goo blog サービス終了のお知らせ 

RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

寄付募集から1週間。寄付が必要な理由。

2017-10-09 13:53:33 | 映画/小説/ドラマ

冊子作成のための寄付のお願いをUPしてから1週間。もう少しで10万円に!
みなさん、ご協力ありがとうございます。
現在で、最小ロットでの作成に着手出来るかな…という状態です。
ここからは、部数と内容を徐々にグレードアップしていけるかどうかがかかっております。
ぜひ、ご協力をお願いします。

一部の専門家だけじゃなく、みんなが見やすいものにしたいなと思っています。

先日も書きましたが、この事についての周知をお願いしだしてから、これまでよりも多くのセクマイレイプサバイバーたちから連絡が来るようになりました。
「自分だけだと思ってた」
「コミュニティの中で友達に話したらハッテンの延長のような扱いで笑い者にされた。孤独だった」
「自分は"被害者"とは扱われないんだと思っていた」
どれだけの「見えない」「見られようともしない」「数にならない」被害があるのかと思います。

もし、この企画に寄付をしてくれた方がこの文章を見ていて、可能な方にはぜひやって欲しいことがあります。

「自分はこの冊子作成のために寄付をした」
ということを、周りの人やSNSで伝えてください。

寄付をくださった中には、自分自身が当事者で、言う事は出来ないけど寄付で応援したい、ということをおっしゃってくださった方も複数いらっしゃいます。
みなさんに「声をあげて」というつもりはないです。

「声をあげられる人」は、当事者だけではありません。

LGBTIQレイプサバイバーについて考えて、行動を起こしている人がいるということが、きっと、誰かの勇気や希望に繋がることがあります。

ぜひ、社会全体で、声をあげましょう。

それが、「サバイバーにとって生きやすい社会」を作る、最初の一歩だと思います。

今回助成金を取る、ではなく皆さんからの寄付を募ることで冊子を作りたいと思ったのも、一部企業へのプレゼンではなく、社会に対するプレゼンでこの冊子を作れたら、という想いからでした。

今後、そうした想いについてもブログでUPしていけたらと思っています。

ご寄付はまだまだ募集しています!
よろしくお願いいたします。

達成金額(10/9現在)93,000円
(残り必要金額 297,000円)


ーーーーーーーーーーー

性暴力サバイバーの支援活動をご支援下さい。

寄付をする;活動資金のサポートをお願いします

会員になる;団体会員(1万円)維持会員(5千円)賛助会員(3千円)

郵便振替 00980-8-194971 レイプクライシス・ネットワーク

ゆうちょ普通預金 14190-82780161 レイプクライシス・ネットワーク

※会員希望の方、寄付をお考えの方は、会員限定ウェブラジオ等の配信をさせていただきますので必ず入会について rc-net@goo.jp までメールアドレス等連絡先をお知らせください。


ーオススメ本ーーーーーーーーーーーーーーーー

男の子を性被害から守る本
Jane A.W. Satullo,Pat A. Bradway,Roberta Russell,三輪 妙子
築地書館
 
 
 
 
Hate Crime Victimization (English Edition)
U.S. Department of Justice
メーカー情報なし
 
 
Violence against LGBT people
クリエーター情報なし
メーカー情報なし
 
 

11/18<熊本開催>男性・LGBTに対応する 性暴力被害者支援相談員養成講座

2017-10-05 12:31:07 | 映画/小説/ドラマ

今年の6月に、刑法の改正が実施され、「強姦罪」が「強制性交等罪」と名称を変え、被害の対象を女性のみに限定していたものから、男性も被害者として法的に認められるようになりました。現実的に「性暴力被害」にあうのは女性だけではなく、女性を始め、あらゆる性別・性自認、性指向、性表現の人たちが被害にあいます。しかし、私たちの社会には、様々な被害者・サバイバーが持っているバックグラウントについての理解があるとは言えません。

性別や性指向等を理由に暴力被害を訴えでることが出来ない人がいます。相談しても様々な偏見や差別、誤解の中、傷つきを増す人もいます。そうした中、この講座では男性やLGBTIQの性暴力被害について相談を受けることが出来る人材を育成するための初級講座になります。ぜひ一緒に勉強しましょう。

 

日時:2017年11月18日(土)9:30〜17:00

場所:未来会議室

(熊本市中央区下通 1 丁目12−27CORE21 下通ビル 5F )

対象:性暴力被害相談に関わる方、行政・教育機関、福祉職、弁護士、対人支援職等、関心のある方 

定員:20 名(先着順) 

参加費:8000円(お申込み後に振込先のお知らせを送らせていただきます)

申し込み:rc-net@goo.jp までメールで以下の情報をお知らせください

(お名前(振込み講座名義と違うお名前の方は、参加費照合のため口座名もお知らせください。)、ある場合はご所属、そしてこの講座に期待することを記載お願いします)


<プログラム内容>

️ 性の健康と権利

ジェンダー/セクシュアリティに関する理解と個々への尊重をベースとした人権課題に関する講座

️ ジェンダー規範という暴力

「規定された性」の中で当事者たちは特にどういった事柄に困難を抱えることが多いのか、事例を含め解説する講座

️ ヘイトクライム

暴力の一要因であるヘイトクライム(憎悪犯罪)について理解し、当事者たちが直面する困難への理解を深める講座

️ レイプトラウマ症候群

性暴力被害にあった「その後の不自由」に関して、RTSを軸として解説する講座

️ リソースの探し方

的確な情報検索を即座にする能力を身に付けるためコミュニティを知り、的確な情報提供が出来るようにするワーク

️ 事例検討

グループ毎にそれぞれの事例についての対応を考え、相談対応を実践するワーク

 

※昼休憩(12:00〜13:00)、午後は15:00〜15:20の休憩を挟みます。

 


(大阪開催)11/4-5 「セックスワーカーのためのアドボケーター養成講座」

2017-08-31 12:55:37 | 映画/小説/ドラマ

今春東京にて大変好評いただき開催させていただいた「セックスワーカーのためのアドボケーター養成講座」、この秋、大阪での開催が決定いたしました!

東京開催との違いは、各所に於いて「現地で活動している人たちの声を届ける」「繫がりを作る」ためにも、最終日のシンポジウムの講師陣を一新し、関西での活躍されている婦人保護施設相談員や弁護士、医師等をお呼びした他、シンポジウム以外の講師も、関西に根ざした活動や研究をされている方を新たにお呼びしています。

講座のクオリティーは同様に、「この街で共に生きるアドボケーター養成」のための講座になっています。もちろん、他都道県からのご参加も大歓迎。みなさんに満足いただける講座を作るべく、スタッフ一同頑張っています。

ぜひ、ご参加検討いただきますようお願いいたします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

セックスワーカーのためのアドボケーター養成講座~大阪編~
プログラム公開&参加申込受付開始です!

講師陣14名による、セックスワーカーの支援者を養成する全11講座!
11月4日(土)、5日(日)の二日間開催決定!

【対象】 対人支援・相談員、カウンセラー、研究者、医療、保健、福祉、性教育、行政、労組、防犯、ジャーナリスト、政治家、弁護士、アーティスト、風俗店従業員、出版関係、学生等々、性風俗で働く人々の支援に関心のある方。

【締切】先着50名様 

【受講料】30,000円

【申込み】http://sw-rc.peatix.com/ 

【講師陣14名 チラシPDF】http://swashweb.sakura.ne.jp/file/osaka_kouza.pdf

【共催】SWASH、RC-NET


7/30 緊急開催:LGBTIQコミュニティと性暴力 @ akta

2017-07-08 13:30:47 | 映画/小説/ドラマ

 

 

 今年6月、性犯罪に関わる刑法「強姦罪」が改正されました。これまでの「強姦罪」は男性を加害者、女性を被害者とのみ規定していましたが、今後、犯罪の枠組みが大きく変わります。特に被害者の規定について、「女性」のみではなく「男性」も含め、性別を問わないことになった事は大きな変化の一つです。
 「法が変わったから」新しい暴力が生まれるのではありません。LGBTIQへの嫌悪が、暴力に転嫁することもあるでしょう。内面化した嫌悪は、被害を打ち明けることを拒んだり、他者や自分への攻撃に向かうこともあるかもしれません。また、そもそもLGBTIQの暴力被害に対応出来る機関等も少ないです。
 コミュニティの内外を問わず、この街に暴力はあります。これまで法に規定されず無視されてきた暴力被害が、「暴力である」と言う事すら出来なかった被害があります。
 新しい刑法は私たちのコミュニティに、私たち自身にどういった影響を与えることになるでしょう。
 刑法はどう改正され、私たちは、これまでどのように性暴力に向き合ってきたのか、LGBTIQを含め、
性暴力について関わり続けている3団体から、LGBTIQコミュニティと性暴力についての提言をします。

日時:2017,7,30(SUN) 18:00-20:00

開催場所:コミュニティセンターakta (東京都新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301)

参加費:無料(可能な方は活動への支援のためカンパをお願いいたします。参加3団体で配分させていただきます。希望団体がありましたらお申し付けください)

予約:不要(席は30〜40席を見込んでいます。ご来場の人数によっては入場を制限させていただくこともあります)

発題者:
岡田実穂(レイプクライシス・ネットワーク)
辻雄作(サバイバーズ・ジャスティス)
原ミナ汰(NPO法人共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク)


ーーーーーーーーーーー

性暴力サバイバーの支援活動をご支援下さい。

寄付をする;活動資金のサポートをお願いします

会員になる;団体会員(1万円)維持会員(5千円)賛助会員(3千円)

郵便振替 00980-8-194971 レイプクライシス・ネットワーク

ゆうちょ普通預金 14190-82780161 レイプクライシス・ネットワーク

※会員希望の方、寄付をお考えの方は、会員限定ウェブラジオ等の配信をさせていただきますので必ず入会について rc-net@goo.jp までメールアドレスをお知らせください。

 

<オススメ書籍>

みんなのためのLGBTI人権宣言: 国際人権法における性的指向と性別自認 BORN FREE AND EQUAL
山下 梓
合同出版
性的虐待を受けた少年たち―ボーイズ・クリニックの治療記録
Anders Nyman,B¨orje Svensson,太田 美幸
新評論
性暴力を生き抜いた少年と男性の癒しのガイド (性虐待を生きる力に変えて) (性虐待を生きる力に変えて―大切な存在であるあなたへ)
グループウィズネス
明石書店



可決されました

2017-06-16 18:25:43 | 映画/小説/ドラマ
RC-NET代表の岡田です。

改正性犯罪、強姦罪が参議院本会議において、強制性交等罪として可決されました。

2014年に唐突に法務省職員から、性暴力被害に関して、性的マイノリティに関する話をヒアリングしたいと連絡がきました。
この件についてばかりは、この4年間本当に、ずっと、青森にいることがもどかしい思いを抱えてきました。
ヒアリングに行った、署名も届けにいき、会見も開いた、セクマイコミュニティの人たちに話を聞くため伝えるためにあちこち行った、議員さんに会いにも行ったし電話もメールも続けて。
でも、霞が関に通えない。電話で議員といくら話しても、「いつ会いにこれますか?」という話になる。
青森にいるのだ、と言っても、あぁそうですか、でしかなく。
東京行き過ぎてお金が底を尽きたりもしました。
お金無いからバスばっかりで腰を悪くしたり(片道12時間弱。笑)


こんなに相談を聞いてきた。伝えてくれた人がいた。
苦しんでいる声を、私は聞いてきたのに届けることができない。
今も思いは変わらない。


やりきれなかった。
強制性交なんていうくだらない名前になってしまった。
陰茎による被害しか認められなかった。

だけど、まぁ、附帯決議ではあるけれども、
性的マイノリティについて、偏見に基づく不当な取り扱いをしないということが明示されました。

海外のLGBTI団体の人たちにはとても助けてもらった。
ただ、もちろん、個別に沢山の人に応援もいただいたけれど、国内のコミュニティを盛り上げることは出来ませんでした。
だけど、覚えておいてほしい。
改正後は、膣だけではなく、口でも、肛門でも強制性交等罪は成立する。最低量刑は5年。

暴力被害に関する文脈で実質上の差別禁止項目が附帯であれ入ったこと、
これこそが、プライド月間の私のハイライトです。

嬉しいし、関わった多くの人たちに感謝したいです。

この法律が、当事者たちの為に、それぞれの尊厳を守るために、より良い形で運用されるよう、これからも諦めないでいたいです。