ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

年を経てなお

2020-11-24 | クリスマス

 

 

 

一年前の秋、夫は椎弓切除及び椎間関節切除と言うにも聞くにも恐ろしげな手術を受け、術後二日目には病院の階段を上り下りできるようになった。手術は三時間半かかったが、その5日後には、退院した。回復は早く、物理療法士は、手持ち無沙汰に、治療は必要ありません、と言い、執刀医は「私が執刀したのだから、失敗はありえません」と笑顔で言った。

夫は退院するや否や仕事を始めた。一年後の今も、元気に活動的である。「あなたは、スーパーマンだったの?」と訝しがって尋ねる私に、「サロンパスのラダケイン入り大判を、寝る前に背中に貼れば、大抵楽だもの。」と答える。ふむ、痛みはあるから、人間なわけだ。安心。

今日感謝したいことは、飛び切りのではない、普通の健康にである。60代の夫が来年の東京オリンピックで高飛びの金メダルを獲得、などと言うことは夢にも見ないし、本人は孫たちと遊ぶのに忙しい。この「孫たちと遊ぶ」と言うのは、実は体力とエネルギーを極度に必要とすることで、全く冗談ではできない。スパイダーマンごっこを孫息子たちとする私はそれをよおく知っている。

恐竜にはまっているから恐竜のように振る舞いたいので敵の恐竜になってほしい子や、ベイビーヨーダとマンダロリアンのごとく夫に抱っこしてもらって近所を歩き回ってほしい一歳児2人や、できるならば、外で逃げるのに忙しいトカゲを一緒に追いかけ回してほしい孫娘、その一方で、子供向けクッキングクラブRaddish Kidsのメンバーの孫息子は、「一緒に」パンプキンパイを作りたい、と懇願する。

 

 

こうした願い(というより、請求)を皆かなえてやるのが、祖父母というものだろうと信じて疑わない孫たちを前に、Noなどと言えるだろうか。そうしたことを執行する体力とエネルギーは、幸い夫にも私にもあるのが嬉しい。ただし、半日くらいならばね。それ以上長引くなら、もうお家へお帰りなさい、の通告は幸いに未だ出されてはいない。

子供たちも孫たちもそして私たち夫婦も、Covid-19の空気にいるのに、誰1人罹患せず、健康なのも感謝に値する。家族の誰も飲酒・喫煙の習慣はなく、それがこれまでの、そしてこれからの健康維持に大きく関わっているのかもしれない。そんなところも感謝したい。だからと言って、健康を損ねた方や具合の悪い方への支えや助けをしないことはなく、夫も私も子供たちも、むしろ風の又三郎並みの奉仕を希望して、そのように行う。

「東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい」

そうできるのは、できる体力とエネルギーを授かっているからだ。それに感謝せずに何に感謝できると言うのだろう。

今日のTVコマーシャルはデイズニー社ので、余計な言葉は一切入っておらず、ご覧になればどう言う趣旨かお分りいただける。お楽しみあれ。

 

 

 

 


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