村上春樹 著
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」―15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真…。
凄いね、これは良くも悪くも村上春樹作品ですよ。(僕は好きです)
勝手に世界を作ってしまい、そこに読み手を誘う、そこで僕らはその独特な世界を堪能すれば良いだけの物語。
そして登場するキャラクターが全てにおいて濃い。
全ての登場人物に一々感情移入してしまうし、感触までがうつってしまうほどの描写の巧さ、良いですね。
主人公の15歳の少年、そこに立ちはだかる大人、性、社会、常識、罪、村上ワールド満載でした。
オススメ出来るかどうかは、分からない
そんなもの考える物じゃない