心のふるさと「伊勢の神宮」と神道のあれこれ@れーじん

日本人の心のふるさとといわれる伊勢の神宮。
伊勢国のれーじんが伊勢の神宮や神道、それに関連することをお伝えします。

神社参拝時の作法⑤ ~お賽銭<さいせん>~

2015-02-11 09:00:00 | 神道の作法
神社の入口である鳥居をくぐり、手水を取ってお清めして参道を進むと、ご正殿<しょうでん>、ご本宮<ほんぐう>、ご本殿<ほんでん>とよばれる、神様がお祀りされている社殿(建物)があります。
規模の大きな神社では、ご正殿の周りに幾重もの垣がめぐらされていたり、ご本宮やご本殿の手前に拝殿<はいでん>という拝礼のための建物があったりして、一般の参拝者はご正殿等を間近に見ることができないこともあります。

拝殿などの前には賽銭箱があります。
そして、賽銭箱の手前上方に、鈴が吊られていることがあります。
拝礼の前に、お賽銭を賽銭箱に入れ、鈴があれば鈴をならします。

お賽銭と鈴はどっちが先?
お賽銭のお供えと、鈴をならすのはどちらが先か?と疑問に思ったことがあり、私なりに調べたのですが、どちらでも良いようです。
ちなみに私は、お賽銭が先です。
なぜなら、私は拝殿の前に到着した時には、すでにお賽銭を手にして(お金を手に握って)おり、その状態で鈴をならすのは難しいからです。
私は、賽銭箱の真ん前でモタモタとお賽銭を用意するのは、他の参拝者に迷惑がかかると思っています。
また、人込みでお財布を手にするのは、スリのターゲットになってしまう可能性があります。
(残念なことに、神域や神前でも盗人はいるのです。)
そのため、拝殿手前の比較的空いている地点で参道の端により、お財布からお金を取り出すようにしています。
または、お賽銭専用の小さい財布(小銭入れなど)を用意し、それをポケットに入れ、歩きながらでもお賽銭を手早く用意できるようにして、拝殿の前に到着するまでにお賽銭を手にすることが出来るようにしています。

お賽銭は投げる?
お賽銭は、賽銭箱に丁寧に入れたほうが好ましいと思います。
時折、振りかぶってお賽銭を投げ入れる参拝者を見かけます。
お供物を投げてお供えするのは、お祓いの意味があるとも言われていますから、ごもっともな動作なのかもしれません。
しかし、神様をうやまい、その心を表わすのであれば、おのずと丁重な動作になるのではないでしょうか。
大きな神社の初詣で、非常に混雑していて賽銭箱の前にになかなか到達できないなど、やむを得ない場合は自分なりに礼をつくしてお賽銭をお供えしてください。

お賽銭は袋(祝儀袋やポチ袋など)に入れたほうがいいの?
賽銭箱に入れる場合は、袋に入れなくてもかまいません。
高額のお金をお供えしたいときは、お詣りをする前に社務所にいらっしゃる神職さんに手渡しましょう。
これは、防犯の観点からも必要な対応だと思います。
その場合は、祝儀袋に入れます。
祝儀袋の表書きは「御初穂料」「御玉串料」です。


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