韓国映画「奈落のマイホーム」あらすじと感想。
大都市ソウルの中心で起こった地盤沈下によって突如現れた巨大陥没穴シンクホール。
それは、一瞬にして巨大なマンションを飲み込み、地下500mへと落下させてしまう。建物に取り残されていたのは、11年の節約生活を経て、ようやくマイホームを手に入れた、しがないサラリーマンや、おせっかいな迷惑隣人といった、日常では決して相容れない面々。彼らは、この未曾有の緊急事態からサバイブできるのか!?
絶体絶命の危機から脱出しようと必死にもがく普通の人々を演じるのは「毒戦 BELIEVER」の怪演も記憶に新しいチャ・スンウォンや、数多くの映画、ドラマで活躍するキム・ソンギュンら実力派俳優陣。いつしか応援したくなる個性あふれるキャラクターを巧みに演じている。
本作で描かれるシンクホールは、世界的災害として昨今多く出現している。表層が何らかの原因で崩壊し、地面にできた凹みや穴のことを指し、都市部では水道管の破損や下水道管の老朽化による崩壊の他、自然の排水パターンが変化したり、新しい分水路が開発されたりした場合にも発生することがあり、国土交通省が発表した資料によると、韓国では年間平均900件以上、1日あたり2.6件の陥没穴が発生し、その78%がソウル市内で発生しているという。
日本ではあまり耳慣れない言葉であるが、2016年には福岡・博多駅前の道路で30メートル四方が陥没するという事故が実際に起きており、非現実な出来事とは言い切れない。
不穏な地響きとともに地面がどんどんと割れていき、いよいよ大規模なシンクホールの姿があらわになるマンション。壁にひびが入っていき天井も崩れ落ちていく中、咄嗟に大事な家族写真のジグソーパズルを抱えるドンウォン(キム・ソンギュン)と、タクシーの中に閉じ込められたキム代理(イ・グァンス)、そして屋上で隣のマンションの住人に助けを求めるマンス(チャ・スンウォン)の姿が捉えられている。
激しい揺れに耐え兼ねたドンウォンは転倒しジグソーパズルは無残にもバラバラになり、マンスの「119に電話してください!」の切実な声も、マンションもろとも穴の中に消えてゆく――。
地面にひびが入る様子や砂埃、電柱が倒れ火花が飛び散る様子、恐ろしいシンクホールがリアルに描かれ韓国最先端のVFX技術が光る見ごたえ満載のシーンの一つとなっている。果たして、光も電波も届かない地下500mに一気に沈んでしまったマンションの住民たちの運命や如何に――!?
<あらすじ>
ようやく手にした夢のマイホーム。だがそこは、とんでもない“事故物件”だった! 平凡なサラリーマンのドンウォンは、11年の節約生活を経て、ソウルにマンションを購入、家族とともに引っ越してきた。同僚を招き“引っ越しパーティー”を開くが、大雨で巨大陥没穴《シンクホール》が発生。マンション全体と住人たちを僅か1分で飲み込んでしまう。ドンウォンは反りの合わない隣人マンス、そして不幸にもこのマンションを訪れていた同僚たちと共に、地下500メートル下に落下。さらに大雨が降り始め、穴はどんどん水で満たされていく…!
嗚呼、夢のマイホーム、彼らの運命はいかに……!? (kstyle)
シンクホール緊急対策会議が開かれ、今ぐらついている隣のマンションが崩落したら二次災害になると説明がありますが、何でもない家を壊すのは賛成できないという隣の住人たちは俺たちにも生きる権利があると主張し、自分の家は犠牲にできないと壊すのを反対します。
韓国で家を持つことが大変なことは分かりますが、自分さえよければそれでいいという韓国人の感情や気質が丸見えなところは、まぁ~韓国人に対話は無理だということでしょう・・・
また、本作は災害ドラマですが、切羽詰まった深刻さは全く感じられず、ただ黙って見ているだけの災害救助隊があきれるくらいお粗末で、全く救助する厳しい見せ場がないのです(笑)
結局、チャ・スンウォンさんが都合よく脱出劇に一人で活躍しただけの映画でした・・・(笑)
私は久しぶりにチャ・スンウォンさんが見たかった映画なので、彼特有のコミカルな演技に噴き出してしまい、さすがと感心する余裕の演技に満足でしたが、全体的に見た本作の災害映画としての評価は賛否両論、支持と批判が別れ、様々な意見があると思います。
日本でもこのような土地が沈下する地盤沈下は大小含めて年に1万件以上もあるそうで、やはり雨が降る夏に多く発生するようです。日本も決して無関係なことではありませんね!