華麗なるロンバケ

『ロンバケ』。今の若者には、もう解らんだろうな。
…ああ、時が流れるのって早い。
フジ月9ドラマ、木村拓哉主演の『ロングバケーション』。
あれは何年前だっけ？
時々、ちょろっとイオンのCMに出ている、山口智子とW主演。
でも…
山口智子も木村君も、あれからずっと…文字通り『ロンバケ』。
『隠れ木村ファン』のアタシは、星飛雄馬のねえちゃんみたいに、
ここ何年か、陰ながらそっと見守る側にまわっている。
だから、『あえての苦言』ってのも、言わせてもらうぞ。

他のSMAPメンバーはドラマに舞台に映画にと大活躍だけど、
木村君だけは、なんだか沈黙していたように思うんだよね。
いや、『ロンバケ』の他に、『ギフト』とか『HIRO』など
ドラマヒットはあったけどね。
『木村拓哉』の枠から抜けれない彼が、歯痒くて。
イメージ通りの役をこなすだけの演技が痛かった。
全力出し切れない木村君を見るのが辛かった。

ところが、一昨年あたりから、
本格的に『仕事向き』になってきたみたいですな。
アタシが切望していた時代劇への出演（映画『武士の一分』）。
木村復活のきっかけは、たぶん、
『ハウルの動く城』での『声の仕事』だろうな。
あれで、なにか吹っ切れたんだろうなあ。
…何があったの？木村君。

さてさて、色んな面で話題になった、木村君主演『華麗なる一族』。
最初、「何故、今、『華麗なる一族』なんだ？」と疑問だった。
木村君の演技が浮いてて…ど～なんだろう？この役は。
彼には演じきれないんじゃないのか？と思った。
『信念に燃える若き経営者』…って役なんだけどさ…
…なんか、違うよなあ…って。
『万俵鉄平』って役柄は、それだけじゃ無いだろう？って。

でも、中盤あたり、彼の演技に凄みがでてきて
（さすが、北大路さんはそれ以上だった！）
だんだんと役に同化しきって…めっちゃ良くなってきて…
ハマってしまいました。＜遅い！
うちの母も、ハマりましたから、ね。
ただ、演出においての突っ込みどころも満載。
鉄平の人柄や性格をあらわするための演出が
あまりにも（型にはまりすぎていて）わざとらしかったし…。
それがイラッと来る部分でもあった。
例えば、ショーグン（鯉）とか、
鉄平の祖父の肖像画について、とか。
↑いらん演出なんか、するなー！！って感じ。

観ていなかった方々には、何の話だかわからなくて申し訳ない。
（姐の戯言と聞き流してくだちゃい。）
今回は、木村君はこんな演技もできるんだ～と納得でき、
彼の別な面が観れて嬉しかったデス。