ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

White Shoulder

2018-05-12 | アメリカ事情

 https://www.amazon.co.uk


私たちのヤードセール(ガラージセール)に来ていた女性は、天にも昇るようなそれでいて親しみのある香りを身にまとっていました。「なんと言う香水をお召でしょうか?」と私は尋ねました。「ホワイト・ショルダーです。」と彼女は言いました。途端に記憶の鉢がひっくり返ったようになりました。ホワイト・ショルダーは私の亡き母親がクリスマスに私によく贈ってくれた物の一つでした。 その思い出について私たちはしばらく会話し、そして彼女はいくつかのものを買って去りました。 数時間後、彼女はホワイト・ショルダーの新しい瓶を持って戻ってきました。 私か彼女か、最初に泣き始めたのはどちらだったか、思い出せません。


 ーテネシー州パウエルのメディア・ストックスベリーさん


*****

 

義理の母も、ここに書いたように、クチナシの芳香豊かなホワイト・ショルダー香水がたいへんに好きだった。それは義父が大戦時、急に出来た休暇に二人でサンフランシスコへ出かけ、街角の花屋で義父は彼女に買った花束がクチナシだった時以来の好みであった。奇しくも、義母と同じ年生まれだった私の母もクチナシが好きで庭に欠かしたことがなかった。花や香水の香りは、それをつけている人の思い出につながるものである。母の日を控えて、我が家の前庭に植えてあるクチナシに亡き義母と実母を思う。


夫と妻のチーム、 アルドピントとマリアッチャ・マンデッリによって1954年に設立されたクリッツイア会社は、イタリアのファッションブランドだが、クリッツイアと言う香水は1980年代特に流行り、以前住んでいた南加での隣人女性が、非常にこれを好み、これが香ると私は必ず彼女を思い出す。Kriziaクリッツイアとは、女性の虚栄心に関するプラトンの論文から名付けられたそうだが、とても芳醇で、自信を持つ成熟した彼女のような女性にふさわしい香りだと思った。その彼女は、昨年脳腫瘍のため、69歳の生涯を閉じたが、「彼女の香り」はいまでも時折漂い、彼女の人となりが思い出される。


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2 コメント

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香りの記憶 (はちきんイジー)
2018-05-13 01:17:41
もう20年も前にメキシコ旅行に行った時に使ったローション、、
その香りがすると今でもメキシコの風景が目の前に広がります。

香りと言っていいか、、、。
子供の頃父の部屋に行くと男性特有のにおい  がし
そのにおいが今も大好きな私です。
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Unknown (ままちゃん)
2018-05-15 01:59:57
香りって不思議です。音楽もそうですが、人を思い出させたりしますよね。ある時代も彷彿させてくれたり。十代の頃、好きだった柑橘系のコロンの香りがほのかに漂った時は、遠い遠い昔の自分を思い出しました。
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