ジルがニーナ嬢に、ケイトとショーンを二人きりにしてあげたらどうか、と耳打ちしました。ニーナ嬢はまだ心では動揺していたものの、うなずきました。
「あの。ショーン・ガーティ様、ケイトとお庭でも歩きます?」
「え! よいのですか???」
「も、もちろんよ!」
「お姫様」
ジルがたしなめます。
「あ、も、もちろんですよ!」
ニーナ嬢はくらくらしながら言いました。
ではこちらに、とジルが応接間のドアを開けようとして、野次馬たちはヒューと自分の持ち場に散ってゆきました。
「知らなかったわ……。ケイトに貴族のお友だち、いや彼氏がいるなんて」
ローザは独りごちました。
ケイトはショーンの隣を歩いていました。クリスや、クリスのお爺さんに見つかることは当然予想していて、なんて言おうと必死に考えていました。
「ケイト、秋の薔薇も終わって、だんだん寒くなってきたね」
「そ、そうね」
「ケイト、見て。空が綺麗だよ」
「そ、そうね」
「ケイト、上の空じゃない?――ぼ、僕が来ては何かまずかった?」
「そ、じゃなくて、まずくないけど、は、は、恥ずかしいのよ!!」
「ケイト……」
「うん?」
「僕のこと、好き?」
ケイトは真っ赤になりました。
「――はい」
「like じゃなくて、love で好き?――って訊いているんだよ」
「は、はい」
「ケイト。ケイトのこと僕も好き。Love でね」
ショーンは少し止まって、ケイトのことを後ろから抱きしめました。それは、もう特別あつかいでした。恥ずかしさと温かさがあいまって、ケイトはそっと涙をつぃと流してしまいました。もう、クリスに見られたって構いません。
「ショーン、あのね……私の夢、聞いてくれる?」
「あの。ショーン・ガーティ様、ケイトとお庭でも歩きます?」
「え! よいのですか???」
「も、もちろんよ!」
「お姫様」
ジルがたしなめます。
「あ、も、もちろんですよ!」
ニーナ嬢はくらくらしながら言いました。
ではこちらに、とジルが応接間のドアを開けようとして、野次馬たちはヒューと自分の持ち場に散ってゆきました。
「知らなかったわ……。ケイトに貴族のお友だち、いや彼氏がいるなんて」
ローザは独りごちました。
ケイトはショーンの隣を歩いていました。クリスや、クリスのお爺さんに見つかることは当然予想していて、なんて言おうと必死に考えていました。
「ケイト、秋の薔薇も終わって、だんだん寒くなってきたね」
「そ、そうね」
「ケイト、見て。空が綺麗だよ」
「そ、そうね」
「ケイト、上の空じゃない?――ぼ、僕が来ては何かまずかった?」
「そ、じゃなくて、まずくないけど、は、は、恥ずかしいのよ!!」
「ケイト……」
「うん?」
「僕のこと、好き?」
ケイトは真っ赤になりました。
「――はい」
「like じゃなくて、love で好き?――って訊いているんだよ」
「は、はい」
「ケイト。ケイトのこと僕も好き。Love でね」
ショーンは少し止まって、ケイトのことを後ろから抱きしめました。それは、もう特別あつかいでした。恥ずかしさと温かさがあいまって、ケイトはそっと涙をつぃと流してしまいました。もう、クリスに見られたって構いません。
「ショーン、あのね……私の夢、聞いてくれる?」
優しい時間が目に浮かびます。
次回は何か進展が?!楽しみにしています!
万梨羅さんからコメントもらうと嬉しいです!
はい、久しぶりになっちゃって、申し訳ないです💦
次回はどういうふうになるんだろ?(笑)←ぉぃ
自分でも分からないです……。
楽しみにしててください!!