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安倍首相が、2017年5月の憲法記念日に、現行の日本国憲法9条の1項2項をそのままに、3項に自衛隊の存在を書き込むという新憲法改正提案を打ち出しました。
第二章 戦争の放棄
第九条1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
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自衛隊は9条2項の戦力に当たりますから、違憲であるというのが憲法学会の多数説です。したがって、これまでの自民党の改憲案は、2項を改悪して、自衛軍や国防軍を創設するという内容になっていました。
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(国旗)
第一条 国旗は、日章旗とする。
2 日章旗の制式は、別記第一のとおりとする。
(国歌)
第二条 国歌は、君が代とする。
2 君が代の歌詞及び楽曲は、別記第二のとおりとする。
国会の審議では、小渕総理はじめ各大臣が、
「現状を追認するだけだ。国旗国歌が強制されることはない。教育現場に影響はない」
と言い続けました。
しかし、現実にはこの法律ができただけで、教育現場では日の丸掲揚君が代斉唱が強制され、これに従わない教職員は処分されるようになりました。
これは思想良心の自由、表現の自由、教育の自由を侵害するものです。
もし自衛隊が憲法に書き込まれれば、これまで憲法9条が果たしてきた日本の軍拡化への歯止めは全くなくなります。自衛隊が海外派兵されて米軍に協力することもより容易になるでしょう。
憲法上の存在ですから、大手を振って内外で「活躍」することになるのです。安保法案が審議された時のような慎重な議論はもうできなくなります。
それどころか、憲法上の存在である自衛隊を維持する必要があるとして、徴兵制的な制度も導入しやすくなるでしょう。
憲法に自衛隊が書かれていないことに、立憲主義的な意味が積極的にあるのです。
笑顔の改憲論というべき、今回の憲法改正新提案は非常に危険です。私はもちろん絶対反対です。
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安倍首相 憲法改正し2020年施行目指す意向を表明
5月3日 15時02分 NHK
安倍総理大臣は、東京都内で開かれた憲法改正を目指す市民らの会合に寄せたビデオメッセージの中で、憲法を改正し2020年の施行を目指す意向を表明しました。また具体的な改正項目として、戦争の放棄などを定めた憲法9条に、自衛隊に関する条文を追加するほか、高等教育の無償化などを例示しました。
この中で、安倍総理大臣は「かつて1964年の東京五輪を目指して、日本は大きく生まれ変わった。その際に得た自信が、その後、先進国へと急成長を遂げる原動力となった。2020年もまた、日本人共通の大きな目標となっている」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「新しく生まれ変わった日本がしっかりと動き出す年、2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと強く願っている。私はこうした形で国の未来を切り拓いていきたい」と述べ、憲法を改正し2020年の施行を目指す意向を表明しました。
また安倍総理大臣は、具体的な改正項目について「私は、少なくとも私たちの世代のうちに、自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、『自衛隊が違憲かもしれない』などの議論が生まれる余地をなくすべきであると考える」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「もちろん9条の平和主義の理念は、未来に向けて、しっかりと堅持していかなければならない。そこで『9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む』という考え方は、国民的な議論に値するのだろうと思う」と述べ、戦争の放棄などを定めた憲法9条に、自衛隊に関する条文を追加することを挙げました。
さらに安倍総理大臣は「70年前、現行憲法の下で制度化された、小中学校9年間の義務教育制度、普通教育の無償化は、戦後の発展の大きな原動力となった。70年の時を経て、高等教育についても全ての国民に真に開かれたものとしなければならない」と述べ、高等教育の無償化なども改正項目として例示しました。「教育無償化」は義務教育以外にも授業料を取らない範囲を広げていこうという考え方で、日本維新の会が去年発表した憲法改正原案に盛り込んでいます。
安倍総理大臣は、第2次安倍内閣発足以降、国会などで憲法改正に前向きな発言をしてきましたが、スケジュール感や改正項目について具体的に踏み込んで発言するのは初めてのことになります。
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余程のひねくれものの児童で無ければ、大多数の人は、上記の思いを、同じ経験をしているはず。
一番最初の憲法9条を習った時の驚きを思い出すべきだ。
いわゆる護憲派といわれる人々は、憲法改正を阻むために国会の発議や国民投票そのものを阻止しようとしているように見えます。憲法を定めるのに国民の意見を聞くことのどこがいけないのでしょうか。国民のためにならないと多数の国民が判断すれば改正されないし、国民のためになる改正案なら改正が承認されます。もし改正された憲法よりももっと良い憲法案が出てきたら、また改正すればよいのです。護憲派の人々は現憲法に対する改正案が出るのがそんなに怖いのでしょうか。国民のためにならない改正案なら国民に承認されないはずですよね。
『だったらこのアイデアを修正してより現実的に改憲しようよ』とけしかけたい奴らの仕掛けなども感じとれる。なんちゅうあざといバカ極右どもと蔑むところでもあるが、こんなつまらない仕掛けの類いを絶賛した公明党という宗教政党にも鉄槌をくらわさねばならないとも指摘しておきたい。
権力保持のためならばどんな稚拙でひどいことでもホイホイとついていくこのカルト政党こそが、小選挙区制度でほぼ確実に安倍晋三の手先どもを当選させることに貢献している現実!
そんな公明党がグリーン、グリーンで小池百合子劇場に便乗して(正しくは百合子と一蓮托生状態みたいな感じ)これまた池田大作の決め台詞『勝利』のために都内を駆け巡る。なにが小池劇場の行方だよ?創価丸抱えのワイドショー
扇動都知事というのが現実である。因みに彼女の懐刀は大日本帝国憲法復活動議を都議会に出して総すかんをくらった極右男である。没落した彼を都知事の実質的初仕事のような人事で特別秘書官とし、今やどんなポジション与えているんだっけか?マリーヌルペンを笑えない!
石原慎太郎、橋下徹、安倍晋三、そして小池百合子と『ガチガチの右翼新自由主義者』に平然と魂を売る政教一致政党。改憲阻止運動として
公明党で揺さぶりをかけるというのも打つ手のひとつではなかろうか?公明党に、ではなくて
公明党で、である。
もうひとつ。
今の改憲論者というのは昔ながらの古風な右翼というだけではないだろう。
このカルト政党のように『目先の損得』に貪欲な新自由主義路線の輩が自衛隊も用いてゼニモウケという発想が根底にあるのではないか?中国や北朝鮮が脅威だと扇動する(ミサイル連打されて、まして原発地帯などにやられて完全に護れるなんて思っている国民、どんだけいるんだよw)ネトウヨバカどももなるほど手強くはあるが、そんなやつらよりも色んな意味で国益に
目ざといタイプのセンターライトが何となく安倍晋三のバカっぷりに釣られているようにも思えるこの頃だ。
5月2日の朝日新聞に3月から4月にかけて行った世論調査の結果が掲載されました。憲法改正の必要なしが必要を上回っていました。改憲に賛成する国民を増やそうと、突然言い出した「大学まで無償化」も、過半数が「必要なし」「法律で対応できる」と冷静な判断をしています。高校無償化を改憲せずに実施しておきながら、大学までやるには改憲が必要だというのは、明らかに嘘ですから。でも、31%が「改憲で無償化」を支持していますから、詐欺に簡単に引っかかる人は、常にこの程度はいるのでしょうね。
ところで、9条に自衛隊を明記するというのは、一か八かの賭けなんでしょうか。国民投票で否決されたら自衛隊の存在はどうなるんでしょうね。まさか解散?もしかしたら「否決したら自衛隊は解散しなければいけないから、賛成を。」と脅迫めいた宣伝をするかもしれません。
今までずっと護憲勢力が優勢だったわけです。
したがって護憲が国民の選択で終わりだった筈です。
改憲派は自分達が不利な間は決して国民投票をしませんでした。
自分達が有利になってから国民投票をするというのは卑怯ですな。
安倍さんは決して不利な時には改正しようとしないし、従来の内容では不利なので有利になるように3項を加えようとしているわけです。
2項を書き換えるというのは改憲派にとって不利だから、書き換えることに慎重な者を取り込もうとする。
このやり方は卑怯だと思いますね。
そして、そういう事情を理解せずに改憲を言う者は愚か者と言うしかありません。
逆にそういう事情を考慮しても、卑怯なやり方をしなくても改憲すべきという論陣を張ることは可能ですし、その方が正統な主張となる筈です。
しかし自民党はそれをしようとはしない。
彼らが戦略的な人間だからです。
彼らは自衛隊は合憲だが分かりにくいから追加したいということでしょうし、可決されればそれを根拠に「分かりにくいから追加したい」などどこ吹く風で正式に軍隊として扱うことに進んで行くでしょう。
皆さん忘れているようですが政治家と書いて厚顔無恥と読むのですよ。
そして次は軍隊があるのに交戦権が認められないというのはおかしいということになるでしょう。
どこの国にも認められているではないかと。
そうして少しずつ、「国を愛するのは自然なことだ」から「国を愛さない者は処罰すべき」へと進んでいくのです。
根本から仕切り直さないと、ほんとにもうこの国はあかんのじゃないですか。
私も小学校で日本は戦争をしない国と習ったときの安心感、誇らしさはよく覚えてます。
第九十六条
この憲法の改正は、、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。(後略)。
この条文を読む限り、国民だと思いますが。
>自分達が有利になってから国民投票をするというのは卑怯ですな。
何を言っているのかよくわかりません。国際情勢の変化などから憲法改正が必要と思う国民が多くなったので、いわゆる改憲を是とする国会議員が多数派となってきただけだと思いますが。この多数派が提案する改正案が気に入らなければ国民投票で否決すればよいだけです。またいったん改正した後、また時代に合わなくなったら改正すればよいだけです。国会の発議および国民投票に卑怯も正統手段もないと思いますが。改正案が良くないのならば国民投票で正々堂々と否決すればよいだけではないですか。
私には政治家は「せいじか」としか読めませんが。
国会議員としての犯罪で懲役2年の有罪判決を受けながら、2年たたないうちに国会議員選挙に立候補した人がいましたが、この人は厚顔無恥と思います。
それに否決されたら簡単に次の発議も出来ません。道義的に。
だからこそ改憲したい者が長い間政権を取っていても発議しなかった(出来なかった)わけです。
こんなことまで説明しなきゃならんのですかね。
あなたが次に改正すれば良いなどと言っても、あなたは政治家ではありません。
改正しようとした時に、「前回の投票が国民の意思であり、改憲は認められない」ということにならないとあなたは保証できないでしょう。
あなたの言う「もし改正された憲法よりももっと良い憲法案が出てきたら、また改正すればよいのです。」などという言葉には何の重みもありません。
自分に都合の良いことばかり言っても全く説得力が無いですな。