ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

黒い点

2019-04-30 | アメリカ事情

alltimeshortstories.com






 

ある日、クラスで教授が学生たちに抜き打ちテストの準備をするよう頼んだ。学生たちはテストが始まるのを心配そうに待っていた。教授はクラスを歩き回り、字面を下向きにして質問用紙を配った。


 

すべてを配り終えると、教授は学生たちにページをめくって始めるように言った。驚くことに、そのテストに関しての質問を誰もしなかった。そのテストページの中央には黒い点だけがあった。教授は全員の当惑した表情を見て取り、「そこに見えるものについて書いてもらいたい」と言った。


 

当惑した生徒たちは、求められていたことをやり始めた。


 

授業の最後に、教授はすべての解答用紙を受け取り、全員の前で声に出して読み始めた。すべての解答が例外なく黒点を説明し、そのページの真ん中での位置を説明したりなどした。


 

「このテストで諸君を評価するつもりはありません。あなたに何か考えていただこうと思ったのです。紙の白い部分については誰も書いていません。誰もが黒い点に注目しましたー 私たちの生活にも同じことが起こります。それこそまさに私たちが自分たちの生活でやるべきことです。私たちは皆白い紙を持ち、それを手放さず、それを楽しめばよろしいのですが、そこにあるひとつの黒い点(しみ)について熟考するばかりです。人生は特別な贈り物であり、私たちはいつもなにかしら祝う理由があります。それは日々変わって更新されています ー私たちの友人、仕事、生活、愛、家族、私たちが毎日見る奇跡などです。」


 

『それでも私たちはその黒い点(しみ)に焦点を合わせてばかりです。私たちを悩ませている健康問題、持っている必要があるお金、容易に手が届かない贅沢、人間関係に起こるだろう障害、家族との問題、友人に対する失望などばかりに、焦点を合わせているのです。」


 

『皆さんは、黒い点(しみ)が非常に小さくてほんのわずかであることを理解する必要があります。それでも、私たちはその黒い点(しみ)が私たちの心を汚染するのを許しています。」


 

「人生の黒い点(しみ)から目を離してください。人生があなたに与えるそれぞれの瞬間、あなたの祝福のそれぞれをお楽しみください。」


 

「幸せになり、前向きに人生を送ってください!」







あなたの問題ではなく、あなたの祝福を数える



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