1984年
今年の箕島の売り物は投の二本柱である。速球は140㌔だが、カーブの制球力が抜群の嶋田(1㍍80、70㌔)と、145㌔の速球を誇る杉本(三年、1㍍87、80㌔)の両投手である。今大会は交代で先発完投し、嶋田は三試合、杉本は二試合でともに1失点。
1985年
ルーキーの嶋田章弘投手が、8月26日に行われた対ヤクルト19回戦でプロ入り初先発した。息の詰まる3強首位争いのなか、よくもまあ抜てきしたものと、もっぱらトラ番記者の間では吉田監督を評価していたものだが「今年は土台づくりのシーズンですかな」と。冷静な顔をされてトラ番記者は二度ビックリ。先発投手が底をついており、窮余の一策?という観もあったが、その新顔右腕が4回を被安打3の2失点に抑え、先に楽しみを残した。ところで弟が先発とくれば捕手は兄の宗彦?-と誰もが兄弟バッテリーの先発を楽しみにしたが、あけてガックリ、捕手は月山だった。「兄弟だと変に意識させたり、負担をかけるので」とは土井ヘッドコーチの説明だったが、まあ、なんと芸の細かい首脳陣ではある。され、初体験をすませた嶋田弟。3回、高野から右前打しプロ初安打も記録して、試合には負けたがゲーム後、どっとトラ番記者に取り囲まれた。開口一番「まずまずでしたでしょ?」大した度胸の持ち主である。
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