QAZのつれづれ日記

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北イタリアに行ってきました (3)

2019年12月04日 | 旅行


3日目はピッティ宮殿とボーボリ公園見学のあと徒歩でアルノ川に架かるベッキオ橋を渡ってフィレンツェ中心部に戻りシニョリーア広場、ベッキオ宮殿、ドゥオモ、洗礼堂などの外観を見学して夕食のレストランへ。

暗闇に浮かぶドゥオモのクーポラとジョットの鐘楼

今回のツァーは旅行会社の企画旅行ではなく親しいメンバーによる自主企画でメンバーの知人であるローマ在住の日本人ガイドさんにメンバーの希望を入れた行程を組んでもらいました。

ガイドさんは現地のことを良く知っていますので食事についても各地の安くておいしいレストランを選んで連れて行ってくれました。
フィレンツェでは地元でも人気のレストラン、チェントポーヴェリでフィレンツェ風ビステッカのメニューでした。


4日目は高速列車イタロでヴェネツィアに日帰りツァーです。
フィレンツェに連泊しますので重い荷物なしの身軽な移動です。
ヴェネツィアはこれで4度目の訪問になりますが、生まれて初めての外国の地がこのヴェネツィアでしたので私にとって格別な感慨があります。

30年以上前に泊まった懐かしいホテルBAUER GRUNWALD、国際学会出席で行ったサン・ジョルジョ・マッジョーレ島、家内とゴンドラに乗って聞いた舟歌Gondoli Gondola (このブログのここに動画を載せています)、当時日本の皇室も購入されたという家内と買い求めたヴェネツィアングラスの人形がまだその店に展示してあったことなどいろんな思い出がよみがえります。

サン・マルコ広場、リアルト橋、大聖堂の見学、ゴンドラ遊覧などを楽しみヴェネツィア名物イカ墨パスタも食べ終えとここまでは順調だったのですが、さあリアルト橋からサンタルチア駅へ水上バスで戻ろうとしたとき思わぬトラブルが起きました。

ちょうどやってきた水上バスによく確かめもせずわれ先にと全員乗り込んでしまい、気が付くと肝心のガイドさんが乗っていません。
もう船は動き出していました。
桟橋の方を振り向くとガイドさんが「違う、違う」と大あわてでジェスチァーしています。
どうしたらよいかわからずみんなパニックになってしまいました。

ここで急場を救ってくれたのが文明の利器、スマホでした。
メンバーの一人がガイドさんに電話し、この船はサンタルチア駅へは行かないこと、とにかく次に停まる船着き場で降りて待つよう指示がありみんなホッと胸をなで下ろしました。
こういった時携帯は本当に便利、昔ならこうはゆきません。

携帯と言えば旅行中あちこちでガイドさんが携帯で撮ってくれる全員の集合写真をLINEでメンバーに転送してくれていました。
気が付くとこの旅行にデジカメを持ってきたのは私だけ、あとはみんな携帯でバシャバシャ写真を撮っているのでした。
もうそんな時代なのですね。

この時期心配なのがヴェネツィアの高潮で、私は旅行に行く前からネットで現地の高潮予報をウォッチしていました。
観光当日の潮位はかなり高かったのですが観光には何とか大丈夫、しかしその後3週間もしないうちにヴェネツィアは過去50年で最高水位という猛烈な高潮に見舞われ、日本でもニュースになりました。


この写真は高潮に襲われた当日のサン・マルコ広場の様子で(報道写真より)、こうなると観光どころではありません。
一日も早く高潮対策「モーゼ計画」が完成してほしいものです。

フィレンツェはイタリア観光の要所の一つ、ここを起点に長期滞在しながら列車やバスで近郊各地に観光に出掛ける人を多く見かけました。

5日目はフィレンツェからバスでピサに向かい斜塔を見学してミラノに向かいます。
その前にミケランジェロ広場に立ち寄りフィレンツェ市街を一望しお別れしました。
ピサの駐車場でバスを降り、そこから遊園地にあるようなトロッコ電車(下の写真)に乗り換えて斜塔のある広場まで行きます。


以前は確かこんなトロッコなどなくバスが直接斜塔近くまで行っていたように記憶していますが、なぜこのようなやり方に変えたのかよくわかりません。
ピサはこれで3度目、過去2回はいずれも斜塔に上っていませんので今回ぜひ実現できるよう行程に組んでもらっていました。

予約時間を守らないと搭に上れません。
時間が迫っていたためトロッコを降りてガイドさんを先頭にみんな斜塔目がけて走ること、走ること。
足を酷使したため具合悪いことに半年間苦労してせっかく治した足の痛みがぶり返してきましたが、ここでへこたれるわけにはゆきません。
息を切らしへとへとになって斜塔入口に着いて、休む間もなくこれからさらに297段、8階までの螺旋階段を歩いて上るのです。
エレベータなどありません。

何が何でも上り切るぞと強い覚悟を決めてすり減ってでこぼこの狭くて固い階段を一歩一歩上りました。
途中の階であきらめた人が何人もいます。
搭が傾いているので体が壁に吸い寄せられて上りにくいです。
やっと頂上に着いて、そこからの眺めは苦労も吹っ飛んで最高でした。


搭の上からの展望、手前の大きな建物がデゥオモ、後方の丸屋根の建物が洗礼堂です。
洗礼堂での肉声の和音のデモが聴けず残念でした。

斜塔見学のあとはバスで途中ワイナリーに立ち寄って昼食と試飲、その後ミラノに向かい大聖堂、エマヌエーレ2世のガッレリアを見学、この日の夕食はミラノ風リゾットとカツレツでした。(つづく)

関連ブログ:
北イタリアに行ってきました (4) (2019.12.11)
北イタリアに行ってきました (2) (2019.11.28)


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