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2017年06月25日のブログ、「聴いてみたいマンドリンCD (2)」で取り上げました高柳未来(みき)さんの「マンドリン レボリューション」を入手しましたのでさっそく聴いてみました。
このCDは16曲すべて選曲が飛び抜けて素晴らしいです。
中でも萩原朔太郎作曲「機織る乙女」、斎藤秀雄作曲「蚊トンボ」を聴いてみたかったのです。
「機織る乙女」は詩人朔太郎唯一のマンドリンオリジナル作品で、この曲の最後はイ長調主和音(Aコード)に不協和音程「ソ」が混じって終わっています。
故意なのか間違ったのか今となってはわかりませんがこのCDでは原譜を忠実に再現して演奏されています。
朔太郎は敢えて不協和音とすることで糸の切れる様を模したかったのかも知れません。
「私の希望は音楽家になることであった。もし私に少しでも音楽の天分があったら、勿論私は音楽家になる筈であった。」とは朔太郎36歳の言でした。
指揮者、チェリストであった斎藤秀雄作曲の「蚊トンボ」はJMU会報No.113に添付されたとても愛らしいマンドリン二重奏曲です。
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か弱い蚊トンボの飛ぶさまが実に巧みに表現されています。
決して難易度の高い曲ではありませんが、実際楽友と二重奏してみますと合わせるのに相当苦労します。
奏者、高柳未来さんは1987年生まれ、マンドリンを久保田孝氏に師事、使用楽器は日本の名器、落合です。
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演奏はメリハリの利いた男性的な感じのする弾き方で、これからまだまだ伸びる方だと思いました。
CD付属のライナーノーツ、「マンドリン小史」と銘打ったJMU副会長、工藤哲郎氏の解説が非常に充実していることもこのCDの価値を高めていると思います。
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