ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ハートアタック:紙の場合

2017-08-25 | アメリカ事情

二歳違いの三人の息子達が八年生くらいから十二年生で卒業するまでの約八年間、土曜日の朝ドライブに投げてある朝刊をとりに外へ出ると、かなり頻繁に、前庭の木々にTPがされていた。TPをする、と言うのは、文字通りToilet Paperのことで、木のはるか上のほうまで放り投げてTPで巻くこと。ハロウィーンの頃に多くある(筈だ)が、うちの場合は年がら年中であった。

この写真例は Elite Daily、Connor Tooleさんからお借りした物。

http://elitedaily.com/humor/worst-halloween-treats-tped/1251530/

これは本当に掃除がたいへんだったが、息子たちに手伝わせた。上の写真の例は、まだましで、うちは前庭中、家の前面で、どうせTPするなら、ロールのまま置いておいてくれたら、Salvation Army(救世軍)に寄付できるのに、といつも夫に言ったものだ。

TPでなければ、少し厚い色画用紙をハートに切り抜き、メッセージを書いてたくさん車の屋根やフッドやバンパーなど、あらゆるところにぺたぺたと貼ったり,置いたりするのがある。これを息子が運転していた白い車の上に置かれ、朝早くにスプリンクラーの水が掛かり、色が付いてしまったことがあった。これを(紙の)ハートアタックと呼び、普通はヴァレンタインズ・デイあたりに多いのだが、これ又うちは始終であった。

これは、A Mom KnowsのBeckyさんの頁よりお借りした物。

 http://www.amomknows.com/2012/01/how-to-give-a-friend-a-heart-attack-a-paper-one/

こうしたことは、所によっては、不法侵入、不法投棄、器物破壊などの罪に問われることもあるが、大概はティーンエイジャーのお遊びで、ティーンエイジャーだからした、というようなわかったような、わからないようなことである。うちの場合は、苛め、嫌がらせとは一切関係なく、女の子たちが犯人であることが多かった。つまり、息子たちの気を引きたかったと言う。やれやれ。

娘の時は、大抵ドライブウエイにチョークで、メッセージや絵を描かれたものだ。特に夏のガールズキャンプに行って今日には帰ってくるという朝、よくあった。そのメッサージは、I (We) missed you の様なたわいもないボーイズのする落書き。

もっと簡単にメッセージを伝える方法はいくらでもあるし、それこそティーンエイジャーの手から生えている携帯電話でテキストを送ればいいのに、お金と労力を費やして、ご苦労様だな、と思うことしきり。子供達に、あなた方は、こういうこと他所のお宅には、していないでしょうね?と聞くと、おかあさん、TPを買うようなお金あったら、映画代にする、が答えだった。娘達は一言、そんな面倒なこと、で終わり。そうよね。

お隣近所の間で有名になったほど、うちは”アタック”されたが、みな卒業したら、ぴたりとやんだ。皆成長したんだなと、感慨深かったことである。


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