プロ野球 OB投手資料ブログ

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大畑徹

2024-07-11 21:16:37 | 日記
1982年
「左では立教の野口以上」とは明大の島岡監督。140㌔の速球、縦に割れる大きなカーブは、左腕不足のプロ野球にとって大きな魅力だ。性格も「向こうっ気が強く、逃げるのが大嫌い」というようにプロ向きである。中央ではほとんど無名の存在だったが、ことしの日米大学野球選手権大会のメンバーに初めて選ばれてから「九州に大畑あり」と知られるようになった。九州では数々の記録を塗り替えた「記録男」でもある。福岡六大学野球で、完全試合、一試合10連続三振、一試合16奪三振、そして、山中(法大ー現在住友金属監督)の記録を2勝上回る大学通算50勝。「好きな野球ができるし、やりがいもある。ここまできたら、やはりやってみたい」と、本人の気持ちはプロ入りに傾いている。希望の球団はセ・リーグ。「好きなバッティングができるし、お客さんも多いからですからね」と笑う。打撃にも非凡な面を持ち、この秋のリーグ戦では、わずかの差で首位打者を逃した。ほとんどの球団があいさつに訪れたが、とくに大洋と中日が熱いラブ・コールを送っているという。だが、父親の清さんは「プロの世界は甘いものじゃないし、身分の保証もない。私は社会人に行ってほしいと思い悩んでいるところなんですよ」と複雑な表情を隠せない。社会人からは、プリンスなどから誘いの手が伸びている。昨年のドラフトで、大学の一年先輩の中原朝日投手が日本ハムに3位で指名された。エースのプライドの高い大畑だけに、プロ入りに当っては「それ以上で指名されること」と、もう一つ父親の説得が、大きなキーポイントになりそうだ。


「うれしいですね。大洋は好きな球団です。いいチームだと思います」九州球界の雄、九産大・大畑徹投手(22)=178㌢、76㌔、左投げ左打ち=は、指名後の記者会見で喜びに顔をほころばせた。九州産業大からは初めての1位指名だ。この日、大畑は午前十一時過ぎから、大学機内の九産大球場で待機していた。母校の不祥事件で、大学本部が報道陣をロックアウトしているため、異例の球場内会見となった。大洋から電話が入ったのは、午前十一時二十四分。すぐにその場で記者会見。「1位に指名させていただいたという電話です。ありがとうございました、と答えました。1位指名は光栄です。秋のリーグ戦が終わってから、プロ入りを考えました。監督さんや大学の理事長、それに両親と相談してから、はっきり決断したいと思います」大畑は社会人の熊谷組に入社が内定している。父親の清さん(56)はドラフト前に「プロの世界は厳しいところ。私は社会人に入ってほしいんです」と、息子のプロ入りには反対の考えを明らかにしている。だが、大洋が大畑の意中の球団であり、しかも1位指名という大畑のプライドを十分に満足する結果が出たので、プロ入りはまず間違いない。「親父は自分で口説きます」と決意の固いところも見せる。意中の球団は大洋、中日、西武の三球団だった。合宿所で「いつもと変わりない朝を迎えた」という心臓の持ち主。池田監督も「向こうっ気が強くて、プロ向きの性格」と太鼓判を押す。残るは契約に関しての話し合い。「自分からいくらとは言えませんが、多ければ多いほどいいです」今後の抱負を聞かれて「ストレートで三振の取れるピッチャーになりたい。三振を取ってみたいのは原、掛布さん。ライバルは野口(立大)です」ときっぱり言い切った。「これまでの人生で一番うれしい日」と言う大畑。「大好きな」江夏投手を目標に、プロへ第一歩を踏み出そうとしている。

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