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この「橋下維新の会とハシズムの歴史」の連載で一番書きたいのは、彼らの
1 人権軽視姿勢
2 多数者支配型民主主義=選挙至上主義姿勢
3 強権政治です。
しかし、菅直人元総理が橋下徹氏と維新の会の弁舌の巧みさをヒットラーに例えた問題は、与野党の政治家やマスコミなどを巻き込んでカオス状態になっています。
その中で、本人の橋下氏がおかしな発言を連発しているので、少し脇道にそれることになります。
【橋下維新の会とハシズムの歴史を振り返る1】菅直人元首相の「ヒットラーを思い起こす」ツイートは人権侵害でもないし、国際的にも何ら問題にならない。
それは、橋下氏のかつての盟友である石原慎太郎・元東京都知事がかつて橋下氏を現代のヒットラーに該当する政治家だと
「ほめちぎった」
事件についてです。
ともかく、2012年の衆院選では石原氏率いる「太陽の党」が橋下氏の「日本維新の会」に合流して日本維新の会となったほど、石原氏と橋下氏は年はかなり離れていたのですが、お互いに惚れぬいた仲でした。
そんな石原氏は2014年の政界引退会見において
「将来の総理候補」
として橋下氏の名前を挙げ、
「彼は天才」
「あんなに演説のうまい人は見たことない」
「彼の演説のうまさ、迫力っていうのは若いときのヒトラーですよ」
「ヒトラーの伝記を読んでもそうだけどね、彼に該当する政治家だね、橋下徹ってのは」
と褒め上げたんですね(呆)。
橋下氏はその時にはヒトラーに例えられたのに石原氏になにも文句を言いませんでした。
それなのに、菅直人氏にヒットラーになぞらえれると文句を言うのはダブルスタンダードじゃないかと指摘されています。
これに対して、橋下氏は石原氏には「(人知れず笑)注意した」と弁明し、さらに驚くべきことに、石原氏が自分をヒトラーに例えたのは演説の「賞賛」だからいいのだとはっきり言いきったんです。
また立民菅応援団は1ローマ法王がヒトラーを使って批判した2石原慎太郎さんが僕をヒトラーとたとえたと大騒ぎしているが1は特定個人の批判ではなく2は演説の称賛で使った。称賛なので怒り狂う話ではないが表現方法はまずいと注意した。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) January 27, 2022
国際的に見たら、ヒトラーとナチスのやった侵略戦争やユダヤ人大虐殺などは絶対に許されない行為です。
ですから、独裁的傾向にある人をヒトラーのようだと批判するのはもちろんあり得ますし、専制支配に対する抗議の方法としては世界で頻繁にあることです。
しかし逆に、ヒトラーのような演説の天才だなどと褒めたら、これはヒトラーをも肯定していることになりますから、石原氏のようなネオナチや極右にしかありえない言動であって、絶対に容認されるわけがない表現となります。
橋下氏は菅直人氏のツイートについて
「ヒットラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度」
と言っていたのに、実際にはヒトラーに例えて褒めることはいいことだと思っているわけですから、彼の国際基準というのは実際の国際感覚とは真逆だったわけで、もう話になりません。
というか、ヒトラーのような天才だとか、ヒトラーのように演説がうまくて迫力があると言われても、
「表現方法がまずい」
としか感じないのなら、橋下氏はヒトラーやそのやった悪行に対して本当にはちっとも悪いと思っていないと自白したことになりますよ。
ところで、私はヒトラーの演説も橋下氏の演説も生で聞いたことがないので、上手いんだか下手なんだか、迫力があるんだかないんだか比べようもありませんが、一つだけ言えることは、橋下氏の演説は実にウソが巧みだということです。
そもそも、政治家の第一歩だった2008年の大阪府知事選挙に出馬することは
「2万パーセントない」
と言い切っていたのに、自公両党に推されてあっさり出馬したような人ですから、橋下氏にとって嘘をつくことは全く平気。
そんな彼の言動の中でも私が非常に驚いたのは、2015年の第一回目の大阪「都」構想の立会演説などで彼が使っていたこのパネル!
これは「有効求人倍率の改善」の推移を示していて、彼が大阪府知事になってからこんなに大阪の有効求人倍率が改善しています、失業者が減りましたというのですが、グラフの目盛りの幅が上に行くほど大きいように細工が施されているんです!
だから矢印を見ると、彼が大阪府知事になった2008年から有効求人倍率がぐわ~~~んと大幅アップになっているように見えますが、ちゃんと棒グラフを作っていたらそうでもありませんwww
よくこんな、後からすぐバレてしかも証拠が残るようなことを弁護士がしますよ。
そして、なぜか日本の端の道県しか載っていない日本地図ww
しかも実際には、全国と比較すると大阪府の有効求人倍率の伸びは大したことがないんです。
この時期、非正規雇用が増えて全国的に有効求人倍率はどこも伸びていたわけです。
フジテレビと橋下市長に見る「詐欺にパネルは使いよう」 気を付けよう、ハシモトトオルとフジサンケイ。
こんな、あとで検証されたら明らかに嘘だとわかるものを堂々と人前で何度も使って説明する、橋下氏と維新の会のこの厚顔無恥さに、私は戦慄したんです。
このように、橋下氏の言動はその場しのぎで誤魔化せればいい、すぐわかるような嘘でも選挙までにはバレないだろう、バレてもまた嘘で塗り固めればいい、という発想でできています。
あと酷かったのは、大阪「都」構想を持ち出した当初は、橋下氏によると大阪市と大阪府が一体になるとなぜか財政効果が年間4000億円もあるという話だったのに、
だんだんウソがばれて大してお金が浮くわけではないことが指摘されるようになると、
橋下氏は開き直りまくって、大阪都構想にとって、
「財政効果なんて意味ないですから」
と言い出したんです!www
こんな大嘘つき、かつ、面の皮の厚い人にはある意味絶対かないません(笑)。
大阪「都」構想の嘘2 二重行政解消の嘘 大阪市を解体・廃止しても「財政効果なんて意味ない」程度
さらに大阪都構想の住民投票に勝つために、橋下維新の会は2015年5月の投票時には「ワンチャンス」だ、「ラストチャンス」だと言っていたのに
橋下市長の嘘には飽き飽きした。失政悪政の追及を!
![市民の財産「大阪」を私物化して浪費する維新の会の大阪「都」構想選挙を許さへん! - Everyone says I love you !](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/cc/b1452f6cc3d7c08cc870c852f121e961.jpg)
そして、橋下氏は、2020年の松井・吉村コンビの第二回大阪「都」構想住民投票は応援しまくっていましたよね。
まったく、こんな嘘をつくことを屁とも思っていない大ウソツキを相手にしている大阪の良識ある市民がどれだけ大変か、わかっていただけるでしょうか。
橋下徹大阪市長と維新の会の逃げ切りを許すな!この国の民主主義の確立のために。
ヒトラーもアーリア民族の優秀性を演説で説き、「劣等民族」だと言ってユダヤ人らを貶めて収容所を正当化し、侵略戦争を遂行したわけですが、当然のことながら中身は非科学的なものばかりでしたし、彼自身がアーリア系ではなかったというオチがついています。
もう一回言いますが、もしヒトラーと橋下氏の演説に共通点があるとすれば、それは恥知らずな嘘を平気で言ってきたこと。
二人に共通するのは、橋下氏や維新が今回もくろんでいる、
「ヒトラーになぞらえたら国際的に許されない」
というとんでもない嘘でも、「大きな嘘」ほど皆信じるだろう、という部分なのです。
「国民大衆の心は(中略)小さな嘘よりも大きな嘘の犠牲となりやすいからである。
というのは、かれら自身、もちろんしばしば小さな嘘をつくのだが、
しかし大きな嘘をつくのはなにしろあまりにも気恥ずかしく感じてしまうからである。」
橋下氏と松井市長の最近の言動を見ていますと、毎日放送で元旦に放送された橋下・松井・吉村揃い踏みの番組が毎日放送社内で偏向報道ではないかと調査の対象になったことを一番気にしているのは明らかです。
彼らのナチス張りのプロパガンダの最強の武器は関西のテレビ局を手名付けていることなので、テレビ局が維新と距離を置かないといけないという風潮になることを一番恐れているんですね。
今回のヒトラー騒動で、橋下氏を維新幹部が弁護すればするほど、橋下氏は維新そのものだということが浮き彫りになり、彼らにとってはジレンマがあるんです。
近いうちに、私たちにとって有利なこの状況をどう利用するか書くつもりです。
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現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人
ヒトラーにたとえるのは「国際的にご法度」か
![](https://www.newsweekjapan.jp/fujisaki/assets_c/2022/01/220128NAZIS-thumb-720xauto-353688.jpeg)
国際ホロコーストデー(1月27日)に、ベルリンのホロコースト記念碑に献花するイスラエルとドイツの政府首脳。世界でナチスがどのように語られてきたのか、日本人も知るべきだ REUTERS-John Macdougall
<菅元首相が橋下元維新の会代表の「弁舌の巧みさ」をヒトラーになぞらえたことに対し、橋下は「国際的にご法度」と反発。世間からははとくに異議も出ず、元首相の失言であるかのように事態は収束したが、それでいいのか>
1月21日、立憲民主党の菅直人元首相が、Twitterで元維新の会代表の橋下徹弁護士を「弁舌の巧みさでは......ヒットラーを思い起こす」と評した。これに対して橋下徹氏は「ヒトラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度」と述べ、また吉村洋文大阪府知事は「国際法上ありえない」と反発した。維新の会は、26日、立憲民主党に抗議文を送っている。
ヒトラーにたとえて批判することが「国際的にはご法度」というのは誤りだ。ヒトラーにたとえられて喜ぶ人はいないので、今回の菅元首相の発言に橋下弁護士が反発するのは当然の反応だ。だからといって、ある人物をヒトラーにたとえることが「国際的にご法度」という存在しない常識を持ち出してよいということにはならない。世界中、政治家など影響力を持つありとあらゆる人物が、ヒトラーにたとえて批判されてきた。アメリカ大統領でも、ブッシュ、トランプ、バイデン。ドイツのメルケルすら、ヒトラーにたとえられたことがある。もちろん個別的な妥当性は別なので、正当な批判から安易な批判、不当な批判まで様々あるが、たとえること自体は論評の範囲に収まっている。
国際法上の決まりもないそもそも橋下弁護士自身が、2012年、民主党政権が公約になかった消費税増税を目指していることに対して、「ヒトラーの全権委任法以上だ」と批判していた。橋下氏はTwitterで、政党の政策を批判するのと個人を批判するのでは異なると弁明しているが、そのような微細な切り分けでたとえてよいかどうかが決まることはないだろう。
「国際法上ありえない」という吉村知事の発言は、さらに問題がある。国際法違反というなら、たとえば「批判目的でさえヒトラーの名前を持ち出してはならぬ」という、条約あるいは慣習があるはずだ。吉村知事は弁護士資格も持っているので、もし該当する国際法があるというのなら、具体的に指摘するべきだろう。
さらに問題なのはメディアだ。この「国際的にはご法度」という根拠のない発言について、ほとんどのメディアは無批判に垂れ流すだけであった。テレビではコメンテーターがよく調べもせず、「国際的にはご法度」を当然のことのように発言していた。繰り返すが、発言の当否については様々な考え方がある。よく言った!という人もいるだろうし、的外れだ!と考える人もいるだろう。しかしヒトラーにたとえたこと自体が菅元首相の非であったことになる。
ヒトラーへの言及そのものが国際的に禁じられる場面もある。それは、ヒトラーやナチスをたとえ部分的にでも肯定するような発言だ。「ヒトラーやナチスは良いこともした」「ナチスの手口に学んだらどうか」といった発言は、政治家であれば即座に辞任ものとなる。
また、ハーケンクロイツを掲げるような政治団体と懇意にしている場合も大きな批判の対象となる。昨年の自民党総裁選に出馬した高市早苗候補は、2014年、ネオナチ団体の代表とツーショット写真をとり、また1994年には『ヒトラー選挙戦略』という本に推薦文を書いていた。
批判対象をヒトラーやナチスでたとえるのは、ヒトラーやナチスが悪いものであることを前提にしているのだから、それほど問題にはならない。ただし、ヒトラーやナチスに別の悪いものを対置することで、ヒトラーやナチスの犯罪を相対化することは許されない。
「ヒトラーを思わせる」は論評の範囲
1980年代にドイツで起こった「歴史家論争」は、この問題に関わっている。ヒトラーはユダヤ人虐殺を行ったが、スターリンも多くの人々を虐殺した。従ってナチスは悪かったとしても、ソ連と戦ったドイツ国防軍には理がないわけではなかった、という主張をドイツの数人の歴史家が主張し、他の歴史家たちによって厳しく批判された。実際はナチス党だけでなくドイツ国防軍も様々な犯罪行為に加担しており、ソ連の虐殺との比較はドイツの戦争の擁護であり、ひいてはナチスの犯罪の相対化につながるとみなされたのだった。
菅元首相の発言は、少なくともそのような相対化を目指した発言とはいえない。ヒトラーの弁舌がドイツを破滅に追いやったことへの危惧から、維新の会の政治に反対する立場として、橋下弁護士の弁舌に同様のものを感じとった、ということだろう。
そのような危惧が妥当かどうかは論者の立場によって分かれるだろうが、これは論評の範囲内といえるだろう。少なくとも党が前面に出てきて対応する問題とはいえない。
ところで、「国際的にご法度」なことを避けたいという維新の会の考え自体は正しい。維新の会に限らず、あらゆる政党人は当然国際感覚を持つべきだからだ。しかしそうであるなら、まずするべきは、ヒトラーやナチスを肯定的に扱うような発言を批判し、維新の会であれ立憲民主党であれ、自分たちの政党がナチスにならないために注意を払うことだろう。
ナチスやヒトラーは確かにデリケートな問題で、軽々に発言してよいというわけではない。しかし一方で、腫れ物に触るように全く触れてはいけないというのもまたバランスを欠いている。負の歴史をしっかりと見つめることで、現在への教訓になるからだ。その意味で、政治家もメディアも、正しい国際感覚を身につけておくべきなのだ。
2017年、「ナチスの手口に学んだらどうか」と発言した麻生太郎財務相(当時)の発言を、当時維新の会の代表を務めていた橋下氏は「憲法改正論議を心してやらなければいけないというのが(発言の)趣旨だったのではないか」と擁護した。本来はこの発言こそ「国際的にご法度」なはずだったのだ。今回攻撃されたのは橋下氏自身なので強く反発するのは理解できるが、過去の発言との重さの違いの整合性は問われるだろう。
また、ある維新幹部は、「立民が逃げ回るならば党本部に乗り込む。維新を怒らせたらどうなるか徹底的に思い知らせる」と述べたという。国際感覚では、こうした発言こそナチスの突撃隊のような準軍事組織を想起させるものであり、「ヒットラー発言」への批判をしたいなら絶対にしてはならないコメントだろう。
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ヒトラーの演説は人目を引きますが、あれは「雄弁」ではなく「アジテーション」。橋下のは「詭弁」。
また、ヒトラーと橋下の共通点は「大衆をナメきっている」こと。ヒトラーは「大衆はごくわずかのことしか理解しないし忘れることが実に早い」、「大衆は女と同じで強い指導者を待望しているのだ」と「吾が闘争」の中で述べてますね。橋下については言わずもがなでしょう。
そんな橋下が取り分け大阪でウケている原因は現下の経済ですね。自民党政権と霞ヶ関の官僚が打ち出す大企業本位の経済政策では大阪の「地盤沈下」は止められない。大阪の中小企業のおじさん達はそう思ってんですよ。それで都構想だの万博だのカジノに期待するんでしょうね。大恐慌下のドイツ経済がナチスの勃興をゆるしたのと同じですね。