池井戸潤 著
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。筋書きのない会議がいま、始まる―。“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。
大きな組織の中で仕事をするって言うのがどんなもんなのか私には想像できませんが、会社に魂を売るサラリーマンたちの苦悩や葛藤が垣間見れる面白さがこの一冊には詰まっていました。
不正や隠蔽、虚偽報告というのがどのように行われていくのか・・・・・・。
そしてそれを行った社員を会社は責めることができるのか・・・・・・・。
時々、お店の偽装などが事件となってニュースで報道されていますが、その内側を描いたストーリーは読んでみる価値アリだと思いますよ。
という事で、初めて池井戸さんの本を読むことが出来ました。
「下町ロケット」で直木賞を取ったかと思えば、その後すぐ「半沢直樹シリーズ」が大反響で、ここに来て氏の名前を見ない日はないくらいの活躍ぶりですね。
「ルーズベルトゲーム」も話題になっていたようだし、勢いは止まらない感じです。