監督 キャスリン・ビグロー
1967年に起きたデトロイトの暴動を題材にした実録サスペンス。
暴動の最中、あるモーテルで警察が宿泊客に行った過酷な自白強要の行方を、息詰まるタッチで映し出す。
監督は『ハート・ロッカー』などのキャスリン・ビグロー。『スター・ウォーズ』シリーズなどのジョン・ボイエガ、『レヴェナント:蘇えりし者』などのウィル・ポールター、『リチャードの秘密』などのジャック・レイナーらが熱演する。
まずもってこんな暴動が起きること自体問題があるとは思うし、黒人達にとっても自業自得感は否めない。
もちろん、だからといってこんな事件が起きていいわけがないのは前提として。
更に問題行動を起こしているのが警官であるのだから非常に許しがたい。
そして最近、私個人がこの手の映画を観て思うこと、それは「人種差別を扱えばアカデミー賞にノミネートされやすい」。
確かに善悪が分かりやすく道徳観も批判しやすいものが多いから賞賛しやすいんだろうけど、我々日本人にとって人種差別は身近じゃないから根本的な部分では分かってないんじゃないでしょうか。
昔、沖縄県民が差別を受けていたという話は聞いたことがあるけど、基本的にこの国において人種差別が生活を困難にすることもないし、そもそもみんな同じ人種だし・・・・。
だから年末のダウンタウンの番組も、何がいけないのかが理解できない。
この国はそういう幸せな国なんだということでいいような気がするんだけど・・・・ダメかね
本筋からは離れてしまいましたが、映画は良くできていたと思います。
理不尽な理由で命を落としていく黒人達のあまりにも悲惨な状況が生々しく描かれている。