茶道資料館
特別展 少庵四百年忌記念 「千少庵」
期間:9月3日(火)~10月6日(日)
「千利休亡き後、千家は存続の危機を迎えます。利休の息子の少庵は会津若松の蒲生氏郷のもとへ預けられます。その後、徳川家康や氏郷らの尽力により京都へ帰洛した少庵は、権力と一定の距離を保ってわび茶人に徹しました。
本展では、少庵四百年忌を記念するとともに、少庵が茶の湯の精神を利休から継承し、宗旦へと受け継いでいく様相について考えてみたいと思います。」(公式より)
赤楽茶碗 銘 太郎坊 長次郎作
半筒形の茶碗。すっと立ち上がった胴にやや内に抱えた口縁にカセた肌。長次郎の初期作品とされています。「太郎坊」の銘は愛宕山に棲む天狗から採られている。
利休・宗旦が所持した。
竹茶杓 銘 ちりふね 千少庵作
広めの樋がすっと通る細目の茶杓。筒は少庵による「ちりふね 小」の書付がある。ちりふねとは塵芥を積んだ船の事だそう。ゴミの船にも探せば宝があるとの事で、これは茶道具の見立てにも通じる様だ。
備前筒花入 銘 北むき
筒型の花入。非常に侘びた形をしている。元は北向道陳が所持した事から銘がつく。
利休・宗旦が所持した。
千道安画像 千宗旦筆
黒の僧衣姿の道安を背後から描いた作品。宗旦は祖父の利休や父である少庵の肖像も描いているが、叔父である道安も彼等と同じ描くべき対象であったのだろう。
黒楽茶碗 銘 シコロヒキ 長次郎作
宗旦が銘を付けた「シコロヒキ」は平家物語の藤原景清が源氏方の武将の兜のシコロを引き千切った事に由来する。利休が所持し後に七哲のひとり蒲生氏郷が所持した。って事は氏郷は黒楽のシコロヒキと赤楽の早船を所持していた事になる。時期が同時だったかは不明だが流石利休七哲の筆頭。
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