ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

子供の時間

2017-12-08 | アメリカ事情

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日曜日の晩、孫のCがスーパームーンを見たいと言うので、寒いから、毛布にくるんで外へ出た。三歳のCは、明るく、美しい、大きな月を見上げて感嘆の声を上げた。その時枯れ葉のまだ残っている鈴懸の木に風が通り抜けて、カサカサと音をたてたら、突如Cは暗唱しはじめた。”Oooooooooo went the wind and out went the light.  And the five little pumpkins rolled out of sight." 


家に入って、娘に尋ねた。「Cはどうやってあの詩を覚えたの?」すると娘は、笑いながら「10月頃から毎晩Cにパンプキンの絵本を読んで聞かせていたら、すぐ覚えちゃったのよ。」と言った。子供の脳はまるでスポンジである。いつも新しい知識で満たしたい脳である。風が鈴懸の枯れ葉を揺らした時、そして大きな明るい月を見て、Cはこの詩を思い出したのだろう。 この他にも両親に毎日毎晩絵本を読んでもらうCは、いろいろな詩編を覚えている。ひょっとした時にそれらは溢れ出てくるのだ。

 

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懐古的になるのは、祖母の特権であるが、子供達が小さかった頃、毎晩寝る前に子供達に絵本を読んで寝かせた。Five Little MonkiesやThis Little Piggy などの遊びは、どの子供も楽しみ、笑い声をたてて、喜んだものである。 そうしたことを今、子供達が自分の子供達にしているのを見たり、聞いたりすると、微笑ましいし、なんだか心が温かくなる。子供達は私がどれだけ一人一人を大事に思い、愛しているかをわかってくれていたと思う。幼い子供にとって、父や母が時間を割いて遊んだり、本を読んだりしてくれることは、どんな宝にも勝ることだと思う。 私自身、そうだったもの。父の話を聞くのは大好きだったし、母が歌ってくれると、心がすっと軽くなったものだ。どんなに忙しくても、父母は、「可愛がる時間」を設けてくれた。 


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http://www.theteachersguide.com/kidsongs/printouts/thislittlepiggy.jpg と http://www.mamalisa.com/images/the_real_mg/thislittlepiggy.gif

 Five Little Monkiesの遊び方は、こちらを参照。和訳もついている。 This Little Piggyは、こちら。 ほんの乳児でもThis Little Piggy は面白がる。ぜひお試しあれ。


面倒と思わずに、親も楽しみながら、遊ぶと、子供達は本当に喜び、楽しんでくれる。子供は自分が愛されていることを覚えている。縁があって、あなたの子供となった人である。私の長女が生まれた時、母は、「とにかく愛して愛して愛するのよ」と言った。愛すれば、躾もきちんと身についてくる、と。

子供が子供であるのは、本当に短い間である。瞬きひとつで、十代になり、大学生になり、社会人になり、そして伴侶を持つ。勿論優等生で生まれてくる子供はいない。でもみな個性を持って生まれてきて、それをチャレンジととるか、おまけ、ととるかは親の気持ち一つである。どんなに小さなことでもよいことを見つけ、励まし、それを愛し、でも決して野放図にするわけではない。躾もまた愛情の一つである。

子供のいない人でも、図書館で子供達に絵本を読み聞かせる奉仕がある。アメリカでは、病院の産科で、未熟児をただ抱くだけで、子供の成長に大きな弾みがつくので、そういうボランティアもある。その子供達に少しでも体温を逃さぬよう、ちいさな毛糸の帽子を編んで贈ることもある。そうしたヴォランティアの全てが親なわけではない。それがその人のできることであれば、その奉仕がどれだけその未熟児に影響を与えられることか。世界平和を力の限り叫ぶのもよいが、小さな人への思いやりは、もしかして、世界平和への第一歩かもしれない。


さて、今日12月8日の、クリスマスカレンダーは、こう言っている: 汝の敵を愛せよ。 難しいことではなく、疎遠にしている人にクリスマスカード(年賀状)を送ってみたり、こちらから挨拶をしてみたりでもよい。先のワールドシリーズでは、敗者となったL.A.ドジャースのヒューストン・アストロズ勝利への祝福は、誰でも胸を打たれた。その態度は、本当にすがすがしく、そこには敵味方を越えた物がある。



Alanna RizzoのTweetから。




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