プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

高島正義

2024-08-08 17:01:36 | 日記
1959年


高島正義=二十一歳、門鉄。西南高校出身、1㍍77、78㌔、右投右打、昨夏の都市対抗大会では三塁手で、六番で活躍。


1960年
二塁の新人高島(門鉄)は上背は余りない(1㍍74)ずんぐりしたからだつきで、ちょっと西園寺を思わせる選手だがその軽快なフットワーク、板についたグローブさばきはすばらしい。これもバッティングに難があるが「フィールディングは松岡、稲垣にまさる」と岩本監督は定評づける。


東映に高島正義という選手がいる。聞きなれない名前だが、熊本の西南高から門鉄を経て、今春プロ入りしたもの。内野ならどこでもこなせるうまみと、少し荒いが見所のある打撃ぶりから、今シーズンとき折り第一線に起用されている。七月七日、大阪球場で行われた南海戦で二番に高島をおいて試合にのぞんだ。高島は一回、第一打席でヒットして得点の足がかりとなった、三回の第二打席では祓川から堂々たる左翼ホーマーを奪って二点を叩きだしたのである。南海ナインはあっけにとられた。新人で使いものになるのはパ・リーグ六球団合わせても三人か四人くらいのもの。それも入団前からかなり騒がれた選手にかぎる。先発メンバーに高島という見知らぬ名前が乗っていても当て馬にしか思っていなかった。高島は二軍の経験もあまりつまずに、ラッキーなチャンスをものにしたのである。


1962年


イースタンリーグの開幕が近づくと、桜井コーチがいった。「高島!きょうから、君が主将だ」高島は、ちょっと恥ずかしそうな顔をした。「二軍にだって主将はいる。勝つためにはどうしても必要なんだ。チームとして決まったわけではないが、任命する」守備力ならりっぱに一軍でもつとまるが、気が弱い。二三打席打てないと、すぐ考え込んでしまう、真面目すぎるのかもしれない。(主将にしたら、考え込む暇はなくなる、強くたくましくなるに違いない。)桜井コーチの思惑である。高島は若いナインを引っ張り出した。夜のバットスイングも忘れなかった。「高島のバッティングは打率はともかく、ヒットの多くはカーブを打ったもの、これで従来欠点だったカーブをりっぱにこなした」桜井コーチの講評である。


1964年


どん底東映を予想外の男が救った。八番バッターの高島だった。高島はどこのチームにもいる控え選手のひとりだ。西園寺の故障で前日の南海戦から三塁にはいっている。同点の2ランと決勝点をたたき出した右中間二塁打、控え選手のバッティングとは信じることのできない見事なものだった。「二本とも真っすぐだと思う。ホームランはシュートのかけそこないのような気がしたが、低く構えてたたきつけることしか考えていなかった。門司鉄道管理局から東映入りして、五年目、こと守備に関しては水原監督は「甲乙つけがたい」といっている。それを実証したプレーが、この日五回にあった。森下のゆるいゴロを出足よく素手でつかみ、ランニング・スローで一塁に刺した「あれは内野安打と思ったが、あのゴロはキャンプでずいぶん練習しているからね」キャンプ、そういえば、ことしの高島はそのキャンプで新しい収穫をあげていた。レイザー・コーチと藤村コーチのアドバイスで「ポイントを前に置きステップしてボールをたたく」という技術をマスターしたことだ。本人はまだ自分のものになっていないというが、この快打二本はその効果が現れたとみていいだろう。「南海には不思議とよくヒットが出る」と高島は笑う。この日打ったホームランはプロ入りした年、同じ南海の祓川から打って以来、公式戦二本目のもの。高島は南海戦にますます自信をつけることだろう。そして東映も突然のヒーローで立ち直るキッカケを掴むかどうか。

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高島昭夫

2024-08-08 17:00:55 | 日記
1964年
東映も新人第一号を獲得した。神奈川大を三年で中退した高島昭夫三塁手(二十才)だ。家庭の事情で中退するのを知った東映は、熱心に同選手を誘い、最後まで争った巨人、近鉄を押えて獲得に成功した。十五日に、東京球場で対東映戦のあと水原監督にも会わせ契約を行った。1メートル81、80キロという大型選手で、バッティング、肩もよく、外野、一塁もこなせるという。神奈川大からは池沢(巨人)も出ているが、二年生のときから四番打者としてプロ球団から注目されていた。「水原監督が大好きだった」と高島。すでに二十才になっているため、すぐペナントレースに出場可能である。

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若生照元

2024-08-08 16:28:25 | 日記
1959年
「大洋のユニホームを着るとなんとなく身が引きしまるような気がする」と若生はいう。この一年間、公式戦出場を停止されて、歌を忘れたカナリヤの悲哀をいやというほど味わった若生。WHALESのユニホームを着ただけで、あすへの希望に大きく胸がふくらむのだろう。「桑田さん、鈴木さんという先輩がいるからわからないことはなんでも聞いて一日も早くプロの水になれたい。いまでもトレーニングはしているから、スプリング・キャンプに参加するときにはどんなにシボられても負けない自信がある」と意欲を見せる。いまから四年前東北高に三若生ありとプロのスカウトは目を光らせたことがある。ポジションまでみんなピッチャー。どの若生がお目当なのかさっぱりわからないとスカウトをなげかせるエピソードがあったが、忠勇は西鉄、智男は大毎へと進んだ。照元は「西鉄、大毎から誘いを受けたが、大学に入りたかったし、当時は自信もなかった」ということで中大に進学、じっくり腕をみがいた。「みんなコツコツやっているようですね。彼らにも負けたくないし、大洋には後輩の波山も入る。また今年プロ入りした六大学組にも負けたくない。ライバルが多くて弱っちゃう」と苦笑する。激しい気性を丸出しにしたことの言葉は彼の性格の一端を如実に物語っている。「今まではインコースの落ちるシュートを決め球に使っていた。しかしプロではなんといってもスピードが大切だ。だから自分で納得するまでは打ち込まれてもいいから直球で勝負したい」またこの若生にはフォーク・ボールという伝家の宝刀もある。三年の春対農大戦でノーヒット・ノーランの記録をつくり、中大十シーズン振りの優勝に大きく貢献したこの魔球はプロの世界でも立派に通用することだろう。「目標は十勝。それも防御率2.00以下というものなんです。そのためにはもっとコントロールをよくしなければいけない。一本打たれるとすぐカーッときちゃうがつねに冷静に投げるようにしたい。なれるまでは捕手のサイン通りに投げる。どちらかといえば寒い方が強いが、夏でもナイターなら大丈夫」とはっきりいい切る。三原監督を迎えて大きく飛躍しようとする新生大洋にこの若生の右腕は貴重なものになるだろう。


大洋田村スカウト


若生はスピードボールを武器とするオーソドックスな投手だが、スクリューボールももっており、調子がいいときはプロでもそう打たれないだろう。身体もあるし、素質の点からいっても大学球界ではAクラスの投手だ。ただピッチングが単調になる欠点があるからそういう点を十分注意し、早くプロの水になじみさえすれば十勝はできると思う。


中大村野前監督の話


負けず嫌いの性格だからそれがいい面に出れば十勝は軽く出来るだろう。ただ調子の波が多いからうまくその波にのればまとめて勝てるが、その反面つまずく心配もある。大学時代フォークボールをきめ球に使っていたが、これが低目にきまれば面白いピッチングが出来る。ただ疲れたときステップが広くなり腕が小さくなってサイド・スローになる欠点がある。この欠点をどう克服するかが今後の課題だろう。

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牧勝彦

2024-08-08 16:11:04 | 日記
1969年
東京ドラゴンズはバルキシメートでロサンゼルス・チームと対戦した。森に代わってコーチの矢ノ浦国満が指揮をとった。牧勝彦(東京)、オリバレス両先発投手が好投した。玄人好みの投手戦だった。東京ドラゴンズは五回、左翼線二塁打の高島昭夫(東映)を鈴木幸弘(サンケイ)の右前安打で還して、1点を先取した。牧は速球、スライダーにチェンジアップをおりまぜた巧妙なピッチングだった。終始ロサンゼルス打線をおさえ、結局1対0で完封勝ちした。

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五島長登志

2024-08-08 16:06:04 | 日記
1966年
東京オリオンズは十七日午後一時から東京・京橋の大映本社で東洋第三高校五島長登志遊撃手(18)=甲府市宮前町=の入団を発表した。五島選手は今夏の高校野球県大会で満塁本塁打を打つなど強打者。しかも大型内野手として知られ、早くからスカウトの目にとまり、第一回プロ野球新人選択会議でオリオンズが第二次選択選手としてランク、入団交渉を進めていた。身長179㌢、体重74㌔、右投げ右打ち、守備、打撃とも荒けずりだが、将来が嘱望されている。


五島長登志選手の話 東京というチームは知らないが、早くプロ野球の水になれるようがんばりたい。まだ不安だらけだが、郷土の先輩矢頭さんもいることだし心強い。一日も早く一軍にはいれるよう努力します。

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