓によって分類されます。

 ※ 心は神を蔵す。肺は魄を蔵す。肝は魂を蔵す。脾は意を蔵す。腎は志を蔵す。

  ☆心におさまっている神が、この中の最上位にあって、他を支配しています。
   神は、生命活動そのものであって、この神が安定していれば、心身ともに
   健康であるということになります。

  ☆肝におさまっている「魂」は、「神」に随って往来するもので、いわゆる
   「こころ」と密接に関係のある「たましい」に近い意味のものになります。
   肝は、判断力や計画性などの精神活動を支配しています。

  ☆肺におさまっている「魄」は、「精」と並んで出入りするもので、いわゆる
   「本能・肉体」と密接に関係のある「たましい」に近い意味のものになります。
   肺が充実していると、「気(狭義の意味の気)」が充実してきます。

  ☆脾におさまっている「意」は、実際に「思ったり」「おぼえたり」するもので、
   「記憶」や「思考」と密接に関係のある「こころ」になります。
   脾の働きの衰えと、全身倦怠感や無力感などは密接に関わっています。

  ☆腎におさまっている「志」は、「意」の存するところで、日本語の「こころざし」
   に近い意味のもので、目的をもって思ったり、思いを持続させる「こころ」に
   なります。
   腎は生命力の源となるエネルギーを貯めておくところのようなものです。
   腎の働きは、免疫力、生殖能力、老化現象にも深くかかわっています。
   「元気の源」、「基礎活力」でもあり、「根気」のあるなしにも関係します。

 「神(神魂魄意志)」が「情動(喜怒哀楽)」を統制していて、「神」が充実して健全に働けば、情動が人の心を乱すことはないのです。
 「神(神魂魄意志)」に乱れがあると、「情動(喜怒哀楽)」のままに動いて人の心を乱して、それがまた「神(神魂魄意志)」を不安定にします。

 結局、生命力そのものが旺盛であれば心身は健康ということで、「からだ」と「こころ」はひとつ、ということにもなりますね。


不妊治療

2004-10-29 19:25:44 | 東洋医学一般
この間の、北海道鍼灸師会の学会のテーマは、「婦人科」でした。
不妊治療についてもとりあげられていました。
その中で、「妊娠したが、基礎体温のグラフをみて、この状態で大丈夫だろうか、と思っていたら、流産してしまった」、という話がありました。
基礎体温のグラフにも、いろんなパターンがあって、低温期、高温期がはっきりしていなかったり、高温期の山が二つあったり、いろいろです。
理想的な基礎体温のグラフの形になった時は、身体も、妊娠に耐えうる準備ができた、ということにもなるのだ、ということなのでしょう。
卵巣や子宮の働きだけの、部分的なことだけではなく、身体全体が健康になって初めて妊娠が可能なのだというお話だと解釈しました。



内蔵と時間

2004-10-24 22:51:14 | 東洋医学一般
内蔵が動き出す時間ていうのがあります。

3~5時→肺。  5~7時→大腸。  7~9時→胃。  
9~11時→脾臓。  11~13時→心臓。  13~15時→小腸。
15~17時→膀胱。  17~19時→腎臓。  19~21時→心包。
21~23時→三焦。  23時~1時→胆嚢。  1~3時→肝臓。

でも、内臓も、表面的な動きとか、内面的な動きとか、奥行き(?)があるので、これが全てというわけではないのが、東洋医学の奥深さなのですが・・・。

例えて言うと、人間は大体、昼間起きて活動していますが、その時、内臓はちょっと休んで、筋肉などが大活躍しています。
夜中は、大体人間は睡眠をとって休んでいますが、その時、筋肉はちょっと休んで、内臓が大活躍しています。

ということは、その内臓が起きて活動し始める時間、といっても、その内臓の中身は、働いているものと休んでいるものが分かれて存在する、というようにも考えられます。

とりあえず、この時間に、内臓が起きだして、活動を始める、ということは、一つの見方になりますね。
そして、この内臓が起き出して、活動を始める時間を考慮しながら、生活リズムをつくることが、自然の流れなのかもしれないですね。