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アメリカのジャーナリスト、ミッチ・アルボム(Mitch Albom)によって書かれたノン・フィクション作品「モリー先生との火曜日」(原題:Tuesdays with Morrie)の一説にこんな話がある。それは波打ち際でこの世を謳歌する小さな波についてである。
その波は、海の中で浮いたり、沈んだりして楽しい時を過ごしていた。気持ちのいい風、すがすがしい空気。。。ところが、他の波たちが、目の前で次々に岸にあたり、砕けるのに気がついた。
『わあ、たいへんだ。ぼくもああなるのか』
そこへもう一つの波がやってきた。小さな波が暗い顔をしているのを見て、『何がそんなに悲しいんだ?』とたずねる。
小さな波は答えた。『。。。ぼくたち波はみんな砕けちゃうんだ! みんななんにもなくなる! ああ、おそろしい』
すると質問した波がこう言った。『ちがうよ、わかっちゃいないな。おまえは波なんかじゃない。海の一部分なんだよ』
この話が、仏法に叶うという人もいれば、キリスト教に叶うという人もいる。つまりエイミー・アルサの言うように、「時には、私たちは自分自身についてだけ考えるのをやめ、より大きな絵を見る必要がある!」 ということであろうか。