心のふるさと「伊勢の神宮」と神道のあれこれ@れーじん

日本人の心のふるさとといわれる伊勢の神宮。
伊勢国のれーじんが伊勢の神宮や神道、それに関連することをお伝えします。

豊受大神宮(伊勢の神宮 外宮)3 ~清盛楠・古札納所~

2015-05-21 23:00:00 | 神宮
火除橋を渡ると右手に大きな楠があります。
通称「清盛楠」です。
樹齢千年ほどの大木です。


この木は一株です。
幹の内部が朽ちたため、2本に見えてしまいます。

昔、平清盛が勅使<ちょくし>(天皇陛下の使者)として参拝した際、この楠の枝が自身の冠にあたりました。
それに腹を立てた平清盛は、その枝を切らせたそうです。
その伝説により、「清盛楠」と呼ばれるようになりました。


清盛楠の左には古札納所があります。


ここに古いおふだやお守りを納めます。
一般的におふだやお守りは1年で新しいものに替えるとされています。
本来であれば、おふだ・お守りはお受けした神社・お寺にお返しするものです。
しかし、遠方である場合、それがかなわないこともあるでしょう。
その場合は、近隣の神社・お寺にお返ししても構わないと思います。
しかし、神社でお受けしたものは神社に、お寺でお受けしたものはお寺に納めるようにしてください。
なぜなら、神社(神道)とお寺(仏教)では、おふだやお守りに霊力を降ろす方法(儀式)が異なります。
そして、当然のことながら霊力を解く(お焚きあげ)方法(儀式)も異なるからです。
なお、お寺でお受けしたものの場合、お受けしたお寺と宗派が同じところが良いと思われます。

皇大神宮(内宮)・豊受大神宮(外宮)の参拝可能時間

2015-05-11 09:00:00 | 神宮
伊勢の神宮、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)は、基本的に夜間の参拝はできません。


以前は入口にこのような↑看板が立っていました。
うーん、失礼ながらわかりづらい・・・
と、思っていたら、最近このような↓看板に変わっていました。


前よりわかりやすいですね。
朝は5時から参拝できます。
早朝、だんだん空が白んでいくなか、玉砂利を踏みしめながらの参拝は、とても気持ちのいいものです。

新年は、特別に夜間参拝ができます。


ということは、12月31日午前5時~1月5日午後10時の間は、いつでも参拝できるのですね。
混雑を避けて初詣したいという某地元の方は、毎年、1月2、3、4日の午前3時ごろに参拝するとのこと。
かなりマニアックな初詣かもしれませんが、暗く静かな参道に柔らかな灯篭の灯りがともっている様は、昼間とは違う趣があります。


ちなみに、御用始(官公庁の仕事始め)の日には、内閣総理大臣をはじめとする国会議員の方々が皇大神宮(内宮)を参拝します。
そのため、例年御用始の日(通常1月4日)は、伊勢では町中に警察官・警察車両が多く配備され、のどかな田舎町が物々しい雰囲気になります。
田舎では要人警護の様子を目にする機会は年に1回程度なので、やましいことがは全くなくても、ほんの少しドキドキします(苦笑)。
SPの方々は、とても凛々しくて格好いいので目の保養になりますが(笑)

豊受大神宮(伊勢の神宮 外宮)2 ~表参道口~

2015-05-01 09:00:00 | 神宮
豊受大神宮(外宮)は、三重県伊勢市にあります。
JR・近鉄伊勢市駅から真っ直ぐ伸びる外宮参道の約500m先、突き当たりです。
昔は北側の参道が表参道でしたが、鉄道が敷かれたことにより、勾玉池沿いの参道が表参道になったそうです。

表参道手前の第一鳥居口御橋<だいいちとりいぐちみはし>です。
火除橋<ひよけばし>ともいいます。


防火対策のために造られた堀川に架けられている橋です。
橋の中央が一段高く造られています。


参道の中央は正中<せいちゅう>という神様の通り道ですから、ここには登らない方がよいでしょう。
豊受大神宮(外宮)では、向かって左側に手水舎<てみずしゃ>があるため、左側通行です。

たいていの神社の入口には「下乗」と書かれた下乗札という看板が立てられています。
下乗札より先は、乗り物を降りて入ることになっています。
ただし、車いすの方はそのまま参入できます。
神宮では、入り口手前にある衛士見張所<えしみはりしょ>で電動車いすを借りることができます(外宮・内宮とも)。

第一鳥居口御橋(火除橋)手前右手に衛士見張所があります。


衛士<えし>とは、伊勢の神宮で警衛にあたる方々のことです。
わからないことがあれば、ここで質問すると親切に答えてくださいます。

ちなみに、衛士さんの冬の制服はとても恰好いいです。
制服フェチならきっと萌え萌えします。

豊受大神宮(外宮)域内にはお手洗いがないので、火除橋をわたる前に済ませましょう。
お手洗いは、駐車場およびタクシー乗り場にあります。
また、自然豊かな神宮域内には、蚊やムカデなどの虫もたくさんいます。
防虫対策はしっかりしましょう。