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ほんとはつたえたいことがあったんだ ー子どもに対する性暴力事例 気付くことで、変わることー

2011-04-15 01:07:07 | スタッフ日記
(緊急アピール)災害時性暴力被害への対策を求めます(日本語)はコチラ

Appeal for provisions to prevent sexual violence during a disaster” English ver, is here.


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大阪教育大学の野坂祐子先生と共著で
「ほんとはつたえたいことがあったんだ ー子どもに対する性暴力事例 気づくことで、変わることー」
という冊子を作らせていただきました。

これは、「学校危機としての性暴力に対する教職員用支援マテリアルの開発」(研究代表者 野坂祐子)として、
大阪教育大学の研究開発として行われたものです。

夏の終わり頃から着手して、はや半年近く。
やっとこ完成したそれは、
汗(暑い)と涙(花粉症)の結晶・・・。
いえいえ、ほんとに、いいものが作れたなと思います。

当初は手記集を作ろうという話をしていたのですが、
よりわかりやすいようにと、私たちがこれまでに出会ってきた性暴力被害というものを念頭に、
6事例を作成し、それぞれに解説をつけ、
また子どもに対する性暴力全体についての解説とQ&Aを付けるという形で構成しました。
ご協力いただいた全ての方に、この場を借りてお礼申し上げます。
あざす!!

この冊子が、一人でも多くの、子どもに関わる大人に届いて、
一人でも多くの人が、こうしたことに興味を持ってくれて、
結果として性暴力っていうものを認知して、
気付いて、
変わっていってくれたらいいなと、心から思います。
まずは知らなかったら気付けないから。
気付いた瞬間に、きっと違う景色が見えてくるから。

人間っていうのは、
他者にとって風景のようなものかもしれないと思うことがあります。
森の中にいけば、木やそこにある生き物たちが醸し出す風景があり、
街の中にはまた、無機物や、そして人間が醸し出す風景があり。
もっと小さく見ていけば、
その人がどういうものを持っているか、
思いを持っているかと言うもので、
醸し出される風景がある。

私は、ただ「知っている」ということが、
大きな可能性になると思っています。
一人で全ての事を解決する事なんて不可能だし、
もっと多くの人が醸し出す「空気」みたいなものが、
環境を作る。

性暴力被害は「ある」ということ、
その被害の結果としてあらわれる症状が「ある」ということ、
そこに苦しんでいる人が「いる」ということ。

特段日常の中で支援を表立たせていなくても、
何かあったら話をきくよと、協力するよと思ってくれてる人がいるということ。

今回の震災で、多くの人が感じたかもしれない、
「私にも何か出来る事があるかな?」
っていう気持ち。
それをずっと、持続させていかなきゃいけない。
その思いは、とてつもなく大切なものだから。

そんなことを思っています。

冊子についてのお問い合わせは、
大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンターまで。


現状RC-NETに何件かいただいてる欲しいーてお問い合わせについては、
ぼちぼち届けさせていただきますねー。


<事例集ご希望の方>
「事例集希望」と明記のうえ、①名前 ②送付先 ③希望部数
を書いて、下記FAXかメールでお申し込みください。送料無料。

 学校危機メンタルサポートセンター 072-752-9904(FAX)
 野坂祐子 nosaka【アットマーク】cc.osaka-kyoiku.ac.jp


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