女性市議へのハラスメント行為で大阪維新の会を除名処分となった笹川府議。3日、新たに女性市議が性的暴行を受けたとして警察に被害届を提出したことがわかりました。笹川府議は事実関係を否定。女性市議に対し法的措置も検討していると述べました。

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3日、大阪府議会に笹川理府議会議員が現れました。

――性的暴行は事実ですか?

笹川理大阪府議

「事実じゃない、事実ではないです」

――説明してください

笹川理大阪府議

「(議会なんで)先に行かせていただきます」

笹川理大阪府議は、宮脇大阪市議への8年前のハラスメント行為が明らかになり、大阪維新の会を6月に除名されていました。そして3日、新たに宮脇市議が性的暴行を受けたとして、警察に被害届を提出したことがわかりました。

笹川府議は3日の議会後、取材に応じました。

笹川理大阪府議

「大変お騒がせいたしまして、また心配をお掛けしまして、申し訳なく思っております。昨夜から出ております報道に関しまして、私が性的暴行をしたというような、被害届が出ているようなことが流れておりますけども、私自身、性的暴行をしたという事実はありません」

「性的暴行」について改めて否定しました。

笹川理大阪府議

「現時点で本人様からの直接的などのような被害があったか、警察からどのような被害届が出ているかは、お聞きはしておりませんので、そういったことがわかり次第、皆様に説明と反論をさせていただければと思っております」

「(被害届の)内容が事実と異なると、説明と反論ができましたら、これに関しては対応として法的な対応も検討を行っております」

宮脇市議への法的措置も検討するとしています。

――記憶にないのではなく事実ではない?

笹川理大阪府議

「私は事実ではないと申し上げております。記憶がないものですから、ない、事実ではないということです。そのような性的暴行をしたという記憶も事実もない」

――議員は継続?

笹川理大阪府議

「続けさせていただきたいと思っております」

――それは事実じゃないから?

笹川理大阪府議

「それもありますし、与えていただいた任期・職責しっかりと全うさせていただきたいというのは前回から変わらないことですので、続けさせていただきたいと思います」

現職の府議会議員に向けられた性的暴行の訴え。宮脇市議にも話を聞きましたが――

大阪維新の会 宮脇希市議

「捜査の関係上お答えしかねます、すみません」

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笹川府議はこれまで、維新の会の後輩だった宮脇市議に対して待ち伏せや威圧的な言動をしたとして党から厳重注意処分を受け、さらには性的な関係を求めるメッセージを送っていたことも明らかになり党を除名されていました。

そして今回、同じ時期に性的暴行も受けていたと宮脇市議が警察に訴え、被害届が受理されました。

大阪維新の会・代表の吉村知事はこの問題を受け、記者の質問に答えました。

大阪維新の会代表 吉村洋文知事

「一方では被害があり、一方は、被害はありえないと。僕らの把握している限りでは証拠もありませんので、党としては、事実認定まではできないというのが現状。その上で今回、被害届が出されたものだと思っています。我々が知る情報はあまりないですけど、捜査機関の捜査には協力しますし、ただ事実関係が我々、それ以上もっていないので、今後は警察の捜査にゆだねられることだと思います」

警察は2人から話を聞くなど、慎重に調べを進めているということです。

(10月3日放送『news zero』より)