2~3日前から、牢名主Sさんの抗がん剤治療が始まった。
点滴をずうっと打っている。
シャキシャキだったSさん、すっかり元気がなくなり、
しおれた花のようになってしまった。
いつになく、口数も少ない。
「点滴の液が冷たくて、腕がしびれるように冷えるの。」
看護師さんや旦那さんに訴える姿が痛々しい。
副作用なのか、昨日は食事が殆ど食べられず、
吐いてしまった。
本当に気の毒だった。
苦しさのあまり、弱音を言う彼女に
「気を強く持って。」なんて言えない。
点滴が1本終わる度に、
「良く頑張ったね、Sさん。もう少しだからね。」
と声をかけてあげる。
あたしには、そんな事しかできない。
今朝、最後の1本が終わった。
ふと窓の外を見たら、山の上に綺麗な半円形の虹が。
「Sさん、K子さん、虹が出てるよ!」
「ウワア~綺麗!」
「ホントだ~綺麗だぁ!」
ほんの数分で虹は消えてしまったが、
Sさん、少しは元気出たかな?
窓辺ではSさんの旦那さんが持ってきた薔薇が、
甘くいい香りを放っていた。
点滴をずうっと打っている。
シャキシャキだったSさん、すっかり元気がなくなり、
しおれた花のようになってしまった。
いつになく、口数も少ない。
「点滴の液が冷たくて、腕がしびれるように冷えるの。」
看護師さんや旦那さんに訴える姿が痛々しい。
副作用なのか、昨日は食事が殆ど食べられず、
吐いてしまった。
本当に気の毒だった。
苦しさのあまり、弱音を言う彼女に
「気を強く持って。」なんて言えない。
点滴が1本終わる度に、
「良く頑張ったね、Sさん。もう少しだからね。」
と声をかけてあげる。
あたしには、そんな事しかできない。
今朝、最後の1本が終わった。
ふと窓の外を見たら、山の上に綺麗な半円形の虹が。
「Sさん、K子さん、虹が出てるよ!」
「ウワア~綺麗!」
「ホントだ~綺麗だぁ!」
ほんの数分で虹は消えてしまったが、
Sさん、少しは元気出たかな?
窓辺ではSさんの旦那さんが持ってきた薔薇が、
甘くいい香りを放っていた。
家のばあちゃんも、自分も癌なのに同じ病室の人を励ましていました。
最後の点滴が終わった時に虹・・・
神様からの贈り物ですね。
ライチさんも早く退院できるといいですね。
入院していると、何気ないコトが嬉しいです。