フィッシュストーリー☆新潟

釣りと映画と読書と家族の雑記です

ペッパーズ・ゴースト

2024年08月23日 | 読書

伊坂幸太郎 著

 

 

 

少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。
生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。
伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!

 

 

 

相変わらずの伊坂節というかね、現実と小説の世界がいつの間にか同軌してしまうってどういう事よ?

 

 

活字の世界を巧みに転がす伊坂氏の飄々とした文字の羅列に一喜一憂させられました。

 

 

あとはネコジゴハンター二人の会話劇ね

 

 

いつもの「アレ」ですよ

 

 

本当にこの人は会話が上手いね。

 

 

同時進行で起こるそれぞれの事情がいつの間にか重なったり、とんでもないところから伴走してきたり、アクションシーンも多数あり個人的には堪らない仕上がりとなっていました。

 

 

ニーチェにも再び興味を持ち始めましたが、一度・・・・・いや三度ほど心を折られた経験があるため再度手を出すか悩みどころです

 

 

あと猫飼いたい

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1週間でマスターするキャストパーシャル

2024年08月02日 | 読書

川島哲 著

 

 

 

今回は専門的な話なので興味の無い方はご退室を

 

 

先月の話・・・・

 

 

社長が社員を集めて云々かんぬん・・・・・

 

 

要するに、歯科医に舐められないように勉強するのも大事だぞ!っつう話です。

 

 

本当は社長も私のような者に言ったわけではなく、若い社員に言ったつもりだったんでしょうが、何故か私が反応してしまった

 

 

上司にも具体的に何を勉強すれば良いのか相談しに行ったらビックリされてしまった

 

 

取りあえず社長が若いときに学んだ本や上司が社長に読めと言われた本を物色

 

 

それがこの本なんですが・・・・・

 

 

 

 

まずはレストの設置がいかに大事かと言う話・・・・・

 

 

この辺は意外と勉強になったね

 

 

レストの設置の仕方で歯に掛かる負担がいかに分担されるかは今まで考えたことなかったかも。

 

 

これだけでも既に勉強になってるボクって。。。。。。

 

 

 

 

しかしこの後は、基本的な話が多いですかね・・・・・。

 

 

 

 

材料の使い方、推しの材料、結局この辺の話になってくるのか。。。。。。

 

 

と思って読んでたんですが・・・・そうでもないのか?

 

 

 

 

意外と分かりやすくクラスプやバー、あるいはプレートの設計の考え方などが図解を通して説明されています。

 

 

義歯を安定させるための設計の仕方もためになるけど、やっぱり原点に戻ってレストなんだよね。

 

 

この大切さを学べたのは大きいよね。

 

 

 

 

あと、たわまないバーのワックスアップの考え方ね

 

 

この歳まで技工をやって来た僕にとっては全く考え方の違うワックスアップ方なんで、未だに戸惑うし上手くいかないんだよね。。。。。

 

 

上司はそれで十分だと言ってくれますが、自分的には上司の仕上がりとは全くほど遠く落ち込む日々です

 

 

精進するしかないんっすけどね。。。。。

 

 

 

以上、専門的な読書でした

 

 

 

 

 

それにしても専門職、技術職に対するこの国の報酬少なすぎない?

 

 

誰にも出来ない技術を身につけてそれを発揮しても買いたたこうとするヤツばっかりで辟易しますわ。。。。。。。。

 

 

職人舐めんなクソッタレ!

 

 

それからこれはハッキリ言っときます、世の中の歯医者の9割はクズです

 

 

そして馬鹿ばっかです。

 

 

歯科検診はとても大切ですが、間違った歯医者を選択するととんでもない事になりますよ。

 

 

皆さんの回りにも歯医者さん沢山ありますよね?

 

 

コンビニより遙かに多いです。

 

 

でもその9割が行ってはいけない歯医者?・・・・・マジ?

 

 

・・・・マジです

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

2024年06月15日 | 読書

プレイディみかこ 著

 

 

 

人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー小僧……。まるで世界の縮図のようなこの学校では、いろいろあって当たり前、でも、みんなぼくの大切な友だちなんだ――。優等生のぼくとパンクな母ちゃんは、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく。最後はホロリと涙のこぼれる感動のリアルストーリー。

 

 

 

著者は九州出身の日本人女性。

 

 

イギリスに渡りそこで結婚した女性が日々感じるエッセイ的小説です。

 

 

一人息子の学校生活から見る人種問題や貧富、親子関係、日本人には馴染みのない問題や人間関係が垣間見られる面白さは良かったです。

 

 

もちろんその辺の面白さもあるんだけどね、私が感じるのが親子関係よ!

 

 

ホント理想だよね

 

 

羨ましいよボクは。。。。。。。。。。

 

 

こんなに学校で起きた事や友達との関係を相談された事があっただろうか

 

 

ママにはしてるんだろうけど、ボクだって関わりたいんだよ

 

 

はぁ、オヤジもかまってくれよ。。。。。。。

 

 

そんな愚痴はどうでもいいんだけどさ、この本は色々考えさせられる一冊でした。

 

 

ヨーロッパ、あるいはイギリスの文化を学ぶにはとても面白い本だと思います。

 

 

 

どうやら続編が出てる?出る?・・・らしいっすね。

 

 

機会があったら読んでみようと思います。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恋しくて

2024年05月15日 | 読書

編訳 村上春樹

 

 

 

村上春樹が選んで訳した9編のラブ・ストーリー + 書き下ろし短編小説

マイリー・メロイ 「愛し合う二人に代わって」
デヴィッド・クレーンズ 「テレサ」
トバイアス・ウルフ 「二人の少年と、一人の少女」
ぺーター・シュタム 「甘い夢を」
ローレン・グロフ 「L・デバードとアリエット」
リュドミラ・ぺトルシェフスカヤ 「薄暗い運命」
アリス・マンロー 「ジャック・ランダ・ホテル」
ジム・シェパード 「恋と水素」
リチャード・フォード 「モントリオールの恋人」
村上春樹 「恋するザムザ」(書き下ろし)

 

 

 

村上春樹が気に入った恋愛短編を本人が訳した物語、って感じっすかね。

 

 

面白いものもあれば、凡人の私には理解できないものもあったりと、正直万人にお勧めできる本ではないかな。。。。

 

 

最後の短編は村上春樹自身の書き下ろしと言うことで、これは読む価値があるのではないでしょうか。

 

 

まあ、ファンなら読んでみるのも良いかもね

 

 

個人的には・・・苦痛でした

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SWITCH 佐久間宣行のインプット&アウトプット

2024年05月02日 | 読書

 

 

久々に雑誌を購入

 

 

先週のラジオ(佐久間宣行のオールナイトニッポン0)を聴いてたら面白そうな雑誌が出たらしいじゃないっすか!

 

 

ラジオ人間としては飛びつくよね

 

 

表紙はもちろん、73ページぶっ通しで佐久間宣行特集ですよ

 

 

これは読み応え抜群です!

 

 

「あーーーー、佐久間さーーーーん!」

 

 

じゃねーんだよ

 

 

オールナイトニッポン0のパーソナリティーになった当初から聴いてる私としては堪らない内容で仕上がってます。

 

 

ホントにね、この人いつ寝てんだろうね

 

 

唯一この人に対等に会話ができる話と言えば、映画だろうね

 

 

マジで映画の話してみたいわ・・・

 

 

実は佐久間さんとは同い年だし、佐久間さんの娘さんはうちの長女と同い年・・・・・分かるよ佐久間さん。。。。。

 

 

オタクっぽい感じもうちの子と似てるわ

 

 

尊敬もあるけど身近なんだよね

 

 

この雑誌、マジで面白いんでオススメです!

 

 

今、一番面白い業界人じゃないっすか?

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犬がいた季節

2024年01月31日 | 読書

伊吹有喜 著

 

 

 

1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。
初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。
昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く。
山本周五郎賞候補、2021年本屋大賞第3位に輝いた青春小説の傑作。

 

 

 

短編一つ一つを紹介したいくらい全てが素晴らしい!

 

 

一番最初の短編が本軸としてあるのだが、その後のコーシローを囲む八校生徒全てに一喜一憂させられること間違いなしです。

 

 

そんな中にいるコーシローも成長を見せ、そして最後には・・・・・

 

 

その後のBO&OGの令和の時代、そこに集まるコーシロー会の皆々が立派になって帰って来るのだが、そこでもあの頃の生徒に戻った彼と彼女が

 

 

50手前のオジサンですが、久々に読書でキュンキュンしちゃいました

 

 

・・・キモいとか言わない。。。。。。

 

 

この主人公達が丁度私と同世代くらいなんですよ。

 

 

だからこそ感情移入しちゃうんだろうね。

 

 

きっと40代くらいの人には刺さるのではないでしょうか。

 

 

もちろん若い方も普通に青春小説として楽しめると思いますよ~♪

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宝島

2023年12月28日 | 読書

真藤順丈 著

 

 

 

英雄を失った島に新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染みーーグスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり、同じ夢に向かった。

 

 

 

なかなかの大作ですよ

 

 

初期の展開から刑務所暮らし、出所してからの展開、沖縄の現状、若き三者三様の道のり、逞しく生きる沖縄人(ウチナンチュ)がどのような戦後を生きてきたのか大変勉強になった一冊でした。

 

 

直木賞は当たり前!

 

 

戦後、沖縄がどんな生活を強いられたか、知ってるようで知り得なかった世界。。。。

 

 

結局我々は対岸の火事を見ていただけなんだと痛感させられました

 

 

今も沖縄では基地移設で揉めてますよ。。。。

 

 

初の代執行だそうです。。。。。。。

 

 

近年、沖縄も諦めなくなりましたよ。

 

 

なんで我々だけが!

 

 

そりゃ当たり前だよね。

 

 

沖縄にどれだけの負担を掛けてきたのか考えると頭が垂れますよ。。。

 

 

じゃあ自分の住んでる近くに米軍基地を移設しますか?

 

 

想像してみて下さい、それが思いやりや優しさに繋がるのでは無いでしょうか。

 

 

沖縄の問題を対岸の火事にしてはいけない。

 

 

この一冊を読んで何か感じてもらいたい、とても良い一冊でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

米軍が日本から撤退したらどうなるかは分かっています。

 

 

共存しなければいけないのが現状です。

 

 

きれい事は思っていません。

 

 

ジョン・レノンみたいな理想を掲げることもできません。

 

 

でも、知ることによって寄り添うことはできるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風神の手

2023年09月06日 | 読書

道尾秀介 著

 

 

 

ささいな嘘が、女子高校生と若き漁師の運命を変える――『心中花』
まめ&でっかち、小学5年生の2人が遭遇した“事件"――『口笛鳥』
自らの死を前に、彼女は許されざる“罪"を打ち明ける――『無常風』
各章の登場人物たちが運命にいざなわれて一堂に集う――『待宵月』

 

 

 

うん、気持ちいいね

 

 

連作短編で、謎が沢山残ったまま次へ続くのだが、最後にはパズルがしっかり嵌まっていく伏線回収系、だがスッキリはしない。。。。。。。。

 

 

一つの川と写真館、その中で人生を翻弄させられる人々に一喜一憂される事間違いなしの一冊。

 

 

そこには悲しみ多々、しかし光も多々ある、誰が良くて誰が悪いとか、そんな物は度外視して染みこんで来る物語に身を委ねてみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても本を読むペース激落ちです。。。。。

 

それでもね、1日5分でも、1ページでも、前に進みながら読んで行けばいつか読み終わるさ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女のいない男たち

2023年06月27日 | 読書

村上春樹 著

 

 

 

〈これらを書いている間、僕はビートルズ「サージェント・ペパーズ」やビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」のことを緩く念頭に置いていた。

   と、著者が「まえがき」で記すように、これは緊密に組み立てられ、それぞれの作品同士が響きあう短編小説集である。「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」の6編はそれぞれくっきりとしたストーリー・ラインを持ちながら、その筆致は人間存在の微細な機微に触れる。
現代最高の作家がいまできること、したいこと、するべきことを完璧な形で成し遂げた作品集と言えるだろう。
     「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」他全6篇。最高度に結晶化しためくるめく短篇集。

 

 

 

映画「ドライブ・マイカー」を観て気になっていました。

 

 

短編集と言うことで、他にも読めるぞということで購入した次第です。

 

 

・・・・中古でね

 

 

一編目がいきなり「ドライブマイカー」ですが、映画はこのストーリーにかなり肉付けした感じなんですね。

 

 

基本的に映画というのは逆パターンがほとんどなんですが、このパターンは初めて観たかもしれませんね。

 

 

だからといって、この本に薄さは全く感じませんでした。

 

 

むしろそぎ落とされているのに濃厚で、心に薄暗い冷たさを常に感じてる、不思議な体験をした気分になれる一冊でした。

 

 

女がいない男・・・・・、若い頃は何とも思っていなかったし、いなくて平気だったし、邪魔で鬱陶しいだけの存在だったはずが、いつの間にかこの物語に共感できてる自分が薄ら怖くなってきました。。。。。

 

 

 

 

・・・・男がいない女ってのはどうなんすかね?

 

 

いや、考えんとこ

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムゲンのÍ(アイ)

2023年05月12日 | 読書

知念実希人 著

 

 

 

若き女医・識名愛衣は不思議な出会いに導かれ、人智を超える事件と難病に挑む。
眠りから覚めない四人の患者、猟奇的連続殺人、魂の救済〈マグイグミ〉――すべては繫がり、世界は一変する。

 

 

 

タイトルと題名から恋愛物かと思ってましたが、帯のミステリの文字が気になり購入(古本で

 

 

読み始めてみたら、確かにミステリだけど、途中からファンタジーに変身?

 

 

不思議な夢の中で事件・・・というか病んだ患者の心の問題を解決していくストーリー。

 

 

だけどね、なんとなく違和感を感じるんですよ。。。。。

 

 

その辺をね、直球で勝負してきた著者に好感を持てました

 

 

たまたま私にはバレバレだっただけだっもんね

 

 

物語の進め方は絶妙で心惹き付けられました。

 

 

上下巻という大作ではあるのですが、読みやすさを先行させすぎたでしょうか。。。。

 

 

後半をもっと重厚な物にできたと思うのですが、この位な軽さが今時なんですかね

 

 

最近はアニメ化を意識する傾向があるのかな?

 

 

個人的には、映像化を視野に入れている文学よりも、活字でしか理解できないトリックの面白さが減っている事に寂しさを感じます。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする