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鍵穴ラビュリントス

狭く深く(?)オタク
内容は日々の戯言
イギリス、日本、リヒテンシュタイン、大好きです
プラトニックlove好き

ボカロ

2013-10-27 05:25:26 | 日記
リア友のおかげでこの頃ボカロにはまってきました。
千本桜はもう歌えるよ!

レンくんが好きです(,,Ծ‸Ծ,,)
悪ノ召使
Fire◎Flower
…とか。

「悪ノ」seriesは悪ノ娘・悪ノ召使・白ノ娘ってあるんですね。
みなさんもニコ動で聴いてみてください!
中世物語風で、レンくんが可哀想です。

千本桜はもちろん、あと、ハッピーシンセサイザとかブラックロックシューターとかワールドイズマインとかメルトとか聴いています。
ハッピーシンセサイザなら歌えそう(*゜▽゜*)

みなさんのおすすめ曲がありましたら、教えてください!

ケイトの9

2013-10-19 19:53:59 | オリジナル小説
 庭師のおじいさんが相当な歳になったため、そのおじいさんの孫息子であるクリスが後を引き継ぎました。クリスはローザと同じ16歳です。時々、手伝いにお屋敷に来ていましたから、皆に素直に受け入れられました。
 クリスはいい意味でも悪い意味でも人をからかうことが上手でした。
 ある日、
「ジル~、あそこの箱をとりたいのよ」
とお姫様が言いました。ずいぶんと高いところにある箱です。
「物置にいって踏み台をとってまいります」
そう言ってジルは一階に下りていきました。ジルを見送ったあと、ケイトは勇気をふりしぼって
「あの……」
と呟きました。
「ん? なあにケイト?」
「その一階の物置に蟻んこが出ても、もうローザを怒らないであげてほしいんです」
「ローザって?」
「一階の物置の掃除係です」
「ああ、そうだったわね」
お姫様はうなずきました。
「蟻んこ、仕方ないです。そうお思いになりませんか? あの物置は古いのですし――」
「駄目よ。掃除係なんだから」
お姫様はぴしゃりとケイトの言葉をはねのけるように言いました。ケイトはうな垂れました。
「じゃ、じゃあおひい様……、次に蟻んこで大騒ぎになったときには、わたしを呼んでください。ローザと二人で協力して退治しますから」
ふてくされた様子でお姫様はケイトを見遣ったあと、
「ま、まあ、そのくらい許してあげないこともないわよ」
と言いました。
 踏み台を持ったジルが帰ってきました。驚いたことに、ローザも一緒です。
「ローザ!」
ケイトは親友のところに駆け寄りました。
「蟻んこかしら?」
お姫様の問いに、ジルは苦笑交じりにうなずきました。
「ケイト。あなたも行ってきて退治して頂戴」
「は、はいっ」
ケイトは急いで返事をしました。
 ケイトとローザが蟻んこを退治している最中、窓を開けっ放しにしていたので、中をみた、庭の手入れをしていたクリスが近づいてきました。
「二人してどうしたの?」
「蟻んこを潰しているのです……」
ケイトはそう答えましたが、ローザは口をつむったままでした。よほど悔しかったのでしょう。
「僕も手伝おうか?」
「いいの?」
ようやくローザは顔をあげました。
「うん。君たちのひきずっているスカートに蟻がたかるといけないからね。スカートのところにいる蟻を僕は退治するよ」
「あっちいって」
氷のようなローザの声におびえることもなく、クリスは靴を脱いで庭の道具は外に置いて、物置に入ってきました。
「ローザ」
クリスはそう言って、ローザの髪の毛を手に取り口づけしました。
「な、なにするの」
怒ったローザでしたが、
「元気だしてね」
クリスの次の言葉には小さく、うん、とうなすきました。
 夕方までにはだいたいの蟻んこを退治できました。
 ローザに優しいクリスの言動は、ケイトを暖かな気持ちにさせてくれました。

ヴィスの7

2013-10-18 06:17:08 | オリジナル小説
 ウンディーネ大公園は二人が思っていたより大きくて広々としていました。小道を行き交う人々は穏やかな表情でいて、そしてセラとアイ自身はまったく気付かなかったのですが、二人とすれ違うたびに老若男女関係なくみなが振り返り、セラとアイに見惚れていました。
「セラ姉さま、みて。フリージアが綺麗よ」
「そうね。いい匂い」
 歩いているうちに、アイの靴が大きすぎて踵(かかと)に靴擦れができてしまいました。
「痛いわ。姉さま」
「しょうがないわよ。我慢しなさい」
「血が出てきたわ。痛くて歩けない」
「もう。しょうがないわね。わたくしの靴と交換しましょう。わたくしの靴のほうが小さいはずだから」
そこで、ベンチに座って、靴を交換しました。
「ありがとう姉さま」
「伯母様に言って靴を貸してもらうか買ってもらうかしましょうね、あとで」
「ええ」
 二人は噴水のところにやってきました。
「伯母様にもらったこの金貨、これを噴水に投げるのよ。ふふっ」
アイは右手に金貨をもち、太陽に翳(かざ)しました。
――と、そのときです。若い男が、アイの左手にもっていた財布をひったくっていきました。セラのハンドバッグも一緒にすられました。
「きゃ」
大変です、なんたってセラの金貨はそのハンドバッグに入っていたのですから!
「アイ!追いかけるわよ!はやく!」
「はいセラ姉さま!」
セラは駆けだしました。しかし、返事はしたものの、アイは血が出て痛くて走れそうにありません。
「姉さま……。わたくし…」
「待ってなさい。取り返してくるわ、わたくしの足にかけて」
「はい。待っています姉さま」
 セラは足が速いのですが、さすがに男の人には追いつけません。それに履きなれない靴なものですから、ついていくのがやっとです。もうウンディーネ大公園を出て、街に入りました。見失わないで飛び込んだ狭い裏路地にいたのは、男の胸ぐらを掴んでいるフード付きマントをかぶった前髪の長い少年でした。



ジルスチュアートで

2013-10-13 17:21:50 | 日記
今日は、ジルスチュアートに冬の服を買いに行きました。
素敵なお姉様がたの服がいっぱい……
その中で2つ、セーターとキュロットを買いました。

そのあとで、アフタヌーンティーで母とお茶しました。
カボチャメープルラテとピーチジンジャーフロートを注文しました。カボチャメープルラテがすごくすごくおいしかったこと!かぼちゃのスープみたいだけど確かにラテだなあって感じのものでした。
ピーチジンジャーフロートはバニラアイス?がのっていたのでただいまダイエット中の私は母にアイスをほぼ全部あげました。

――という報告でした(≧▽≦)

20周年おめでとう

2013-10-13 06:44:44 | 詩~中原中也など~
横浜の詩です💙
私、時鳥飛宵が作りました!



あなたと初めて手をつないだの
夕方、桜木町駅から降りて
動く歩道乗って
海の貴婦人、日本丸みえる
ランドマークタワーはね
今年で20周年迎えるのよ
あなたとおんなじね

ランドマークタワーの中で
アイス食べようって
それでラズベリーアイス食べたの
そのまま海辺の遊園地行って
海に落っこちそうになりながら
いろんなアトラクション乗ったわ

夜になって
観覧車が光を発して
優しく海を照らすの

帰りは汽車道
ふれる指
握られる手
抱きしめられる、からだ
とろとろに溶けてしまいそう
でも、キスはまだなのね
あなたの頬が紅い
海辺の恋心道
大好きよ、あなたが


て、手塚……好きなの

2013-10-08 04:50:51 | テニプリ
一日遅れとなりましたが……

★手塚、Happy Birthday★

メッセージが届いています。

手塚、好きだよ?by不二先輩
部長、俺の憧れです。byリョーマ
あーん手塚、てめぇ何歳になったんだ?by跡部様
手塚~、不二のこと大事にしてやってよ!by菊丸



跡部様もごめんね、4日、誕生日だったね(;´・ω・)
おめでとうございます。

ヴィスの6

2013-10-06 07:17:07 | オリジナル小説
 お父様は重々しく口を開きました。
「スチュアート氏から聞いた。おまえたちはどうしても都に行って舞踏会に出たいそうだな」
スチュアート氏というのはロビンのことです。
「はい、お父様」
二人の声が重なります。
「そうか……」
セラが訊きました。
「お父様はどうして舞踏会に行かせてくださらないのですか?」
「――……舞踏会は女性の身では、危険が伴う。接吻なんてただのご挨拶であるし、うぶな少女をうまく誘って休憩部屋に連れて行って手籠めにしようとする奴もいる。わたしはそれを憂えておまえたちを行かせたくなかったんだ」
「そんな……」
アイが言い返します。
「うぶな少女じゃありませんわ。立派なレディのつもりです」
「そうですわ、お父様。それに、舞踏会にでないで大人になってしまったら、それこそ、恥ずかしいほどのうぶな女性ではありませんか」
セラがため息をつきました。
「まあそれもそうだな……」
「大舞踏会は社交界デビューの入口と言われておりますわ」
セラが言えば、
「大舞踏会ほど、安全な舞踏会はないのではないですか。なにせ王族が主催しているのですもの」
アイがたたみかけるように言います。
「――わかった。しかし大舞踏会の行われる城についたら、気を引き締めること。それを守れるなら行ってよろしい」
「わあっ」
二人は手をとりあって喜びました。いよいよ念願の舞踏会に行けるのです。


 大舞踏会の前日の朝、出立の馬車が用意されました。
 二人は着飾って馬車に乗り込みました。
 セラは白い生地に濃いピンク色の薔薇の花が散りばめられているロココ調のドレスに、髪の毛には真珠の鎖つきのボルドー色の薔薇の髪飾りをつけました。
 アイは薄黄色の生地に濃い黄色の薔薇の花が散りばめられたロココ調のドレスを着て、髪にはボルドー色の白レース付きカチューシャをつけました。
 ちなみに、セラもアイの薄いピンク色のふわふわした髪は、当日の朝、流行りの形に結い上げるつもりです。
 今日は都についたらウンディーネ大公園のすぐそばの伯母の家に泊まる手はずになっていました。お父様も体の弱いお母様を気遣ってついてきません。二人と家の者だけの、ちょっとした旅気分です。
「お父様、お母様、行ってまいります」
「楽しんでおいで」
「いろんな男の方とご挨拶なさいね」
「はいっ」
セラとアイは馬車から身を乗り出して、見えなくなるまで手を振りつづけました。
 何事もなく、夕がた過ぎに伯母の家に着きました。
 少し休んだら、さっそくウンディーネ大公園に遊びにいく予定です。

ケイトの8

2013-10-03 07:09:40 | オリジナル小説
 夕方、ケイトは、蟻んこの件を思い出しました。
(ローザの言っていたことだから、言わないと)
そう思って、
「おひい様……」
と口を開いたときです。一陣の風が、お姫様の柔らかな髪の毛をもてあそんでどこかに去っていきました。ふるふるとお姫様は髪の毛が邪魔そうに首をふりました。ジルがそして、それを直してあげました。
「明日は馬の練習がしたいの」
お姫様が言いました。
「そして、なに、ケイト」
「一階の……、い、いえ」
ケイトはなぜだか口をつむってしまいました。
 夜、ケイトはなかなか寝付けませんでした。
(どうしよう)
枕をかかえて寝返りを打ちます。
(明日は馬の乗り方の練習かあ)
楽しみなのに、不安になります。
「……ショーン」
呟いた声は夜の闇へと消えていきました。


 翌朝、屋敷の馬係があれこれ指示を出して、お姫様を馬に乗せます。
「きゃあ」
お姫様は興奮しているようです。ケイトはため息をつきました。だって、ローザのことも、自分だって馬に乗れることも、言えないのですもの。
 ケイトは名もない小さな花をみつけて、それをそっと手にとりました。土の感触がします。少しだけ、それはケイトに元気を与えてくれました。