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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

【#維新に殺される】日本維新の会推薦で当選した斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ事件。自死した元県民局長に維新県議2人が「つるし上げる」と圧力。吉村洋文大阪府知事は「政治家本人が判断すること」と他人事。

2024年07月14日 | 野党でもゆ党でもなく第2自民党の悪党維新

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 兵庫県の斎藤元彦知事は維新が推薦し、自民党本部が相乗りする形で2021年に当選した知事です。

 この斎藤知事のパワハラや贈答品の「おねだり体質」など、「7つの疑惑」について内部告発していた県の元西播磨県民局長が、2024年7月7日に自殺されました。

 この元県民局長は同年3月中旬に、

「知事の自宅には(県内企業などからの)贈答品が山のように積まれている」

「知事のパワハラは職員の限界を超えている」

というような斎藤知事に対する告発文を各所に送付していたのですが、斎藤知事は

「事実無根の内容が多々含まれている。

 名誉毀損や信用失墜。綱紀粛正、看過できない。

 業務時間中に嘘八百含めて、文書を作って流す行為は公務員失格です」

と否定して、5月にはこの元県民局長をあろうことか停職3か月の懲戒処分にしてしまったのです!

斎藤知事による言動と、元県民局長へのえん罪・重い処分が、死の引き金になったことは間違いない。

【#維新に殺される】兵庫県の斎藤元彦知事らに「違法行為があった」とする告発文書を作成した元県民局長が自死。斎藤知事は県職労の辞職勧告を拒否し、副知事が代わりに辞任。これは第2の森友事件だ。

 

 

 ところが少なくとも、この7つの疑惑の一部が県の内部調査で事実であることが判明して、兵庫県議会は百条委員会を設置しており、7月19日にはこの元県民局長は証人として出頭する予定でした。

 これを受けて、斎藤知事の右腕として知事を支え、百条委員会を設置するのはやめてくれと県議会の自民党に依頼することまでやっていた片山安孝副知事は斎藤知事に5回も一緒に辞職しようと説得したのですが、斎藤知事は頑として辞職を拒否。

 そこで、片山副知事がおとといの7月12日に辞職すると発表した直後に、斎藤知事が夕方5時から記者会見すると発表しました。

 これは当然、斎藤知事がもう批判に耐えられないと判断して、辞職記者会見をするのだと予想していたのですが、なんとふたを開けてみたら、

「これから『百条委員会』などを通じて、文書問題にしっかりと対応し、反省すべきところ、改めるべきところを、しっかりと反省、改め、県職員などとの信頼関係を再構築し、県政を立て直していくことが私の大きな責任だ。

 前回の知事選挙で多くの県民から大きな負託をいただいた。

 これから県政を立て直していくために大変時間はかかり、道は険しいかもしれないが、県政を前に進めていくために全力を尽くしていくことが私の責任の果たし方だ」

と辞職しないという記者会見だったんですよ(呆)。

 あんたがいたら県政立て直しなんてできないの!斎藤知事が責任を取れるとしたら辞職しかありません。

 

 

 さて、この元県民局長が自死された経緯について、6月14日の百条委員会の初会合で、維新の県議から、

「人事課による調査に対していろいろな疑念の意見が寄せられている。

 この審議過程を明らかにすることが必要だと思うので、人事課の調査、そこから得られた資料は全て開示をしていただきたい」  

として、元局長の公用パソコンのデータすべての開示を要求する発言があったというのです。

 このパソコンは県に押収されていて、その中には元県民局長のプライバシーにかかわる情報も入っていたそうです。

 さらに別の維新県議は元局長を

 「つるし上げてやる」

という発言もしていたというのです。

 7月19日に元県民局長が維新の斎藤知事に不利なことを言えないように、維新県議が圧力を加える中で、元県民局長が自死され、もう証言できなくなるという痛ましい事態になったのは明らかです。

 もうこれは維新による「殺人」です。

元県民局長の代理人弁護士がプライバシー情報が入っているパソコンの全面開示に抗議すると、「都合の良い勝手な論理だ」とまた圧力をかけた維新県議。

 

 

 ところが、ことここに至っても、日本維新の会の共同代表・大阪維新の会代表の吉村洋文大阪府知事は他人事。

 片山副知事が辞職し、斎藤知事が居残った7月12日も、斎藤知事の進退について

「政治家なので、最終的には政治家本人が判断することだと思う」

と記者団に述べるのみなのです。

 斎藤知事は維新の会が推薦して当選した知事で、セカンドレイプ発言をした県議たちもみんな維新の会所属の県議なのに、代表者が何も責任を取らせることを検討しないとはどういう了見なんでしょうか。

 吉村府知事は

「パワハラやおねだりの問題が指摘されているが、そこについての事実関係をはっきりさせる必要がある」

「百条委員会ができているので、斎藤知事が自分の口で説明するのが良いと思う」

というのみで、元県民局長の死には一言も触れずじまい。

 つまり、元県民局長が死を選ばれたので死人に口なし。斎藤知事は百条委員会を乗り切れるという判断なんです。

 さすが、これが新型コロナで大阪府民を全国一死なせてしまった人間の本性です。

斎藤知事の辞職は実は必至。辞職を引き延ばせば引き延ばすほど維新への支持もますます低下することもわかっていない無能さよ。

大阪維新の会代表の吉村洋文大阪府知事が阪神・オリックスの優勝パレードを大阪万博の宣伝に利用するのに失敗しても、「散々批判を受けたけどね。この笑顔。これが答え」と勝ち誇り本物の野球ファンから呆れられる

 

 

参考記事

AERA

『斎藤兵庫県知事のパワハラ告発の元局長死亡 「つるし上げる」と維新議員から糾弾されていた』

Friday

『【申し立て後に自殺か】兵庫・斎藤知事のパワハラ告発の元県民局長が命を絶った「深刻な理由」』

週刊新潮

『斎藤兵庫県知事 県政史上最低の会見、副知事辞任で四面楚歌に…「告発した元局長が亡くなってもパワハラを証言する人はいる」』

 
 
 

 

大阪維新の会幹事長である横山英幸大阪市長も7月12日に

「パワハラの事案が本当にあったのかしっかり調査して解明した上で、どう対処するのかが一番重要だ。

 出処進退というステージにはまだなっていない

と明言しています。

つまり、斎藤知事が辞めないという判断は実は「政治家本人」の判断ではなく、維新の会の判断なんですよ。

どれだけ人非人の集まりなんだ、維新の会は。

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兵庫県の元局長が作成した、斎藤知事にパワハラの疑いがあるなどとする文書への対応をめぐり、片山副知事が辞表を提出したことを受けて、斎藤知事は、これまでの県政運営への協力に謝意を示した上で、みずからの進退については、辞職しない考えを改めて示しました。

兵庫県では、元・西播磨県民局長がことし3月、斎藤知事にパワハラの疑いがあるなどとする文書を報道機関などに送り、その後、内部調査の結果、「文書の核心的な部分が事実ではない」として、停職3か月の懲戒処分を受けました。

この元局長は、来週県議会が設置した「百条委員会」に証人として出席する予定でしたが今月7日に、姫路市内で死亡しているのが見つかり、警察は、状況から自殺の可能性があるとみて調べています。

兵庫県の斎藤知事にパワハラの疑いがあるなどとする文書を作成した県の元・西播磨県民局長が死亡したことなどを受けて、兵庫県の片山安孝副知事は、幹部として県政の混乱と停滞を招いた責任を取りたいなどとして、12日辞表を提出しました。

これを受けて斎藤知事は記者会見で「さまざまな懸案があるおよそ3年間、片山副知事に、大変厳しい状況下での県政運営を誠心誠意、全力で支えていただいたことに直接、お礼を申し上げた」と述べました。

その上で、みずからの進退について「これから『百条委員会』などを通じて、文書問題にしっかりと対応し、反省すべきところ、改めるべきところを、しっかりと反省、改め、県職員などとの信頼関係を再構築し、県政を立て直していくことが私の大きな責任だ。前回の知事選挙で多くの県民から大きな負託をいただいた。これから県政を立て直していくために大変時間はかかり、道は険しいかもしれないが、県政を前に進めていくために全力を尽くしていくことが私の責任の果たし方だ」と述べ、辞職しない考えを改めて示しました。

副知事 会見で辞職の意向明らかに

 

片山副知事は12日県庁で記者会見し、幹部として県政の混乱と停滞を招いた責任を取りたいなどとして、辞職する意向を明らかにしました。

その上で「斎藤知事に対し、『一緒に退職する考えはないか』と申し上げた。知事は『選挙で県民の負託を受けた身なので、任期を全うして頑張りたい』という返事があった。知事の判断なので私としては尊重したい」と述べました。

そして「斎藤知事を支えられず、悔しくてしかたがない」と述べました。

 

 

維新・吉村氏「政治家本人が判断すること」 兵庫県知事の進退巡り

日本維新の会の吉村洋文共同代表

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は12日、斎藤知事の進退について「政治家なので、最終的には政治家本人が判断することだと思う」と述べた。府庁で報道陣の質問に答えた。

 吉村氏は「パワハラやおねだりの問題が指摘されているが、そこについての事実関係をはっきりさせる必要がある」と指摘。「百条委員会(調査特別委)ができているので、斎藤知事が自分の口で説明するのが良いと思う」と促した。

 大阪維新の会の横山英幸幹事長(大阪市長)も市役所で取材に応じ、「パワハラの事案が本当にあったのかしっかり調査して解明した上で、どう対処するのかが一番重要だ。出処進退というステージにはまだなっていない」との認識を示した。

<picture>記者会見で厳しい表情を見せる斎藤元彦・兵庫県知事=神戸市中央区で2024年7月12日午後5時59分、大西岳彦撮影</picture>拡大

記者会見で厳しい表情を見せる斎藤元彦・兵庫県知事=神戸市中央区で2024年7月12日午後5時59分、大西岳彦撮影

 斎藤知事は2021年、大阪府財政課長を辞し、自民党と維新の推薦で兵庫県知事選に立候補、初当選した。【村上正、鈴木拓也】

 

 

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