プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

スコット・アンダーソン

2024-07-12 08:30:44 | 日記
1991年
オープン戦3試合目の3月10日のロッテ戦(熊本)に先発したアンダーソンは5回を投げ、1安打無失点。ベストメンバーのロッテ打線を手玉にとると、敵将・金田監督がこういった。「あんなのに、ポンポン放られたら打てンよ。完全にねじり伏せられた」しかし、新外人の日本初登板となった1日の対オリックス戦(沖縄)は、決して賛辞ばかりではなかった。3回を投げて7安打4失点。しかし「初投げという緊張感と体調不良で、ああなっただけ」という星野監督のコメントはまさにピシャリだ。続き6日、ナゴヤでの日本ハム戦を2回1安打無失点で切り抜けると、続く10日はこの好投。実力発揮にホッと安堵した。ベールを脱いだ新外人の武器は、直球さえもベース上で微妙に変化するクセ球に尽きる。148㌔を超す直球に加え、カーブ。チェンジアップ、カット・フィンガード・ファストボール、それにシュートにスライダー。持ち球がことごとく低めにコンロロールされる制球力も武器だろう。加えて、昨年首位打者に輝いたロッテの西村を「いきなり横手から投げてきて、ビックリしたよ」と面食らわせた。時折見せるサイドからの投球もある。

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山本保司

2024-07-12 08:01:17 | 日記
1990年


内之倉(鹿実)、犬伏(近大付)とともに、超高校級スラッガー。


1991年
牛若丸みたいな身のこなしかた。あの名手・立浪をセカンドへ追いやるようなフットワークに、首脳陣はクギ付けだった。「間違いなくアイツは将来ウチのショート」と星野監督は褒めちぎっていた。高校時代33ホーマーした長打力は、関東のスラッガーの名を欲しいままにした。おまけに俊足。三拍子そろった魅力たっぷりの男だ。ただ、2年前から痛みが走っていた腰の状態が気がかり。だが、プロ入り前、いろいろな病院で検査しても異常なしの診断。「じっくり体を作って、腰が全く気にならないまでの体にしたい。一軍入りはそれからです」と山本に焦りはない。1、2年後には一軍入りを目指す、山本の華麗な守備に注目だ。


1992年


長打力を秘めた大型内野手の片りんを見せはじめた。牛若丸のような身のこなし。柔らかいグラブさばきとフットワーク。どれをとっても首脳陣をほれぼれさせるもの。それに関東一高時代、通算33ホーマーしたふところの深い打撃は、スラッガーという名がピッタリ。おまけに俊足と、三拍子そろった魅力たっぷりの20歳だ。1年目は持病の腰を強化するためのトレーニングに専念。二軍の試合にも終盤4試合に出場しただけだが、秋季キャンプからメキメキ頭角を現して、楽しみいっぱい。


1993年


過去2年間で、わずか5安打しか記録できなかった男が、昨年は33安打し、2割6分4厘をマークした。守りは一級品。「今年は定位置を取ります」守備のスペシャリストがレギュラー取りに名乗りを上げた。


1994年


昨年、中日の山本といえば「昌」ばかりが、スポットライトを浴び、輝いた。だが中日にはもう一人、山本といえば「保」もいる。高校時代は超高校級の折り紙がついた抜群の野球センス。ようやくプロのスピードにも慣れ、一昨年は定位置争いに割って入る勢いさえあった。「一軍と二軍では、やっぱり違う。一軍で通用する選手にならなければ」中日の山本は「昌」だけではない。もう一人の山本が、ことし再び浮上を目指す。


1995年


超高校級スラッガーと期待され、プロに飛び込んで4年が過ぎた。竜の山本といえば、ファンが頭に浮かべるのは「昌」。もう一人の山本の名前は、すっかり頭の隅に追いやられようとしている。これまでチャンスがなかったわけではない。「一軍と二軍ではスピードが違う」と口にする。種田が故障でほぼ1年を棒に振り、2年目の鳥越を含め、遊撃争いは横一線。山本と言えば「保」も忘れられてはいけない。持ち前のパワーで再浮上だ。

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神垣雅行

2024-07-12 07:57:07 | 日記
1978年
昨年9月の巨人戦。一軍ベンチ入りして間もなく、小林投手からプロ入り初の三塁打。これが初の打点であった。以来、11試合に出場。打率2割5分、ホームランも打った。4年目を迎え、遊撃あるいは二塁をうかがおうと目の色を変えている。内野手のホープだ。


1979年


「打てる内野」の有力候補。毎シーズン、一時期は大活躍するのだが、そのチャンスをつかみ切れない。不運を嘆かず、まず守備の不安を吹き払うまでゴロを捕りまくれ。すばらしい闘争心の持ち主で、きっかけさえつかめば、強打の内野手になれるだろう。鈴木(ヤクルト)KOの快打の味を忘れるな。

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山本保司

2024-07-12 07:54:19 | 日記
1990年
一度はあきらめかけていただけに、山本は喜びにあふれていた。失意のどん底で関東一高野球部合宿所近くの鎌ヶ谷駅に降り立った時、後輩たちからの祝福の言葉。日は暮れ、午後六時は過ぎていた。三時間前、東京・江戸川区にある学校で、山本は広島4位指名の山崎と一緒にテレビを見ていた。3位指名になっても山本の名前は出てこない。放送も終わった。「僕、もう帰ります」山本は涙をためて学校を出た。大洋、日本ハムなどプロからあれほどあいさつが来ただけに…。気持ちの動揺、整理をつけるため、山本は理髪店へ。熊谷組など就職のことが頭をかすめていたところに、吉報は舞い込んできた。「うれしいというより、いまさっきのことですから、信じられませんね」合宿所で唐杉野球部長らに祝福されるまでもなく、山本は喜びにほおを紅潮させた。まだまだドラマはある。そこへ山本の行き先を心配する母・妙子さん(45)からの電話。山本は感激に唇をふるわせていた。進学も就職も決めず、プロへ一直線だっただけに、中日の3位指名に何らこだわりはない。「立浪選手みたいになりたい」初々しそうに山本の心は早くもプロへ飛んでいた。昭和47年4月9日、神奈川県厚木市生まれの18歳。少年野球「厚木リトルシニア」出身。関東一高では通算33ホーマー。今夏の甲子園は不発で初戦敗退。


「星野さんのもとでやれる息子は幸せですよね」中日にドラフト3位指名された関東一高・山本保司内野手(18)の両親は、もろ手を上げて大賛成だ。中日・高木スカウトは二十五日午後二時、神奈川県厚木市依知にある同内野手の自宅を訪れ、父・武司さん(46)=自営業=、母・妙子さん(45)に指名あいさつを行った。本人は千葉県印旛郡の野球部合宿所住まいで不在だったが、中日の指名に大喜びしており、あいさつも焼く時間、なごやかムードで進められた。両親が最も気にしていたのは「どうやったらあんなガッシリした体つきになるんでしょうか?」ということ。「ウチの息子は、いつもドンブリめし二杯は食うんですが、ちょっと目を離すと、ランニングをさぼっていましたから」と武司さんが言うと、高木スカウトは「心配いりませんよ。十分すぎるほど練習がありますから」と苦笑しながら即座に受け答えした。


山本の心は既にプロに飛んでしまっている。物おじすることなく「目標は立浪さんに追い付き、追い越すこと」と抱負をズバリ。そして、スカウトもビックリ仰天のことをそのすぐ後に付け加えてしまうのだ。「一年目からです。ベンチ入り?違いますよ。レギュラーです」もちろん、口ばかりではなかった。野球部退部後も、毎日欠かさず約二時間半にわたってランニングとウエートトレーニングをしている。「いきなり一軍にダッシュするために筋力を落とすわけにはいきませんからね」という意気込みなのだ。いかにも星野監督好みの向こうっ気の強そうなタイプ。高木スカウトも、この日改めて「コイツぁ、いいぞ」とホレ直してしまうのだ。「攻走守、三拍子そろっていますからね。ヤクルトの池山に似た感じだが、性格もいいよ。プロ向きだ」この日決まった四千万円の契約金。「すべて親にプレゼントしますよ。ボクは、これから年棒でバリバリ稼げばいいんですもんね」高校時代は通算で33ホーマーをカッ飛ばしたスラッガー。入団交渉というプロ初打席でもそのパンチ力で、いきなり一発を放った感じだ。

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森田幸一

2024-07-12 07:31:35 | 日記
1990年
中日から5位で指名を受けた森田幸一投手(住友金属)は「突然の指名でびっくりしています。プロにあこがれる気持ちがないといえばうそになるけど、会社とか家族と相談してゆっくり結論を出したい」と戸惑いの表情を浮かべた。近大時代はオリックス、山内、今回ダイエーに1位指名された日生・木村と同期。最高148㌔のストレートを武器に住友金属へ入社してからもカーブ、スライダー、チェンジアップの多彩な変化球を交えたピッチングを見せてきた。現在はフォークも練習中だ。

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小島弘務

2024-07-12 07:27:24 | 日記
1990年
小池を1位の競合で外したが、「一番欲しい」小島弘務投手を外れ1位で指名できた。注目の1位指名。小池か、元木か。それとも小島の単独か、で迷った。熟慮の結果、即戦力投手で、「今中ら左が若いチーム事情」で左の小池で勝負に出たのが不幸中の幸いだった。1位指名が決まった後の中日のテーブルは沸きに沸いていた。「よかったよ。ロッテが外れ1位で小島にくる情報があったんだ。一番いいところに小池が当ってくれた」と星野監督はくじで負けても満面に笑みだった。そして「ウチは三人のスカウトが見ている。ウチの右投手の中へ入ってもトップクラスだろう。与田とはタイプが違う。とにかく変化球(スライダー、シュート、シンカー)が抜群だ」と興奮気味にまくしたてた。

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