華氷~はなごおり~

氷上に咲く花・・・フィギュアスケート。
ここは、そんなスケーター達にエールを送るブログです。(でも、時々脱線話もアリ)

NHK杯 2010 レポ⑤

2010-11-05 02:15:03 | コンペ
NHK杯レポもここに来てよーやっと、最終日男子FSとEXを迎えることが出来ました~\(~o~)/

は~、長かった


この日は、朝から天候が怪しく、昼から雨と言われていたので出がけに傘を持っていかなくちゃ!
と思ったのにも関わらず、
今日もFS用の花束買っていこーかなーなどとアレコレ考えながら準備している内に傘のことをすっかり忘れ

案の定、男子FSが終わった頃はまだ小雨がぱらつく程度で、
休憩時間の途中までは外でお昼を食べながら座って待つことが出来たんですが、
EXが終わって会場出た時はマジ本振りで

笠寺駅へは連れの方の傘に入れてもらったから良かったようなものの、
地下鉄の駅降りてチャリで家路に向かうのに、あわよくばダンナの車に迎えに来てもらおうと電話したら、
子供に「パパね~、もう寝てるよ~~」と言われあえなく目論見失敗

しょうがないから、しのつく雨の中チャリ漕いで何とか無事帰りましたけど、

やっぱスケート観戦は荷物が多いので、なるべくなら晴れてる方がいいなァと改めて思った次第


でも、結局花束はお目当てのヤツがなかったので買わなかったんですけどネ


それより、実はこの時まで前日に買った投げ込み用のお花を、
まだカバンの中に入れたままにしておりまして

いや、投げよう投げようと思った選手はけっこーいたんですが、
23日は(真央ちゃん以外)全体的に投げ込みが少なくて、目立ちたくない私は大勢に紛れて投げようと慎重になっていたら、結局最後まで投げ込みするチャンスを逸したままになってしまって(>_<)

とは言え、それをそのままゴミ箱にポイするのは忍びないじゃないですか?
(つか、単なるケチ)

なので、結局お花は男子最終滑走、
大輔くんの時に雨と降り注ぐ花束に紛れて無事回収されたのでした~~
(ゴメン!大輔くん!!m(__)m




――さて、前置きはこのくらいにして、

私がコンペで一番コーフンする男子シングルFSであります

この間放送された2006NHK杯総集編を観ていたら、
まだあの頃は男子の時が随分客席ガラガラだったんだなァと思ってたのに、
今回の男子FSはほぼ8割方入ってたのがなにげに嬉しかったですねー

(それでも、全体を通してはあんなに皆さんが抽選でハズレまくってたのがウソのように、
A,Bブロックの割と前列が4~6席ゴソッと空席になってたりして、
一体今回のチケの割り当てってどーなってたのと思わざるを得ないような空き具合に、
テレビの前でムカついてた方も多かったんじゃないでしょうか?)


ともあれ、男子です。


まず第一グループはJ・テンくん、ヴァン・デル・ペレン、
シュルタイス、無良くん、ウーくん、ロス・マイナーくんの6人。

◆その一番滑走で滑ったJ・テンくん、

SPでは二つのジャンプを失敗して精彩を欠いてしまいましたが、
このFSでは冒頭の3Aを何とか決め、続く3つのジャンプも成功させて波に乗った感じ?

CiStでは流れのあるスケーティングでエッジワークもしっかりと、
途中3Loからのコンボですっぽ抜け1Lo-2Tになった以外のジャンプはきちんと下りて、
そのまま体力を消耗することもなく、最後は力強さまで感じさせて見事にフィニッシュ!

あの『Who Want To Live Forever』から始まるクィーンシンフォニーの調べにもとてもマッチした滑りで、何だかしょっぱなからすごくいいものを見させてもらったような気分になり、
会場思ったより大きな拍手起こってましたねー

本人もあれは満足のいく出来だったんじゃないかなア


こうして一番滑走の選手がいい演技をしてくれると、なにげにその後の選手もモチべ上がるんじゃないでしょうかね?

これで何だか私、「お、今日の試合はひょっとして神演技大会来るかも!?」
と漠然とですが思いました


◆そしてそれは、次のヴァン・デル・ペレンくんの演技で確信に変わり。

何たって、彼はこのNHk杯で昨季のトリノワールドもかくやと言わんばかりの、
4Tと3F-3T-3Tを冒頭で決めて来たんですから

あれで、会場一気にヒートアップしましたねー!

演技の中身はそれでも、SlStは相変わらずスピード出ないし、
後半になると段々足に来て動けてないなーっていうのが傍目にもわかるんですが、

でも、彼の場合SPの時も書きましたけど、そんな欠点を補って余りあるくらいド根性で最後まで滑ってくれるので、
それだけでもう、なんか応援モード全開になっちゃうんですよね~~

よくぞ最後まで滑り切った!アンタはエライ!!
って感じで。

それが、あの時のスタオべに繋がったんだと思います。

とにかく、今では希少な3-3-3や4-3-3をやってくれる彼に、
毎回男子フィギュアの醍醐味を見せてくれてホントにありがとうと言いたいです

(それにしても、彼は一時期ジャンプ崩れてて、さすがにもう現役引退か?って言われてたのに、
昨季後半辺りからまたジャンプで盛り返して来た感がありますよねー。
これは一体なんででしょやっぱ奥様の力かな

何にしても、いい感じでスタートを切れたと思うので、
また今季一年自身の向上もさることながら、若いスケーターのお手本としても頑張って欲しいですね!


◆続いてシュルタイスくんが出て来て、会場は一旦ちょっとクールダウン(笑)

いや、彼も良かったんですけどね。

クワドこそ跳びませんでしたが、最後ルッツで転倒してコンボに出来なかった以外は3A2回を含む7つのジャンプをほぼクリーンに決め、スピンも正確に回っていたし、ステップも丁寧で、
うん、やっぱり昨季までよりスピードも上がってる

でも、それなのに、イマイチ盛り上がりに欠けるのはその選曲ゆえなのか、
元々の彼の演技スタイルがああいう風だからなのか?


多分、そうなんでしょう(笑)

だって、ロミジュリは今まで大輔くんも含めそれこそいろんな選手が演じてきて、
私は何と言ってもランビのEXナンバーが一番ロマンと熱情に溢れ恋するロミオらしくて好きなんですが、シュルタイスくんのロミオはどっちかってゆーとちょっと神経質な病的ロミオって感じだし

そもそも、あの手首ゴシゴシは一体何

現地で観た時はやたらあの振り付けが気になって、おかしくて、
(なんか、大輔くんアメリの虫追っ払いと似たものがあったので)
それ故とても物語に入り込めなかったんですけど(ごめんねー、シュルタイスくん

それでもテレビで観ると、あの大輔くんロミオよりはロミオらしいとゆーか、
ちゃんとジュリエットがいて、それなりに物語風になっていたのが意外でしたねー。


って書くと、私ってどんだけ大輔くんロミオがキライやねん!)と言われそうですが

いや、キライだったのはそれこそあの曲自体と、過去の大輔くんプロの焼き直しみたいな振り付けが、いかにもやっつけ仕事みたいでキライだっただけで、

今思い返せばあの時の大輔くん自身は一番若さとパワーに溢れてた時期で、
だからこそイケイケドンドンでやれたとゆーか、
その疾走感と刹那的な表情が良かったっちゃー良かったんですけどもネ。

それこそ、ジェームス・ディーンじゃないですけど、生き急ぐ若者の一瞬間を切り取ったみたいで

でも、衣装はやっぱ今回のシュルタイスくんの方が正統派ロミオっぽかったかな。

あーゆー普通の衣装を着ると、彼って美形だったんだナーと改めて気付かされますよね。
アップで見ると髭面にピアスのアナーキーロミオでしたが

ルトコフコーチの蛇使いが笑えました。


◆さて、お次はいよいよ無良くんの登場です!

彼の今季のFS『Slow Dancing In The Big City』はかつて無良くんのお父様も使用されていた曲だそうですが、
私にとっては06-07シーズン時の中庭くんのイメージが強いですねー。

なんせ、あの頃は私、全日本の大輔くんオペラ座パーフェクト試合をリピしまくってて、
最終グループの演技はほとんど憶えていると言っても過言ではないので。

中庭くんの演技はでも、どちらかというと繊細さを強調したような演技で、
今回の無良くんの演技とは全然かぶらないとゆーか、
むしろ無良くんはTHE ICEで観た時よりも力強さとほとばしるパワーが増していてとても良かったです

何より、彼も昨季1年間を棒に振ったことで更にスケーティングが上手くなってたし、
ジャンプもクワドを高確率で入れれるくらい安定してきたことが彼の成長した証しでしょうね。
(ただ、クワドが安定したことによるその他のジャンプの狂いが早くも出て来てるようですが)

欲を言えば、表現面でまだ腕を中心とした上半身の使い方が甘いとゆーか、
意識が行き届いていないところが多々あるので、
そこら辺をもっと緩急つけて繊細に演じ分けられるようになればもう少し感動的になると思いますし、
PCSも上がって行くんじゃないかなー。

最後のコレオステップの渾身の滑りは、いかにも若さ爆発って感じで良かったです

彼は今季のワールド出場に向けても意欲的な発言をしてるので、
どんどん闘争心むき出しにして頑張って欲しいですね。

そういう下位選手のギラギラした闘争心が、更に男子の活況を招いていくのですから!
(だからと言って、上位選手をリスペクトしないヤツはサイテーですが)


この時点で無良くんが暫定1位になりました。


◆お次は中国のウーくんです。

ウーくんは、身長が180cmもあるだけあって、3Aすごく高いし、
動作が大きいので氷上で見栄えしますね~

ジャンプもループ以外はそつなくまとめ基礎はしっかり出来てると思いますし。


でも、いかんせん彼もそこまでの選手で、やっぱり作品として観ると、
もう一つ個性とかアピール力が足らないし、全体的に大人しい印象を受けるのは否めないなァと。

もっと表現面で開花させるか、
でなければ一時4Lzも練習してたようにテクニカル面のグレードアップを図らないと、
このままではそこそこの選手で終わってしまう可能性があるので、
ナンソンくんも出て来たことだし、ぜひジュニア上がりに負けないよう頑張っていって欲しいです


◆さて、続いては第一グループ最後の選手、ロス・マイナーくんです。

まず、『カサブランカ』のムーディで洒落た音色に乗せて、
CiStの後跳んだ3Aが音楽にピタッとはまってたのが気持ち良かったですねー。

滑りも相変わらずとても端正だし

そしてよく見ていると、彼はジャンプ構成こそ弱いものの、けっこーつなぎが凝っていて、
しかもそれをこなすだけの基礎がきちんと出来てるようなのがまたスゴイ

ああいうのは一朝一夕に出来るものではありませんし、
彼はジュニアの頃からそういう点で目を引く滑りをしてたので、
それがちゃんと生かされているのが素晴らしいと言えば素晴らしいのですが、

でも、やっぱり今はまだそれだけ。

テレビではその足元もよく見えるけれど、
会場ではもっと大きく体全体を使ったアピールをしないとどーしても印象が薄くなってしまいます。

なので、今後はその端正な滑りにプラス表現力をつければ、
彼もソチ辺りにはアメリカ代表の一人としてけっこーな位置まで上がって来れる素材だと思うので、
ジャンプ構成ももう少し上げて、
同じシニアデビューの羽生くんやガチくん、ナンソンくん達と切磋琢磨して行って欲しいですね!

今後に期待します



――さて、ここからいよいよ大輔くん含む第二グループの登場・・・、
と行きたいところなんですが、

その記事を続けて書いていたら、あと残りは大輔くんのみというところで総文字数が12,000字を越えてしまい、
10,000字以内にしてくれとシステムからはねつけられて書けなくなってしまったので、

皆様には大変申し訳ないですが、次の記事にまたいでしまうこと、お許し下さいませm(__)m


なにぶん、今回はどのスケーターもいい演技ばかりしてくれたので、
私も熱くなっちゃってるんでしょうね~~


でも、ほとんど書き上げてはいるので、続きはすぐUP出来ますからご心配なく
(ホントか



さあ、次は男子FS第二グループの登場です