QAZのつれづれ日記

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北イタリアに行ってきました (2)

2019年11月28日 | 旅行


前回からの続きです。

2日目はバチカン美術館、サンピエトロ寺院、フォロ・ロマーノの見学後コロッセオ、トレビの泉、スペイン階段を大急ぎで見て回りました。
3日目はローマからフィレンツェへ重い荷物を持ってユーロスター・イタリア プレミアム(1等車)で列車移動です。

フィレンツェ観光の定番はドゥオモやウフィツィ美術館ですが、今回の観光のメインはピッティ宮殿とボーボリ庭園です。
ホテルに荷物を預けタクシーに分乗してさっそくピッティ宮殿に向かいます。
ピッティ宮殿ではまず宮殿内のパラティーナ美術館(ピッティ美術館)を見学しました。
ウフィツィ美術館と違って混んでいないのでゆったり見て回れます。

パラティーナ美術館にはたくさんの大広間がありますが「カスタニョーリの間」もその一つ、この部屋での注目はフィレンツェ風モザイク、コンメッソフィオレンティーノで作られた「ミューズのテーブル」と呼ばれる非常に豪華で大きな丸テーブルです。


テーブルには保護のためガラス板がのせてあり、写真を撮りますと反射光が写り込んできれいに撮れません。
このテーブルの中央部のモチーフはアポロンの馬車ですが、心にくいことにこのテーブルに呼応して天井画にもアポロンの馬車が描かれています。
天井画は平面ながら立体的に見せるだまし絵になっています。
天井画を描いたのがジュゼッペ・カスタニョーリで、部屋の名前の由来となっています。

テーブル中央部のアポロンの馬車

天井画の馬車の写真はネットにもありますがテーブルの馬車は探した限りどこにも見当たりませんのでこの写真は撮っておいて良かったです。
ただテーブルの斜め上からしか撮れませんので画像の縮尺が歪んで撮れています。

あらかじめ調べておいた必見の絵画は
・「大公の聖母」 ラファエロ
・「マッダレーナ・ドーニの肖像」 ラファエロ
・「小椅子の聖母」 ラファエロ
・「ヴェールを被る婦人の肖像」 ラファエロ
・「婦人の肖像(美しきシモネッタ)」 ボッティチェリ


「大公の聖母」はラファエロの描いた聖母像の中でも特に有名な作品の一つ、「ヴェールを被る婦人の肖像」はルネサンス肖像画の最高峰とも言われています。
写真ではなかなかきれいに撮れませんので上の画像はネットからの拝借です。

絵画鑑賞に続いて君主の居室の王座の間などを見学したあと館外に出て広大で美しいボーボリ庭園を散策しました
庭園はなだらかな丘になっていて、息を切らしながら長い坂を上りきって庭園の一番高い所から見た景色が下の写真です。


写真の中央奥にさきほど絵画等を鑑賞した宮殿が見えます。
庭園にはブオンタレンティ(設計者の名)のグロッタ(人工の洞窟)と呼ばれる遊びで作ったと思われる変てこな洞窟があります。


この洞窟は今まで非公開だったのですがしばらく前から時間制で無料公開となり、幸いなことに行ったときはちょうど開いている時間帯でした。
洞窟最奥の3つ目の部屋でジャンボローニャの代表作ヴィーナスの彫刻を見ることができました。

上の洞窟の写真で左上に見える通路のようなトンネルは「ヴァザーリの回廊」と呼ばれ、ベェッキオ橋の上を通りウフィツィ美術館に至る全長約1キロの隠し通路(と言っても丸見えですが)になっています。
洞窟の左端に見えるうす青色の小さなドアが出口です。
現在は原則非公開ですが2021年に完全公開を目指しているようです。

意外と広い回廊内部 (ネットより)

時間の関係で宮殿と庭園内を隅々まで見ては回れませんでしたが機会があれば一日かけてゆっくり見学するに十分価値ある名所だと思いました。(つづく)

関連ブログ:
北イタリアに行ってきました (3) (2019.12.04)
北イタリアに行ってきました (1) (2019.11.07)



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