心の自由

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野呂美加さん:日本人って、どうしていつまでも従軍慰安婦問題とか解決できないんだろう。

2013年05月26日 | 野呂美加

< 野呂 美加さん 5月26日FBより>

日本人って、どうしていつまでも、従軍慰安婦問題とか解決できないんだろうと、ずっと考えていました。それは、あったとかなかったとか、言ってはいけない側の人たちが、意気揚々と言って、人の気持ちを荒立てる。でも、女を侮辱する!とさわぐことも簡単だが。しかし、多くの日本人がこの話を聞いたら、胸を痛める。外国の婦女子を傷つけた上にまだ解決の糸口が見えないからだ。 
 
 
何度も書いているようにドイツは、チェルノブイリの救援は「戦後補償」としっかり位置づけて、ベラルーシを救援してきた。保養、医療医薬品支援など。ナチスがベラルーシの国民を4分の一も惨殺したのだから、人々の記憶は40年以上たっても消えていなかった。マイナス30度の森に人々は逃げ込んでそこで産声を上げた人の話もある。そういうマイナスの記憶をプラスに転じるのに、ベラルーシの苦しみを一部でも引き受けたことは大きかった。クリスマスともなれば、汚染地の子供たちには大量のクリスマスプレゼントがとどけられていた。
 
そういう20年にわたる努力の結果、今、誰もナチスの話はしない。前は、ファシストへの抵抗記念碑前に、外国の救援グループをつれていって、(もちろん、つれていくのはドイツ人が用意したバスだけど)ドイツ人の前で悪口がんがん言ってました。今は一言もでない、子供たちを助けてくれたという感謝の声のみ。新しい世代になって、子供たちは成長し、ドイツの里親ができて、とてもいい影響をうけています。サハリン、北方領土に戦後連れてこられた人は、当時のナチスの捕虜になっていたベラルーシの人たちです。スターリンが死ぬまで戦わなかったとぶちぎれて、みせしめのために連れてきたのです。それぐらい激しい戦いだった。
 
 
日本人として、韓国や満州を支配しておいて、そこの国民をしあわせにできなかったどころか、売春宿にぶちこんで、人間としての尊厳をうばってもいい時代だったとか、為政者が言うなよ。ああどうして、日本人って謝罪も罪のつぐないも、おれのせいじゃないよ~みたいな子供じみたマネしかできないんだろうってずっとずっと考えていた。 
 
 
ああ、そうなのだ、責任のとりかたがわからないのだ。だから、金を援助したらいいだろう。しかし、お金で心は買えないからいくらつぎこんでも、許してもらえない。相手の気持ちがわからない。相手の気持ちをおさめるおさめかたがわからない。日本の権力者にそのやりかたがわからない。
 
 
なるほどね、そうなのよ、江戸時代までは、権力者というのは武士と言うのはどんなささいな問題でも「腹切り」で、一発勝負で問題消した。相手の気持ちをそれでおさめてきた民族だから、腹を切らないときのおわびの文化がまったくないんだね。日本人同士は、お互いの欠点をまるのみこみして、忍従するけれど。福島県民のように。赤穂浪士だって、相手が腹切りしなかったから、47士が、世間が納得しなかった話じゃん。だいたい、戦争遂行者が負けた時点で腹切らなかったことが私はどうしても納得いかない。多くの国民に玉砕を命じていたわけだから。国民は武士でもなんてもなかったのに、自決させられて。 
 
 
だめな官僚がごっそり生き残って、内務省の役人から首相にまでなった中曽根さん。あんたが出て行って腹切ってこい、いまだに首相ずらして、はずかしいんだよ。原発までつくって国民に迷惑かけている分際で涙のひとつもこぼさんで。その子分みたいなのがいまだにチョロチョロ悪さをしている。