間が空きすぎましたが、単行本第2巻の読み直し雑記です。
第2巻は思い入れが強すぎて、あれもこれもと取り上げたくなってしまいます。
「キャプテン翼」に出会った頃は、単行本は2巻までしか発売されてなくて、何度も繰り返し読みました。
夏休みに家族旅行に出かけたときも、お盆に親戚のお家に泊りがけで遊びに行ったときも、1巻2巻を持っていきました。それくらい、惚れこんでいたのです。
記事作成にあたり、当初は取捨選択してたのですが「それは無理だ」とついに悟りました。開き直りました。
出来る限り、そして余すところなく、悔いのないようにたっぷりと時間をかけて記事を作成することにしました。
ひたすら長いだけでとりとめが無いかもしれませんが、よろしければご覧下さい。
第2巻は丸ごと南葛小と修哲小の対抗戦。
それではキックオフ!
「運命のロングシュートの巻」
第2巻から「登場人物紹介」「前巻のあらすじ」が添えられてます。
2巻の場面のキャラたちなので、「この岬くんは「ボクは岬太郎」と言った場面だな」とか、「この見上さんは若林くんを殴った後、叱っている場面だな」とか、すぐに分かりますね。
ところがどうしても分からなかったのが、この二人……。
井沢くんと来生くん。
初めてコミックスを買ってから、数え切れないくらい読み返しました。第2巻のストーリーの中に、この絵が描かれている場面が、ないんだもの。
第2巻の絵柄より、約1年は経っているこの二人の絵のタッチ。(この当時は雑誌掲載時より約1年後に単行本が発売されていた)
ところが2014年夏に復刻版コミックスを買って、十数年ぶりに第2巻の表紙を見て、「あー!」と気づきました。
これだ! このカラー絵の白黒版だったんだ!
長年の疑問が氷解したときの気持ち、すっきり! の言葉以外、何があるというのでしょう。
正直なところ、脱力しましたけどね。「ストーリーの中にいるはずだ!」と思い込んでいた自分の頭の固さを呪います。
長い前置きでしたが、それでは本編。試合開始!
井沢くんがカッコイイので取り上げた。
翼くんがスイーパーのポジションということに、ご立腹の若林くん。
そして出たぞ、迷言が。
単純計算すると、前後半各20分間の試合時間で、48秒に1点入れないと50点になりません。まず無理です(きっぱり!)
しかしだんだんと南葛小メンバーの実力に瞠目してくる若林くん。
こういうところが一流の証なんですね。(性格は悪いままですが)
いつまでたっても埒が明かないので、業を煮やした若林くん。
翼流の挑戦状を叩きつけます。
そして試合中での大空翼vs若林源三、初勝負!
タイミングよく居合わせた岬くんもビックリ!
このスピード感溢れる描写がたまりませんね! 高橋先生の集中線の描写は、漫画界でも最高級、漫画の描写として辿り着いた至高のものだと断言していいでしょう。
この後の翼くんのコーナーキックは、ロベルト曰く「カーブのキレがよすぎた」ために決まらず、前半終了、休憩時間。
ここで意識を改めたか、若林くん。(性格はまだ変わってない)
たのむ! 1点… 1点とってくれ
50点だのなんだの でかいことはいわん
たのむ 1点とってくれ
修哲小メンバーも驚愕した、この発言。
それでなくても、前半に1点も取ることができなかった自分たちのふがいなさ、南葛小が相手だと見くびり、舐めきっていた自分たちの甘さにも気付いだからこそ、後半は目の色変えて、怒濤の攻撃開始。
とはいえ、翼くん一人ではどうしようもできず……。
井沢くんとのヘディング勝負を経て、
動けない隙に、来生くんのシュートが決まり、先取点は修哲小!
このときの井沢くんの顔が、ちょっと下描きが残ってたまま……? でもかわいいからいいんだ、うん。
点を取られたからには取り返さなければならないので、スイーパーからフォワードへポジション移動の翼くん。
この辺りの再三の南葛小の攻撃もテンポがよくて好きなんですが、割愛。
修哲小には幸運、南葛小には不運が見舞われ、勝てると踏んだ若林くん、ついに出しました、悪名高き<とりかご>を!
ここの展開はハラハラドキドキしましたねえ。読んだ当時はどちらかと言えば南葛小の味方でしたので。
そのとりかごを破ろうと奮起する石崎くん。
石崎くんといえば、今でこそ「顔面ブロック」と「オウンゴール(自殺点)」のイメージが定着していますが、このキャラの真骨頂は、そんなところにあるんじゃない!
ここ以外のどこにあるというのだね?
これこそが石崎了でしょう! この泥臭さの延長線上にあるのが、「顔面ブロック」と「オウンゴール(自殺点)」と思えばよろしいのではないかと。
南葛小メンバーも石崎くんを助けようとし、あわてた修哲小メンバーからパスコースを読んだ石崎くん、翼くんへパスをつなげることに成功。
繰り広げられる翼くんvs修哲小メンバーとの対戦も見ものです。全部取り上げられないので、ご贔屓の井沢くんとの対決を選びました。
修哲小メンバーの完敗宣言。
それをよそに、試合終了間際の最大の山場、大空翼vs若林源三! 第2巻のタイトルそのまま「運命のロングシュート」!
翼くんのオーバーヘッドキックが炸裂し、同点! 延長戦へ突入です。
こういう試合展開は、追いついたほうがテンション上がり、追いつかれたほうは温度が下がるもの。両極端な状態のベンチ。
まずは南葛小のベンチから見ていきましょうか。
南葛小は、石崎くんの怪我が不安材料。
そこへ岬太郎くん登場!
石崎くんの怪我の具合を調べ、応急処置。このときの岬くんのお顔が岬太郎マグカップに採用。なぜこれ……? 他にもかわいいお顔があるだろうに。
不毛な争いをしている浦辺くん・岸田くんからボールを奪い、実力を見せつける。
一方の修哲小は、翼くんに点を取られてプツンと切れた、若林くんの気持ちが問題材料。
試合放棄するという、サッカー選手として、キャプテンとして、あるまじき行為に出ます。
そこに立ちはだかるのが見上辰夫コーチ!
見上さんのビンタと叱責でスカッ! としたのは私だけではあるまい。
殺伐としたページの最後に挿入された、岬くんのユニフォーム姿にホッと一息つきましょう。
その後、数十秒間か数分間か、どのように気持ちの折り合いをつけたのか、立ち直る若林くん。
ここで性格がガラッと良い方向へ変わったかもしれない。
そして、のちに<黄金(ゴールデン)コンビ>と謳われることになる、大空翼・岬太郎の初コンビネーション&初試合でもある、対抗戦延長戦、開始。
ここからサッカー界の歴史は変わったと言ってもいいね。黄金コンビに若林くん。「ワールドユース編」で、この三人を産んだ町と南葛市が看板立てて自慢するのも、分からないでもないですわ。
延長戦前半は南葛小の押せ押せモードで終了。勝負は後半。
前代未聞、ゴールキーパー若林源三のシュート!
「キーパーもシュートできるんだ!」と初めて知った瞬間でもありました。読み始めた当時は、サッカーのルールはまったく知らなかったからね。
またとりかごを、と尋ねる修哲小メンバーに対し、
正々堂々を貫く意志を表明する若林くん。イヤな性格が引っ込んで、良い部分が前面に出てきましたね。
南葛小もこのままでは終わりません。
静かに密かに決意する岬くん。
若林くんの意思を汲んで、攻撃する修哲小メンバー。やっぱりここは井沢くんのシュートを紹介。
それを阻止する岬くん。
黄金コンビプレイが繰り広げられ、若林くんとの最後の勝負!
見事に同点ゴール!
このシュートを、後々思い出す若林くん。
第29巻の「Jr.ユース編」イタリアJr.ユース戦で、<パーフェクトキーパー>ジノ・ヘルナンデスからゴールを奪った黄金コンビを、対抗戦延長戦と同様にシュートを決められたことを思い出し、「パーフェクトシュートだ」と称えます。
でも試合はまだ終わっていません。最後の力を振り絞り、ボールを奪い、奪い返して、ゴールを狙います。
観客たちの応援にも熱が入り、この辺りはもう本当に熱くて微笑ましくて、いいシーンばかりです。
最後の大空翼vs若林源三。 試合終了。
かわされた握手と笑顔が、更に感動を呼ぶんですよね……。
応援してくれたあねごに感謝の言葉と笑顔を送る、翼くん。 再三述べてますけど、「キャプテン翼展」であねごに感謝の挨拶をする翼くんを描いた意図を高橋先生が綴られていて、感動した私です。
最後は主人公・翼くんのお顔で締めくくりましょう。ロベルトの言うとおり、翼くんのサッカー人生はこの試合が原点でしょうね。
【個人的好みで選ぶ、名言&迷言コーナー】
おれも よく監督の指示を無視したことがあったがな
そして それが監督のたてた作戦より うまくいったこともある
今回の翼みたいにな
翼! サッカーは自分の考えでプレイするスポーツだ!
これからも自分の判断は 大切にしていいんだぞ!
たのむ! 1点… 1点とってくれ
50点だのなんだの でかいことはいわん
たのむ 1点とってくれ
上記と重複しますが、もう一度取り上げました。
この2つの名台詞、珍しいことに見開きで一気に見られるんですよ。
【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】
南葛小の校長先生にこだわる岬くん。
その校長先生は、第1巻に出ています。
その息子・太郎にこだわる(?)父・一郎。
何で取り上げたのかって? いや……明確な理由はないのですが、何となく。
「キャプつば」読み始めた当時の個人的な思い出話ですが、なぜか私は「一郎パパは岬くんがサッカーをするのを快く思っていない」と思い込んでいたことがありました。
過去の記憶を振り返ってみますと、どうも一郎パパの「顔」に原因があったのかもしれません。
だって、何だか不機嫌そうで、ちょっと怖そうに見えません?
それに積極的にサッカーしている岬くんを見に来たこと、応援している姿が、明和FCとの決勝戦まで出てこなかったのも一因かもしれません。
裏読み又は深読みすると、番外編「ボクは岬太郎」でも一郎パパが語ってましたが、自分の仕事の都合で息子を転校させている後ろめたさや負い目を、岬くんに対して抱いていたんだろうなあ……と。
翼くんのオーバーヘッドキックで同点に追いつき、ベンチに戻った南葛小メンバー。
あの練習をしてたから バーに あたったとき
とっさに とぶことができたんだね
とありますが、試合中にも「オーバーヘッドの練習」してましたよ、翼くん。
前半でスイーパーの役目を果たしているとき。 その自覚がないくらい、たくさんたくさん練習したんだろうなあ。
今回読み直して初めて気づいたかもしれないところ・その1
こ れ 滝 く ん !? まるで野武士みたい……。
同上・その2
こんなところに岬くん! 今回読み直すまで、まったく気づかなかった……ダメダメやん、私。
ここに岬くんが描かれていたから、
この場面の唐突さが和らげられたと……。
こういう細かいところでも、きっちり描写されているのが、高橋先生のクオリティの高さを証明しているのだと思いますが、如何?
***
今回もお読みいただき、ありがとうございます。第3巻、もう少し早くアップできるように努力します。
年1回、1巻ずつのペースでは、あと100年かかっちゃう(←寿命尽きてる!)
第2巻は思い入れが強すぎて、あれもこれもと取り上げたくなってしまいます。
「キャプテン翼」に出会った頃は、単行本は2巻までしか発売されてなくて、何度も繰り返し読みました。
夏休みに家族旅行に出かけたときも、お盆に親戚のお家に泊りがけで遊びに行ったときも、1巻2巻を持っていきました。それくらい、惚れこんでいたのです。
記事作成にあたり、当初は取捨選択してたのですが「それは無理だ」とついに悟りました。開き直りました。
出来る限り、そして余すところなく、悔いのないようにたっぷりと時間をかけて記事を作成することにしました。
ひたすら長いだけでとりとめが無いかもしれませんが、よろしければご覧下さい。
第2巻は丸ごと南葛小と修哲小の対抗戦。
それではキックオフ!
「運命のロングシュートの巻」
第2巻から「登場人物紹介」「前巻のあらすじ」が添えられてます。
2巻の場面のキャラたちなので、「この岬くんは「ボクは岬太郎」と言った場面だな」とか、「この見上さんは若林くんを殴った後、叱っている場面だな」とか、すぐに分かりますね。
ところがどうしても分からなかったのが、この二人……。
井沢くんと来生くん。
初めてコミックスを買ってから、数え切れないくらい読み返しました。第2巻のストーリーの中に、この絵が描かれている場面が、ないんだもの。
第2巻の絵柄より、約1年は経っているこの二人の絵のタッチ。(この当時は雑誌掲載時より約1年後に単行本が発売されていた)
ところが2014年夏に復刻版コミックスを買って、十数年ぶりに第2巻の表紙を見て、「あー!」と気づきました。
これだ! このカラー絵の白黒版だったんだ!
長年の疑問が氷解したときの気持ち、すっきり! の言葉以外、何があるというのでしょう。
正直なところ、脱力しましたけどね。「ストーリーの中にいるはずだ!」と思い込んでいた自分の頭の固さを呪います。
長い前置きでしたが、それでは本編。試合開始!
井沢くんがカッコイイので取り上げた。
翼くんがスイーパーのポジションということに、ご立腹の若林くん。
そして出たぞ、迷言が。
単純計算すると、前後半各20分間の試合時間で、48秒に1点入れないと50点になりません。まず無理です(きっぱり!)
しかしだんだんと南葛小メンバーの実力に瞠目してくる若林くん。
こういうところが一流の証なんですね。(性格は悪いままですが)
いつまでたっても埒が明かないので、業を煮やした若林くん。
翼流の挑戦状を叩きつけます。
そして試合中での大空翼vs若林源三、初勝負!
タイミングよく居合わせた岬くんもビックリ!
このスピード感溢れる描写がたまりませんね! 高橋先生の集中線の描写は、漫画界でも最高級、漫画の描写として辿り着いた至高のものだと断言していいでしょう。
この後の翼くんのコーナーキックは、ロベルト曰く「カーブのキレがよすぎた」ために決まらず、前半終了、休憩時間。
ここで意識を改めたか、若林くん。(性格はまだ変わってない)
たのむ! 1点… 1点とってくれ
50点だのなんだの でかいことはいわん
たのむ 1点とってくれ
修哲小メンバーも驚愕した、この発言。
それでなくても、前半に1点も取ることができなかった自分たちのふがいなさ、南葛小が相手だと見くびり、舐めきっていた自分たちの甘さにも気付いだからこそ、後半は目の色変えて、怒濤の攻撃開始。
とはいえ、翼くん一人ではどうしようもできず……。
井沢くんとのヘディング勝負を経て、
動けない隙に、来生くんのシュートが決まり、先取点は修哲小!
このときの井沢くんの顔が、ちょっと下描きが残ってたまま……? でもかわいいからいいんだ、うん。
点を取られたからには取り返さなければならないので、スイーパーからフォワードへポジション移動の翼くん。
この辺りの再三の南葛小の攻撃もテンポがよくて好きなんですが、割愛。
修哲小には幸運、南葛小には不運が見舞われ、勝てると踏んだ若林くん、ついに出しました、悪名高き<とりかご>を!
ここの展開はハラハラドキドキしましたねえ。読んだ当時はどちらかと言えば南葛小の味方でしたので。
そのとりかごを破ろうと奮起する石崎くん。
石崎くんといえば、今でこそ「顔面ブロック」と「オウンゴール(自殺点)」のイメージが定着していますが、このキャラの真骨頂は、そんなところにあるんじゃない!
ここ以外のどこにあるというのだね?
これこそが石崎了でしょう! この泥臭さの延長線上にあるのが、「顔面ブロック」と「オウンゴール(自殺点)」と思えばよろしいのではないかと。
南葛小メンバーも石崎くんを助けようとし、あわてた修哲小メンバーからパスコースを読んだ石崎くん、翼くんへパスをつなげることに成功。
繰り広げられる翼くんvs修哲小メンバーとの対戦も見ものです。全部取り上げられないので、ご贔屓の井沢くんとの対決を選びました。
修哲小メンバーの完敗宣言。
それをよそに、試合終了間際の最大の山場、大空翼vs若林源三! 第2巻のタイトルそのまま「運命のロングシュート」!
翼くんのオーバーヘッドキックが炸裂し、同点! 延長戦へ突入です。
こういう試合展開は、追いついたほうがテンション上がり、追いつかれたほうは温度が下がるもの。両極端な状態のベンチ。
まずは南葛小のベンチから見ていきましょうか。
南葛小は、石崎くんの怪我が不安材料。
そこへ岬太郎くん登場!
石崎くんの怪我の具合を調べ、応急処置。このときの岬くんのお顔が岬太郎マグカップに採用。なぜこれ……? 他にもかわいいお顔があるだろうに。
不毛な争いをしている浦辺くん・岸田くんからボールを奪い、実力を見せつける。
一方の修哲小は、翼くんに点を取られてプツンと切れた、若林くんの気持ちが問題材料。
試合放棄するという、サッカー選手として、キャプテンとして、あるまじき行為に出ます。
そこに立ちはだかるのが見上辰夫コーチ!
見上さんのビンタと叱責でスカッ! としたのは私だけではあるまい。
殺伐としたページの最後に挿入された、岬くんのユニフォーム姿にホッと一息つきましょう。
その後、数十秒間か数分間か、どのように気持ちの折り合いをつけたのか、立ち直る若林くん。
ここで性格がガラッと良い方向へ変わったかもしれない。
そして、のちに<黄金(ゴールデン)コンビ>と謳われることになる、大空翼・岬太郎の初コンビネーション&初試合でもある、対抗戦延長戦、開始。
ここからサッカー界の歴史は変わったと言ってもいいね。黄金コンビに若林くん。「ワールドユース編」で、この三人を産んだ町と南葛市が看板立てて自慢するのも、分からないでもないですわ。
延長戦前半は南葛小の押せ押せモードで終了。勝負は後半。
前代未聞、ゴールキーパー若林源三のシュート!
「キーパーもシュートできるんだ!」と初めて知った瞬間でもありました。読み始めた当時は、サッカーのルールはまったく知らなかったからね。
またとりかごを、と尋ねる修哲小メンバーに対し、
正々堂々を貫く意志を表明する若林くん。イヤな性格が引っ込んで、良い部分が前面に出てきましたね。
南葛小もこのままでは終わりません。
静かに密かに決意する岬くん。
若林くんの意思を汲んで、攻撃する修哲小メンバー。やっぱりここは井沢くんのシュートを紹介。
それを阻止する岬くん。
黄金コンビプレイが繰り広げられ、若林くんとの最後の勝負!
見事に同点ゴール!
このシュートを、後々思い出す若林くん。
第29巻の「Jr.ユース編」イタリアJr.ユース戦で、<パーフェクトキーパー>ジノ・ヘルナンデスからゴールを奪った黄金コンビを、対抗戦延長戦と同様にシュートを決められたことを思い出し、「パーフェクトシュートだ」と称えます。
でも試合はまだ終わっていません。最後の力を振り絞り、ボールを奪い、奪い返して、ゴールを狙います。
観客たちの応援にも熱が入り、この辺りはもう本当に熱くて微笑ましくて、いいシーンばかりです。
最後の大空翼vs若林源三。 試合終了。
かわされた握手と笑顔が、更に感動を呼ぶんですよね……。
応援してくれたあねごに感謝の言葉と笑顔を送る、翼くん。 再三述べてますけど、「キャプテン翼展」であねごに感謝の挨拶をする翼くんを描いた意図を高橋先生が綴られていて、感動した私です。
最後は主人公・翼くんのお顔で締めくくりましょう。ロベルトの言うとおり、翼くんのサッカー人生はこの試合が原点でしょうね。
【個人的好みで選ぶ、名言&迷言コーナー】
おれも よく監督の指示を無視したことがあったがな
そして それが監督のたてた作戦より うまくいったこともある
今回の翼みたいにな
翼! サッカーは自分の考えでプレイするスポーツだ!
これからも自分の判断は 大切にしていいんだぞ!
たのむ! 1点… 1点とってくれ
50点だのなんだの でかいことはいわん
たのむ 1点とってくれ
上記と重複しますが、もう一度取り上げました。
この2つの名台詞、珍しいことに見開きで一気に見られるんですよ。
【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】
南葛小の校長先生にこだわる岬くん。
その校長先生は、第1巻に出ています。
その息子・太郎にこだわる(?)父・一郎。
何で取り上げたのかって? いや……明確な理由はないのですが、何となく。
「キャプつば」読み始めた当時の個人的な思い出話ですが、なぜか私は「一郎パパは岬くんがサッカーをするのを快く思っていない」と思い込んでいたことがありました。
過去の記憶を振り返ってみますと、どうも一郎パパの「顔」に原因があったのかもしれません。
だって、何だか不機嫌そうで、ちょっと怖そうに見えません?
それに積極的にサッカーしている岬くんを見に来たこと、応援している姿が、明和FCとの決勝戦まで出てこなかったのも一因かもしれません。
裏読み又は深読みすると、番外編「ボクは岬太郎」でも一郎パパが語ってましたが、自分の仕事の都合で息子を転校させている後ろめたさや負い目を、岬くんに対して抱いていたんだろうなあ……と。
翼くんのオーバーヘッドキックで同点に追いつき、ベンチに戻った南葛小メンバー。
あの練習をしてたから バーに あたったとき
とっさに とぶことができたんだね
とありますが、試合中にも「オーバーヘッドの練習」してましたよ、翼くん。
前半でスイーパーの役目を果たしているとき。 その自覚がないくらい、たくさんたくさん練習したんだろうなあ。
今回読み直して初めて気づいたかもしれないところ・その1
こ れ 滝 く ん !? まるで野武士みたい……。
同上・その2
こんなところに岬くん! 今回読み直すまで、まったく気づかなかった……ダメダメやん、私。
ここに岬くんが描かれていたから、
この場面の唐突さが和らげられたと……。
こういう細かいところでも、きっちり描写されているのが、高橋先生のクオリティの高さを証明しているのだと思いますが、如何?
***
今回もお読みいただき、ありがとうございます。第3巻、もう少し早くアップできるように努力します。
年1回、1巻ずつのペースでは、あと100年かかっちゃう(←寿命尽きてる!)
>翼展で語られた「翼くんに姉御にお礼を言わせた理由」って何なのでしょうか?
お手数おかけしますが、以下のレポートで述べていますので、お暇なときにでもご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/raus/e/c0bc623938fb7f239e1bbb133b2cf586
分かりにくくて申し訳ございません。
よろしければ、またお越しくださいませ。
質問なのですが翼展で語られた「翼くんに姉御にお礼を言わせた理由」って何なのでしょうか?差し支えなければ教えていただけると嬉しいです。
昔は味方のバックパスをGKが手で扱えましたから、最終ラインでパスを回し敵が迫ってきたらすぐにGKへパスというルーティンを繰り返されると、リードされている相手は手も足も。これが問題視されてルールが改正され、味方にパスされたGKは敵が迫ってきたら、大きく前方に蹴り出さざるを得なくなりました。
>復刻版も持ってるって、え?あれ背表紙が違うだけじゃないんすか?
復刻版はオマケについていた各キャラクターのマグネットが欲しかったのと、引っ越ししてから初版本がどこにあるのか分からなかったのと……だから買いました。
愛蔵版も、全部揃ってないので、何とか揃えたいですね。
単行本に未掲載の、ジャンプ掲載時の表紙が載ってると訊けば、欲しくなりますよ~。
復刻版、背表紙が違うだけじゃないんですよ。カバーをめくれば、「キャプつば」に出てくる必殺技が載っているんです。
ちなみに復刻版第2巻の必殺技は「とりかご」でした。
それから初版にあった、巻末の読者からのファンレターや「TSUBASA倶楽部」は、ありません。
代わりに不規則ですが(巻によってはあったり、なかったり)、葛飾区のキャラクターの銅像8体の説明と、「殿堂入りキャラクター」14名(立花兄弟は2人で1人扱い?)の説明が載ってます。
>WY以降は劣化の一途
一時期、集中線をアシスタントさんたちに委ねたときもあったそうですから。
「やはり、違う」と、結局は先生ご自身で集中線をなさった、とか。
そのアシスタントさんたちの集中線なのかも……?
>イタリア戦の同点ゴールは、対抗戦の同点ゴールとリンクしてたんですねー
「初めての黄金コンビプレイ=復活の黄金コンビプレイ」 ですね。 若林くんも懐かしかったと思います。
>その2の岬はにくいですねー
高橋先生、細かいところまで描きこんでいるので、スミからスミまで見ないと、気付かないこと・分からないことがたくさん!
その分、一人では限界がありますので、crazy tigerさんにご指摘いただいたところは、助かりました。改めて御礼申し上げます。
>これからも無理しない範囲で更新よろしくお願いします!
労いのお言葉ありがとうございます! 嬉しいです♪
そして、まさかの初っ端から前巻からのあらすじから一瞬、マニアック過ぎてゴメンナサイのコーナーと勘違いしてしまうほどのマニアックな視線。確かにこの井沢、来生のソースは難しい...。というか、りあんさんは旧巻持ってて、(おそらく)電子書籍も持ってて、からの復刻版も持ってるって、え?あれ背表紙が違うだけじゃないんすか?翼愛が狂ってる...(褒め言葉)。
確かに髙橋先生の集中線はドラゴンボール級ですが、残念ながらWY以降は劣化の一途って、これは言ってはいけないことでしたね...(けど、言いたい)
からの石崎のピックアップはいいですねー。石崎は最終巻まで一切ブレがないですからね。
&初黄金コンビの得点にイタリア戦の若林コメのぶっこみ、流石です。言われて初めて気づきましたが、イタリア戦の同点ゴールは、対抗戦の同点ゴールとリンクしてたんですねーごいす。イタリア戦の翼岬間はもう1ターンぐらいありませんでしたっけと思いましたが、よくよく見ると確かに岬>翼>岬>翼と全く同じでした。30年目の気づきをありがとうございます...!
最後、初めて気づいたかもしれないところ・その2の岬はにくいですねー。サッカーはバスケや水球のように、相手がシュートした瞬間ゴールは見ずに逆サイに走るスポーツですからね、それがあのセーブにつながるは本当に奥が深い気づきと思います。
いやー、最高に楽しい投稿でした。やっぱ、このシリーズは最高ですね!これからも無理しない範囲で更新よろしくお願いします!
>岬くんって攻撃の選手だけど、守備の貢献取り上げられてても高くて、キーパーが取れないボールとか守備の要が抜かれた後の攻撃を結構止めているんです。
そうそう! だからMFのポジションに、岬くんはふさわしいんですよね。
>イタリア戦の若林くんのセリフを差し込んでくれたこと
若林くんにとっても、これは忘れられないゴールのはず。初めて<黄金コンビ>と対決したキーパーでもありますしね。
>ああいう気持ちが出てくる動きで、選手だけでなく観客も味方につけちゃう
ファンキーはおいといて、<ガッツマン>というニックネームは、石崎くんにふさわしいですね。
>わたしも実は一郎パパは怒ってると思ってました
よかった、私だけじゃなかった!
ねえ、あの表情、怒ってますよね? 「南葛で着いたばかりで何をやってるんだ」と。
いつまで経っても戻ってこないから、捜しにきたんだと思うけれど……。
>「不毛な争い」には失礼ながら電車の中で笑いそうになりました
ダメ! 電車で読んだらダメ!
だけどこの時の浦辺くん・岸田くんは、もしかしたら「キャプつば」初の「かませ犬」かも……?
>本棚のオブジェになってましたぁ
これを機に、読み返していただければ嬉しいです。
>歯が出てる・・・やっぱり滝くん⁈
やはり判断の決め手は「歯」でしょう。 髪型が違ってベタッとしているけど、目の描き方は滝くんだから、合っていると思います。
>一郎パパは カールおじさんにしか見えませ〜ん☆
カールおじさん! カールおじさんの方が、とぼけた味があって、愛嬌もあるでしょう。
この時の一郎パパは、笑ってないもん。この試合の後、岬くんはめちゃくちゃ怒られたんじゃないかと、心配したこともありました。
>小学生編 まともに読んでない
これをきっかけに読み返していただければ嬉しいです。
>ライジングサンについてまたなにィなお知らせ
「1試合終わるごとにお休み」 というパターンが定着してますかね? でも今回は短いほうですね。半年以上休載されたことを思えば、マシですよ~。
…が、まさか登場人物紹介のページから翼愛溢れる読み直し雑記、りあんさん、さすがです。
今回取り上げられてて嬉しかったのが、キーパーの後ろに行ったボールを岬くんがカットするシーン。
岬くんって攻撃の選手だけど、守備の貢献取り上げられてても高くて、キーパーが取れないボールとか守備の要が抜かれた後の攻撃を結構止めているんです。
対抗戦だけでなくて、志水戦とか、武蔵戦とか、明和戦とか。
西ドイツと戦ったときも守備で活躍するシーンも描かれていました。
あとは黄金コンビの初ゴールのときに、イタリア戦の若林くんのセリフを差し込んでくれたこと。
対抗戦がすべての始まりですよね。
あとは石崎くんかな。
そうそう、彼の良さって顔面ブロックもそうなんだけど、顔面が彼らしいんじゃなくて、ああいう気持ちが出てくる動きで、選手だけでなく観客も味方につけちゃうところだと思います。
そして、やっぱり岬くんは可愛い…。
わたしも実は一郎パパは怒ってると思ってました。
当時子どもだったわたしの周囲には「太郎め」なんて言う人はいなかったですから。
あの語尾は絶対怒ってると思い込んでいました。
だんだん愛情深いけど、ぶっきらぼうなんだなって気がつきましたけど。
あと浦辺くんと岸田くんの「不毛な争い」には失礼ながら電車の中で笑いそうになりました。笑
30年前は何の疑問もなく のめり込んで読んでましたが、今 読み返すと『絵』が・・・時代を感じます。
歯が出てる・・・やっぱり滝くん⁈
ヒドイ〜。でも 爆笑‼︎
りあんさんの指摘に初めて気付きました。探すとまだまだ色々とありそうですね♪
ちなみに 一郎パパは カールおじさんにしか見えませ〜ん☆
ライジングサンについてまたなにィなお知らせが…。以下自粛
更新楽しみに待ってます。