心のふるさと「伊勢の神宮」と神道のあれこれ@れーじん

日本人の心のふるさとといわれる伊勢の神宮。
伊勢国のれーじんが伊勢の神宮や神道、それに関連することをお伝えします。

豊受大神宮(外宮)6 ~外宮斎館<さいかん>~

2015-06-21 19:00:00 | 神宮
第一鳥居をくぐって参道を歩くと、右側に大きな門があります。


この奥には斎館<さいかん>と呼ばれる建物があります。
普段は宿衛なさる神職さんが参籠<さんろう>しています。
参籠とは、いわゆる「お籠り<こもり>」です。

祭祀を行う際は、それにたずさわる全神職さんがここに参籠し忌みつつしむ「潔斎<けっさい>(=お清め)」を行います。
また、皇族方が外宮をご参拝あそばされる場合、基本的にこの斎館でお祓いをなさいます。
皇大神宮(内宮)内の行在所<あんざいしょ>といわれる天皇陛下専用の宿泊施設にお泊りの場合は、そちらで潔斎あそばされます。

豊受大神宮(外宮)5 ~第一鳥居~

2015-06-11 23:45:00 | 神宮
手水舎でお清めをしたら、いよいよ参拝です。
こちらが豊受大神宮(外宮)の入口、第一鳥居です。


鳥居にはいろいろな種類(型)がありますが、神宮の鳥居は「神明鳥居<しんめいとりい>」と呼ばれるものです。

鳥居の柱には榊<さかき>が掛けられています。


神宮では、いろいろなところに榊が掛けられています。
榊は全て神宮が専用の土地で栽培しているそうです。

神宮の鳥居は、基本的にヒノキの素木<しらき>で造られています。
しかし、神宮にお供えする米や野菜、果物などの御料を調整する場所の鳥居は、杉の木を皮をはがずに用いて造ります。
こちらは、お米を栽培している神宮神田の鳥居です。

豊受大神宮(外宮)4 ~手水舎、勾玉池、せんぐう館~

2015-06-01 23:55:00 | 神宮
火除橋を渡って左手、清盛楠・古札納所の向かいに手水舎があります。


手水の取り方はこちらをご参考ください。

手水舎の奥に、せんぐう館と勾玉池があります。


せんぐう館は、平成25年(2013年)の第62回神宮式年遷宮を記念して造られた博物館です。


せんぐう館の詳細はホームページをご覧ください。
入館料大人300円(平成27年4月現在)にして、あの展示内容は非常にお得です。
展示品は、普通の美術館・博物館ではお目にかかれないようなものばかりです。

勾玉池は、明治22年(1889年)に造られた勾玉の形をした池です。
6月上旬は花菖蒲がとてもきれいです。


湖畔には舞楽舞台があります。


毎年中秋の名月の夜に、ここで観月会が行われます。
神宮に応募された短歌・俳句の入選作品が、神宮に伝わる冷泉流<れいぜいりゅう>の作法に則って披講されます。
また、舞楽や神楽も披露されます。