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QAZのつれづれ日記

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スコアメーカー8 Proについて

2014年02月13日 | 音楽

私のよく使うアプリケーションソフトの一つに河合楽器のスコアメーカーがあります。
マンドリン楽譜の作成とその電子演奏にとても重宝します。
今まで使っていたスコアメーカー3はバージョンが古くなりましたので、このたび仕事が一段落した記念も兼ねて最新版のスコアメーカー8 Pro (アカデミック版)と、併せて書籍「スコアメーカー8公式活用ガイド」を購入しました。
まだインストールしたばかりで全く使いこなすところまで行ってはいませんが、使い始めた感想を述べてみたいと思います。


まず音質の点でスコアメーカー3に比べて内蔵音源の音が全体的に大分良くなったように感じます。
ピッチが440Hzと442Hzを選べるようになったこと、小節番号が行頭のみにつけらけることも進歩です。
スコアメーカー8では拡張子が.sdxに変わっているため3で保存してある拡張子.sdfの楽譜ファイルはそのままでは開けずインポート操作が必要で、このようなところは自動で開けるようにしておいてほしいものです。
なぜひと手間かけなければならないのか理由がよくわかりません。
音源の数がやたら増えていてスコアメーカー3には無かった念願のマンドリン音源も入っていますが、そのトレモロたるやマンドリンを習い始めた頃の人がそこそこ弾く程度のレベルの音色と音質で、ヴァイオリンなどと比べて大変なギャップがあります。
商品名がProなのですから文字通りプロが弾く音色と同程度でなれれば意味がありません。

マンドリン音源には以下の6種類が用意されていました。
・マンドリン(ピッキング音源、バンク番号2)
・メロウマンドリン(ピッキング音源、バンク番号4)
・マンドリン2(ピッキング音源、バンク番号10)
・Expマンドリン(ピッキング/トレモロ音源(切り替え可)、バンク番号17)
・Expマンドリン2(ピッキング音源、バンク番号18)
・トレモロマンドリン(トレモロ音源、バンク番号19)
プログラム番号はすべて26になっています。

ヴァイオリン族にヴァイオリンのほかにビオラ、チェロがあるように、マンドリン合奏ではマンドリンのほかにマンドラ、マンドセロを使います。
ビオラ、チェロの音源はあるのに、マンドラ、マンドセロの音源はついていませんから、これではせっかく合奏譜を作っても電子演奏できません。
マンドリン音源の低音域を使って無理やりマンドラやマンドセロの音域の音を発音させると音質が変わってしまって使いものになりません。
楽器メーカーの作るソフトとして大いに配慮が欠けていると言わざるを得ません。

スコアメーカー自身のマンドリン音源が不十分なため外部のマンドリン音源を使おうと思っても外部VSTi音源の使い方について前記公式活用ガイドには全く記載がなく、リファレンスマニュアルや基本操作ガイドを読んでも説明不十分で、大そう不親切です。

またマンドリン合奏譜を電子演奏させる場合、一つのパートをわざわざトレモロ譜とピッキング譜に分けて書かなければならず、楽譜上にこの音符はトレモロで弾く、ここからはピッキングで弾くというコマンドをつけて一つの譜面で演奏できるようになればどんなに便利かと思います。
この点質問しましたらスコアメーカー8では強弱記号で奏法の切り替え指示ができるとのこと、やってみますと確かにでき(上記Expマンドリン音源のみ)これは感激ものですが、同じ記号で機能を兼用したのでは本来の強弱をつけたい場合どうするのか、譜面を印刷する場合奏法の切り替え指示としての強弱記号は自動的に消去できるのか、といった新たな疑問もわきます。

楽譜作成機能としてはもう十分過ぎるくらいの機能を持っているのですから、これからは演奏機能面での充実を、特に音源関係とその使い勝手を良くしていってほしいものです。
今のレベルでは恥ずかしくてProなどと称して高価な価格で売ることなどとてもできないのではないでしょうか。

以上、何だか大変に厳しい評となってしまいましたが、これもひとえにこのソフトに愛着を持っているがゆえのこと、どうか河合楽器さん、頑張っていいもの出してください。

関連ブログ:
楽譜作成ソフトによる電子演奏(2013.04.14)
楽譜作成ソフトと電子マンドリン合奏団(2012.10.13)



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