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韓国ドラマ「バッド・アンド・クレイジー」あらすじと感想、痛快アクション

2024-08-03 | 韓ドラ は行、は



韓国ドラマ「バッド・アンド・クレイジー」あらすじと感想、最終回。2021年作品、全12話。
出世のためなら多少の悪事もいとわない野心家のリュ・スヨル(イ・ドンウク)。
元彼女のイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補から「公私ともに人間のクズ」と強い口調で言われても自分の主張を通す刑事スヨン役に人気俳優のイ・ドンウクさんが演じています。
金もコネも学歴もないリュ・スヨル(イ・ドンウク)は、自分の出世のために権力に忖度する刑事なんですが、なぜか憎めないキャラクターで、突然現れた謎の男K(ウィ・ハジュン)という正義感が強い男に振り回され自分の出世のチャンスを逃がし、なおかつ意に反して二人でタッグを組むことになります(笑)
曲がったことが大嫌いで「正義のヒーロー」を自称する謎の男Kに「イカゲーム」で話題になったウィ・ハジュンさんが登場し、ひょうきんな仕草で笑わせてくれます。
リュ・スヨル(イ・ドンウク)と K(ウィ・ハジュン)が離れられない相棒になっていく様子が中心に描かれていますが、元彼女のイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補との腐れ縁や更に K(ウィ・ハジュン)との奇妙な三角関係など絶妙なストーリー展開にも注目ですが、本作はときめくロマンスは描かれていませんでした。イ・ドンウクさんなので素敵なラブシーンを連想し期待したのですが・・・(笑)残念すぎます・・・  でも、イ・ドンウク、ウィ・ハジュンの名前を見て視聴したドラマは狙い通りの結果、愉快で痛快なドラマでした。
また、脇を固めるスヨルの家族たちや警察のタイプが違う同僚たちの関係もリュ・スヨル(イ・ドンウク)を中心に面白おかしく描かれていて、警察内部の汚職や麻薬組織の解明など悪の難敵を追っていきますが、アクションシーンは意外と暴力的で激しかったです。
本作の悪役にはスヨルのカウンセリングの先生シン・ジュヒョク役のチョン・ソンイルさんが登場します。ソン・ヘギョさんのドラマ「ザ・グローリー」でも、なかなかの渋いイケオジで気になったのですが本作も傲慢で悪に徹した憎い悪役なんですが、カッコいいイケメンという感じでした・・・
また悪役の中でただ一人だけ女性の悪女を演じたキム・ヒオラさん。悪役の紅一点というのでしょうか?(笑)同じく「ザ・グローリー」でも悪役を演じていましたが、彼女の鋭い眼差しは不気味で怖くて、ひときわ目立つヨン社長(キム・ヒオラ)も強い印象を残しています。
本作は痛快アクションにサスペンスも加わり、衝撃のどんでん返しも期待できる物語ですが、私は前半にKが現れた意味と内容が分かりづらかったのですが、Kが現れた理由は幼少期に辛い過去を持つスヨルが自分を守るために作った、もう1つの人格だったことが分かり、亡くなった父親に対するトラウマからKという人格を作ってしまったのかなぁ~と感じるドラマ「バッド・アンド・クレイジー」でした。
あらすじ(ネタバレあり)
1話
上司からの指示で部下からの信頼が厚いムニャン警察庁の麻薬捜査班のキム・ゲシクチーム長を停職にしたら昇進できると確信していたリュ・スヨル(イ・ドンウク)でしたが、コネがない彼の昇進が流れてしまいます。
「悔しかったら来世はコネのある家に生まれろ」と上司に言われ、「俺みたいな奴は使い捨てですか?」と悔しさがこみ上げてくるリュ・スヨル(イ・ドンウク)。
また一方で、母親のチョン・ユナが失踪した事件を勝手に捜査していた交番勤務のオ・ギョンテ(エン)巡査はムニャン警察庁のト・インボム刑事からいきなり殴る蹴るの暴行を受けます。
ところがト・インボム刑事は国会議員ト・ユゴンの従弟だったのです・・・
そんな時、リュ・スヨル(イ・ドンウク)は国会議員ト・ユゴンから連絡を受けます・・・

2話
何度もリュ・スヨル(イ・ドンウク)の前に現れる謎の男Kは訳もなく突然現れてスヨルに殴りかかってきます。そして、「オ・ギョンテ(エン)巡査に謝れ」と要求してきます・・・
リュ・スヨル(イ・ドンウク)はト・インボム刑事の暴行事件は解決したと思っていましたが、オ・ギョンテ(エン)巡査が殺されそうになり、この事件には大きな秘密が隠されていることを知ります。
その後の捜査でオ・ギョンテ(エン)巡査殺害の事件にト・インボム刑事が絡んでいると感じたリュ・スヨル(イ・ドンウク)ですが、また上司から捜査から手を引くように指示を受けます。
その代わりにリュ・スヨル(イ・ドンウク)は夢に描いたチーム長に昇進するのです。
警察では入院中で意識不明のオ・ギョンテ(エン)巡査が少女の母親のチョン・ユナを殺し、自ら命を絶ったことになっていますが、元彼女イ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補からチョン・ユナとオ・ギョンテ(エン)巡査は失踪前から何の関係もなかったと知らされるリュ・スヨル(イ・ドンウク)・・・ 更に、チョン・ユナは死んだタク・ミンス先輩の情報屋だったと・・・

3話
腐った奴らをやっつけに来た正義のヒーローだとリュ・スヨル(イ・ドンウク)の前で主張する正体不明の男 K(ウィ・ハジュン)はスヨルに善行を強要します(笑)
そして、なぜかスヨルの体の中にKが乗り移り、不正汚職国会議員ト・ユゴンを殴っていたのです(笑)
本当にいかれた奴だと思う正義のヒーローKのせいで、唯一頼れるはずだった国会議員ト・ユゴンの信頼を無くしてしまうのです。
とは言うものの、リュ・スヨル(イ・ドンウク)には国会議員ト・ユゴンが少女の母親のチョン・ユナを殺した映像を持っていたのですが、権力者の前では何の役にも立たない汚職警察なのです。
コネもないリュ・スヨル(イ・ドンウク)は正義感が強い元彼女のイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補と手を組むことになります。
ところが捜査が進みますが、リュ・スヨル(イ・ドンウク)が真実をつかむほど、今度はスヨルの家族に危険が迫ってくるのです。

4話
国会議員ト・ユゴンに呼び出されたリュ・スヨル(イ・ドンウク)は結局、権力の前にひれ伏すのです。そんな時、「助けて下さい、犯人が分かりました・・・」と病院から脱走したオ・ギョンテ(エン)巡査から電話がかかってきます。しかし、リュ・スヨル(イ・ドンウク)自身は何も解決できないし、
とどのつまり、力のない人間が謝るしかない社会だと実感するのです。
ところが、リュ・スヨル(イ・ドンウク)、オ・ギョンテ(エン)、イ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補たちが1つになった合同作戦で国会議員ト・ユゴンを殺人と麻薬の疑いで逮捕することに成功します。
一方で、ト・ユゴンが所持していた麻薬が最近急速に勢力を伸ばしていますが、新しい組織なためにイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補たちも捜査が難航しています。
その後、国会議員ト・ユゴンを乗せた護送車が狙われますが、ト・ユゴンを含む護送チームは全員死亡、唯一の生存者はイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補一人でした・・・
これは、偶然の生存か?それとも理由がある生存か?

5話
一人残ったイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補に疑惑の目を向ける仲間も現れます。
極秘の移送ルートを知っているのは限られた者だけなので・・・
彼女のヒギョムに好意を寄せるKはリュ・スヨル(イ・ドンウク)にヒギョムさんを助けたらスヨルの前から消えてやると泣き叫び、スヨルは事件の捜査に加わることになります。
Kの出現により、悩んで混乱していたリュ・スヨル(イ・ドンウク)はKの提案を受け入れますが、朝から晩まで一緒にいることで気が重くなり、肝心の時は姿を現さないのです(笑)
そして、捜査が続きますが、イ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補が2度も続けて濡れ衣を着せられたことに疑問を感じるリュ・スヨル(イ・ドンウク)です。
やはり、警察の内部に情報を流している者がいるはずだと確信します。
そんな時、リュ・スヨル(イ・ドンウク)も罠にハマってしまいます・・・

6話
刑務所にいるイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補を救うためにリュ・スヨル(イ・ドンウク)とK(ウィ・ハジュン)は二人だけで捜査をはじめることにします。悪事を追及していくために、信じられるのは俺とお前だけだ、キム・ゲシクチーム長は狂っている、同僚のジェソンやギョンテは巻き込めないとスヨルはKに伝えます。二人は固い握手を交わし、ようやく息が会うようになった二人は麻薬組織のなかに潜入するのです。
一方で、同僚のジェソンやギョンテたちの証拠集めが成功しイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補が保釈されました。刑務所にいるイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補にKはずっとラブレターを書いていたのですが、彼女はリュ・スヨル(イ・ドンウク)が送り主だと思っています(笑)
ヒギョムは保釈後さっそく、拘置所で自分に手を出しナイフで脅すように指示した奴を捕まえるとスヨルに伝えます。
リュ・スヨル(イ・ドンウク)はヒギョムに俺の話をよく聞けと言い、「うちの麻薬犯罪捜査班に黒幕がいる、お前が良く知っている人物、キム・ゲシクチーム長だ」とつらそうに伝えます。
「チーム長が私に濡れ衣を?」・・・ 一番信頼していた人物の名前に衝撃を受けるヒギョム・・・

7話
自分の身を守るためにイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補を拉致したキム・チーム長。
リュ・スヨル(イ・ドンウク)とKは、ヒギョムを助けようと必死になります。
その後はスヨルとヒギョム、そしてジェソンやギョンテも加わり、麻薬犯罪に関わる捜査を再度開始しますが究明は悪戦苦闘の連続です。
キム・チーム長は麻薬組織のボスであるヨン社長とアンドレイ・カンと手を組んでいるために、巧みな方法を駆使し逃げ切れるのです。
その後、やっとの思いで麻薬組織のアンドレイ・カンを逮捕したリュ・スヨル(イ・ドンウク)でしたが、取り調べはキム・チーム長に取られてしまう有様です。
ところが、キム・チーム長は麻薬組織のボスであるヨン社長から警察が押収した麻薬をヨン社長に返すように要求してきます。
キム・チーム長は警察が押収品を保管してある倉庫に向かいますが、その後をイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補とリュ・スヨル(イ・ドンウク)が向かうのです・・・



8話
とうとう、リュ・スヨル(イ・ドンウク)とイ・ヒギョム(ハン・ジウン)警部補の手でキム・チーム長を逮捕することができましたが、信じられない逮捕にヒギョムはスヨルの胸の中で泣き崩れます。
キム・チーム長が逮捕されスヨルが取り調べますが、その後、今回の事件のことでスヨルは警察と契約している有名な先生シン・ジュヒョクのカウンセリングを受けることになります。
そして幼少期時代を思い浮かべると火事で父親が死んだ日とその前の6か月の記憶がないスヨル・・・
そのころ、黄色いレインコートを着た一人の若い女性ヨンジュが、私が父を殺したと警察にやってきます・・・
この事件も麻薬が絡んでいて、リュ・スヨル(イ・ドンウク)は上司から新しい部署が決まっていないイ・ヒギョム(ハン・ジウン)と一緒に麻薬事件を全部解決するように指示します。
更に輸送中に脱走した麻薬組織のアンドレイ・カンも必ず捕まえて来いと怒鳴ります。
また、父親殺人事件の容疑者ヨンジュの父親の殺害、ヨンジュの自殺は最初から計画されていたもので、その狙いは自分だとリュ・スヨル(イ・ドンウク)は感じています。

9話
リュ・スヨル(イ・ドンウク)がパソコンを開くと「もうすぐ会うことになる、楽しみにしていろ、ジェヒ」とスヨルの過去を知っている謎のXが呼びかけてきます。
そんな時、スヨルを引き取って育ててくれた優しい継母が認知症になっていたのです。
スヨルは自分の記憶を追い始め、強烈な記憶が父親の殺人だったことで、母から子供のころの話しを詳しく聞きたかったのですが、認知症になった母を見て頭の中が混乱するのです。
そんな母は翌朝、スヨルにもういつまで覚えてられるか分からないから、幼いころ、ここへ来る前の話し、聞きたいこと全部聞いてと話します。
母はうちに来た時も今もあんたを信じている、ずっと信じている、だからあんたも自分を信じてと伝え、そっと手を握ります・・・
また一方で、過去に麻薬流通業者だったチョン・ガンジェが殺害されますが、息子のチョン・ユノに容疑がかかります。ところがソン・ボクジュンが新犯人として逮捕された過去がありました。
また一方で、兄が殺されるという殺人事件が起きます。
兄殺害の容疑者である弟のシム・ジョンフンが逮捕されますが、シム・ジョンフンにはハッキリとしたアリバイがあったのです・・・リュ・スヨル(イ・ドンウク)はこれで終わりではない、また何か始まりそうだと不安を感じています。

10話
キ・ソヨンとシム・ジョンフンはお互いにアリバイを作って、交換殺人を計画していたことをリュ・スヨルが気付きます。
その後、またシム・ジョンフンが殺人を犯そうとしている後を追いかけるリュ・スヨル(イ・ドンウク)はシム・ジョンフンの目を見て過去の自分だったジェヒを思い出すのです。
そして、チョン・ユノが父親を殺したことを知るのです。
その後、Kは自分の最後の姿が血の付いたナイフを持っている姿だったとやり切れない思いをスヨルに訴えかけますが、スヨルはKは人を殺すような奴じゃないと・・・
スヨルとK、二人の記憶を歪曲させて自分自身を疑わせるガスライティングの手法で二人はチョン・ユノに騙されていることを確信します。
そして、同じく自殺したヨンジュ、キ・ソヨンとシム・ジョンフンたちもお互いにアリバイを作って交換殺人を・・・   
そんな時、スヨルの前に顔を隠しチョン・ユノが姿を現します。「待ってろ、俺たちはもうすぐ会うことになる」と薄ら笑いを浮かべ、去っていきます。

11話
リュ・スヨル(イ・ドンウク)はチョン・ユノの正体がスヨルのカウンセリングの先生シン・ジュヒョクだったことが分かり、「おまえこそ変わってない、あのころのままだ、チョン・ユノ」と心の中でつぶやき敵意をむき出しにします。
そして、あいつはイカれた殺人者だとチョン・ユノの正体を暴くためにKと一緒に証拠を探し出すスヨルたちです。
そのころ、シン・ジュヒョクはスヨルの痴呆症を患っている母親に近づいていました。
その後、スヨルはカウンセリングの先生シン・ジュヒョクをガスライティング、犯罪教唆、麻薬の流通、父親の殺人、ソン・ボクジュンの殺害で逮捕します。
シン・ジュヒョクは取調室で「チョン・ユノはKです、あなたのもう1つの人格だ」と真剣に主張しスヨルを困惑させます。

12話(最終回)
スヨルの痴呆症の母をつかってスヨルを殺人犯に仕立てることに成功したシン・ジュヒョク。
逮捕されるスヨルはとっさに銃を抜いてシン・ジュヒョクに向かって発砲しますが、同僚たちに押さえられます。スヨルはその後、精神病院であるムニャン治療監護所に入るのです。
その場所で準備を整えたスヨルとKは、病院を抜け出すことに成功し、スヨルはシン・ジュヒョクがチョン・ユンホであることを明かすために必死になります。
ところが、自分の目的を達成するためにスヨルを陥れる陰謀はあざとく抜け目がない悪のシン・ジュヒョク・・・   スヨルが動けば動くほど、多くの人が傷つき、一歩も二歩も先を行く悪に太刀打ちできないスヨルです。
結局、最後はスヨルが昔住んでいた家で、過去からの悪縁の相手シン・ジュヒョクと最後の戦いに挑むスヨルでした・・・
最後、強大なパワーを発揮したスヨルはシン・ジュヒョクを倒し、気を失いますが、一緒にいたKを捜すスヨルです。
Kは「もう別れの時間だ、クールに別れよう」といいながら、自分の本名はキングだと言い、わざとふざけた態度を取って去っていくのです。スヨルは「K、ありがとう」と子供の頃自分を救ってくれたKのことも思い出し、何度も「ありがとうございます」と繰り返すのです・・・
濡れ衣を晴らしたスヨルは最後まで自分の中にいたKを否定せずに、思い出を懐かしんでいましたが、そこにヒギョム(ハン・ジウン)警部補が現れて、「Kがいないから、これからは私がそばで見守ってあげる」とスヨルを気に掛けるのです。
また一方で、裁判中のシン・ジュヒョクは麻薬組織のボスであるヨン社長から復讐のために思わぬ攻撃を受け、みじめで悲惨な最期を迎えます。
1年後、警察に復帰したスヨルは、Kのおかげで人が変わったように正義感の強い人間に生まれ変わります(笑)
そんな中、政界に進むために裏金を集めているキム・ピョンジュン庁長の不正を知り、絶対に許せないスヨルは警察庁前で庁長を足蹴りするという、Kを真似したアクシデントを起こします。
本作のラストはスッキリ痛快なシーンで幕を閉じました・・・



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