現在、一般的な神社での拝礼作法は「二拝、二拍手、一拝」とされています。
なかには出雲大社のように「二拝、四拍手、一拝」という神社もあります。
拙ブログでは、基本的な作法である「二拝、二拍手、一拝」を述べていきます。
拝礼は次の作法で行います。
1 二拝
上体を90度前に倒すお辞儀、「拝」を2回します。
「拝」については下記をご覧ください。
・お辞儀の種類
・お辞儀の仕方(立礼)
2 二拍手
手を2回たたきます。
神道では、拍手<はくしゅ>を、拍手<かしわで>、開手<ひらで>ともいいます。
拍手<かしわで>は次のようにうちます。
(1) 手を胸の前であわせる
指先は、軽く自然にそろえます。
ひじを曲げ、手を鎖骨とバストトップの間くらいの高さであわせます。
わきは自然にしめます。
指先は、真上ではなく前方斜め上(45度くらい)をさします。
ひじは張りません。(指先を真上に向けると、ひじが張ってしまいます。)
ひじを伸ばし、手を前に出してあわせたりはしません。
(2) 右手をずらす
両手をあわせたまま、右手を少し手前に引き下げます。
とある本には「右手の指先を左手の指先より一寸五分(約4.5cm)程度引き下げる」と記述されていました。
しかし、手の大きさは人それぞれなので、関節1つ半ほど引き下げればいいと思います。
(3) 手をたたく
上記(2)の状態(右手をずらしたまま)で、手を肩幅に開き、胸の前で手をたたきます。
「二拍手」なので、2回手をたたきます。
力士の土俵入りのように、腕を左右に大きく広げてたたく人を見かけますが、神社ではそのように拍手をうちません。
また、手をたたくとき、指先は開きません。
(4) ずらした右手を元に戻す
上記(2)でずらした右手を、もとに戻してあわせます。
3 一拝
「拝」を1回します。
以上が、拝礼の作法です。
さて、ここで疑問があるかもしれません。
「お祈り(お願いごと)はいつするの?」と。
一般的には、拍手をうって、ずらした右手をもとに戻し手をあわせた時にすると言われています。
しかし、たくさんお祈り(お願いごと)をしたい場合、拍手と最後の一拝の間が長くあいてしまいますよね。
また、拝殿前のど真ん中で長々とお祈りをして、その場をひとり占めするのも、いかがなものかと思います。
私は、拝礼の時のお祈りは、一言に凝縮させてすませます。
そして、拝礼の後、他の参拝者の迷惑にならないよう端に寄り、手をあわせてたくさんお祈りをします。
これなら、拝礼も作法にのっとって行うことができ、周りに迷惑をかけることなく思う存分お祈りすることもできます。
ちなみに、私の拝礼時の祈りの一言は「天皇弥栄<すめらぎいやさか>」です。
拝礼時の祈りの言葉で、これほど最適なものは他にないと思います。
「すめらぎいやさか」については、別の機会に記事にする予定です。
注意
正式参拝や昇殿参拝、祭祀参列時等の拝礼では、お祈り(お願いごと)の言葉を延々と念じたり唱えたりしません。
正式参拝や祭祀等の折、神職さんから「二拝二拍手一拝の作法でご拝礼ください」と、案内があります。
この時は心をこめて「拝礼」するのみで、手をあわせてお祈り(お願いごと)の言葉を長々と念じたり唱えたりはしません。
神職さんは拝礼前に「ここではお願いごとをしないでね」なんて教えてくだることはないので、注意が必要です。
(あまりにひどい場合は、見かねて注意されることもあるようですが、お祈りの最中で声をかけられるのはバツの悪いものです。)
正式参拝や昇殿参拝の前に、拝殿前でお詣りをして、その時に存分にお祈り(お願いごと)を済ませておくといいでしょう。
なかには出雲大社のように「二拝、四拍手、一拝」という神社もあります。
拙ブログでは、基本的な作法である「二拝、二拍手、一拝」を述べていきます。
拝礼は次の作法で行います。
1 二拝
上体を90度前に倒すお辞儀、「拝」を2回します。
「拝」については下記をご覧ください。
・お辞儀の種類
・お辞儀の仕方(立礼)
2 二拍手
手を2回たたきます。
神道では、拍手<はくしゅ>を、拍手<かしわで>、開手<ひらで>ともいいます。
拍手<かしわで>は次のようにうちます。
(1) 手を胸の前であわせる
指先は、軽く自然にそろえます。
ひじを曲げ、手を鎖骨とバストトップの間くらいの高さであわせます。
わきは自然にしめます。
指先は、真上ではなく前方斜め上(45度くらい)をさします。
ひじは張りません。(指先を真上に向けると、ひじが張ってしまいます。)
ひじを伸ばし、手を前に出してあわせたりはしません。
(2) 右手をずらす
両手をあわせたまま、右手を少し手前に引き下げます。
とある本には「右手の指先を左手の指先より一寸五分(約4.5cm)程度引き下げる」と記述されていました。
しかし、手の大きさは人それぞれなので、関節1つ半ほど引き下げればいいと思います。
(3) 手をたたく
上記(2)の状態(右手をずらしたまま)で、手を肩幅に開き、胸の前で手をたたきます。
「二拍手」なので、2回手をたたきます。
力士の土俵入りのように、腕を左右に大きく広げてたたく人を見かけますが、神社ではそのように拍手をうちません。
また、手をたたくとき、指先は開きません。
(4) ずらした右手を元に戻す
上記(2)でずらした右手を、もとに戻してあわせます。
3 一拝
「拝」を1回します。
以上が、拝礼の作法です。
さて、ここで疑問があるかもしれません。
「お祈り(お願いごと)はいつするの?」と。
一般的には、拍手をうって、ずらした右手をもとに戻し手をあわせた時にすると言われています。
しかし、たくさんお祈り(お願いごと)をしたい場合、拍手と最後の一拝の間が長くあいてしまいますよね。
また、拝殿前のど真ん中で長々とお祈りをして、その場をひとり占めするのも、いかがなものかと思います。
私は、拝礼の時のお祈りは、一言に凝縮させてすませます。
そして、拝礼の後、他の参拝者の迷惑にならないよう端に寄り、手をあわせてたくさんお祈りをします。
これなら、拝礼も作法にのっとって行うことができ、周りに迷惑をかけることなく思う存分お祈りすることもできます。
ちなみに、私の拝礼時の祈りの一言は「天皇弥栄<すめらぎいやさか>」です。
拝礼時の祈りの言葉で、これほど最適なものは他にないと思います。
「すめらぎいやさか」については、別の機会に記事にする予定です。
注意
正式参拝や昇殿参拝、祭祀参列時等の拝礼では、お祈り(お願いごと)の言葉を延々と念じたり唱えたりしません。
正式参拝や祭祀等の折、神職さんから「二拝二拍手一拝の作法でご拝礼ください」と、案内があります。
この時は心をこめて「拝礼」するのみで、手をあわせてお祈り(お願いごと)の言葉を長々と念じたり唱えたりはしません。
神職さんは拝礼前に「ここではお願いごとをしないでね」なんて教えてくだることはないので、注意が必要です。
(あまりにひどい場合は、見かねて注意されることもあるようですが、お祈りの最中で声をかけられるのはバツの悪いものです。)
正式参拝や昇殿参拝の前に、拝殿前でお詣りをして、その時に存分にお祈り(お願いごと)を済ませておくといいでしょう。