プロ野球 OB投手資料ブログ

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国沢道雄

2021-06-07 10:30:08 | 日記

1978年

日本ハムに四位指名された伊野商の国沢道雄投手(18)の入団が二日夕決まった。先月二十二日のドラフト指名後、両親の恒喜さん(45)末子さん(40)それに佐藤伊野商野球部長らで協議した結果、進学をあきらめてプロ入り表明を決意。このため先月二十七日いらいの日本ハムとの話し合いもスムーズに運び、二日、高知市北本町のパレスホテルで、再度来高した渋谷幸春スカウトとの交渉のあと両親、佐藤野球部長、親類代表の立会いのうえ、仮契約した。正式契約、入団発表は十二月中旬、東京都港区六本木の球団事務所で全新人選手がそろった席上、行われる。同選手は184㌢、79㌔。右の本格派投手で、伊野商からは四十八年の井本隆(鐘淵化学ー近鉄)に続いて四人目、本県出身では三年ぶりに五十人目のプロ選手となる。

国沢道雄投手の話 自分の選んだ道なので一生懸命にやりたい。二、三年は下積みの苦労を覚悟している。近鉄の鈴木さんのように力があり、インサイドワークのよい選手になりたいと思っています。

四巡目で日本ハムと広島が指名、日本ハムが交渉権を獲得ーこの知らせが伊野商に入ったのは午後三時ごろ。授業を終って教室を出て来た国沢道雄投手(18)は、緊張した面持ちで「好き、きらいといったチームはありません。四位に指名してくれたのはうれしいです」と、口数は少ないがまず、きっぱりとした答え。日本ハム球団については「あまりくわしいことは知らない」そうで、この夏、法政大のセレクションに行った時、ちらっと練習をのぞいただけという。傍らで佐藤野球部長が「日本ハムにはうちの先輩、谷山高明選手がいる。その点では心強いだろう」と話すのを聞きながら、心は大きく入団に傾いているふうで「プロの世界は厳しいことは大学へ行っても同じ。一日でも早く登板したい」と笑みがこぼれる。しかし両親は大学へ進学を望んでいるそうで、佐藤部長は「法政大からも声がかかっていたので、両親、学校関係者らで話し合わなければならないが、本人の希望に添うようにしてやりたい」と話していたが、国沢投手は「夏場の76㌔から3㌔も肥えてきた。目標が出来たのであすから走り込んで体を鍛えたい」と、終始明るい表情を浮かべていた。

「国沢道雄投手」粗削りだが、184㌢、79㌔の恵まれた体を持つ本格派投手。土佐市波介四方寺出身で、高岡中から伊野商へ進み、一年生のときから早くもエースとして登板。長身から投げ下ろす速球、時折投げるカーブ、シュートに威力があり、早くからヤクルト、広島、南海を主に各球団から注目されていた。一年生の秋(51年)の県予選でベスト4に進出、今夏は初の甲子園出場をねらっていたが、準々決勝で土佐に敗れ、防御率も6.00と精彩を欠いた。法政大進学の話もあるが、プロ入りすれば同校からは四十一年の山下司(元巨人ー日本ハム)四十六年の谷山高明(愛媛相銀ー巨人ー日本ハム)四十八年の井本隆(鐘淵化学ー近鉄)に次いで四人目、本県出身では五十人目のプロ野球選手となる。


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