心のふるさと「伊勢の神宮」と神道のあれこれ@れーじん

日本人の心のふるさとといわれる伊勢の神宮。
伊勢国のれーじんが伊勢の神宮や神道、それに関連することをお伝えします。

神社参拝時の作法⑦ ~服装~

2015-03-11 09:00:00 | 神道の作法
尊敬する方にお会いする時、どんな服を着てお会いしますか?
有名ブランドの高価な服?
まぁ、お金をかければ、それなりの服装ができます。
でも、お金をかけてもTPO(時、場所、場合)をわきまえなければ、失礼な服装になってしまいます。
では、神様がお祀りされている神社にお詣りする際、どんな服装で出かけますか?
長い間、私たちのご先祖である日本人が大切にしてきた場所に行く時にふさわしい服装は、どんなものでしょうか。
やはり、それなりに礼をわきまえたものになるでしょうね。

神社参拝時のドレスコードってあるの?
礼をわきまえた服装というと、「ドレスコード」という言葉が連想されます。
正装とか準礼装、略礼装などというものです。
神社でも、正式参拝や昇殿参拝では、正装等を求められることが一般的です。
一般的な参拝でも、神様への崇敬の念をあらわすと、礼服やスーツという装いになるでしょう。
ご祈祷を受ける際は、礼服やスーツ、ジャケットを着用する方がいいと思います。
正式参拝や昇殿参拝、ご祈祷を希望する場合、服装が決められていることがあるので、事前に各神社に確認することをおすすめします。
でも、普段、近所の氏神さまに参拝するのに、わざわざスーツや礼服を着るのは結構な負担になりますよね。

日常的、でも失礼にならない服装
普段着だけど、失礼にならない服装ってどんなものでしょう。
私個人の意見としては、扇情的でない服装が「普段着だけど失礼にならない服装」だと思います。
服装に扇情的、つまりセクシーな要素がなければいいと思うのです。
では、服装におけるセクシーな要素とはどんなものでしょう。

人は、次の3つの部分が見えると、セクシーだと感じるそうです。
1 鎖骨(デコルテ周辺)
2 わき(肩・二の腕)
3 太もも(脚の付け根からひざの間)

上記3か所のうち、1か所だけでも露出させるとセクシーになるとのこと。
昼間は1か所の露出で十分セクシーに見えるそうです。
2か所露出させると、夜の装いです。
昼間、2か所も露出するのは、やりすぎ。
3か所とも露出させると、それは下着姿と同じです。
プライベートな空間で、パートナーをお誘いする時には適しているでしょうね。

ですから、神社参拝時の服装は、下記がふさわしいでしょう。
トップス:襟ぐりが大きくあいていないもの・そでのあるもの・お腹や背中が見えないもの
ボトムス:太ももが隠れるもの

ただし、男性の短パンは、カジュアル過ぎるので控えたほうがいいでしょう。
女性のスカートは、丈が短いと90度のお辞儀である「拝」をしたときに、下着や太ももが後ろから丸見えになってしまうので、注意が必要です。
そして、肌を見せていなくても、体にぴったりフィットして胸やお尻、太ももが強調されるような服もセクシーに見えるので考え物です。

欧米のキリスト教の教会への入場時の服装規定は厳格
実は、上記の服装は、欧米で教会に入る時の服装規定とほぼ同じです。
日本の神社では、一般参拝者はどんな服を着ていても追い出されることはありません。
しかし、欧米では服装によっては教会への入場を止められることがあります。
ヨーロッパで日本人女性の観光客が、ショートパンツにタイツという装いで教会に入ろうとしたら、入り口で係員に入場を断られていたのを見かけたことがあります。
日本では「空気を読む」という気質がありますから、欧米のキリスト教教会のようなルールはありません。
しかし、神社も教会も宗教施設です。
神様や、そこで祈りを捧げてきたたくさんの人々に対する崇敬の気持ちは同じはずですから、欧米の教会での服装規定は参考になるのではないでしょうか。

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