「みぃちゃん」といっしょ

ねこの「みぃちゃん」との暮らし。そして何かを思い、感じたこと。そして、やりたいことを見つけたいです。

もやもや

2005-10-16 08:16:54 | 介護
ヘルパー2級の講習も17回目が終わり、施設実習2日間も終わり
明日は18回目の講習。
そして水曜には、訪問介護の実習があり、来週は19回目で最終日となる。
講習を受けながらの施設での仕事。
勉強してきたことを実践できる場もあり、さらに勉強になり、また反省することもたくさんあった。
そして、施設での介護というものを直に感じることで、私の思い描いていた介護の形とは少し違っていることに気がつき始めた。

施設では数名のスタッフで数十名の利用者さんを、時間内に見なくちゃいけない。
デイだから余計にその慌しさを感じたのかもしれないけど、私にとっては「ゆとり」を感じる間がなかった。
まだ始めたばかりだから、自分にも余裕がなかったのかもしれないけど・・・

だから最近・・・
今のまま続けることに疑問を感じている。
介護がいやとか、したくないとかではなく、自分のしたい介護とのギャップがあることに、ストレスを感じているせい。

施設の先輩職員さんたちは本当に素晴らしく、てきぱきと仕事をこなし、そのうえ利用者さんたちそれぞれへの対応も的確。まるで神業。
見とれてしまうような車椅子からベッドへの移乗、たくみなトイレ誘導、おしみない介護には単純に感動してしまった。
スピーディーにひとりひとり違う対応に切りかえて。

私もがんばってた。
トイレ誘導。トイレでの介助のあと便座に座らせる。そして利用者さんに「Aさん、済みましたらお呼び下さいね」と言い残し、次の方を誘導する。
その最中にブザーが鳴る。
手がはなせないときは、他のスタッフさんが来てくれるのだけど、私としてはその利用者さんとの「約束を果たせなかった感」が残り、もやもやのまま「私が行けなくてごめんなさいね」と言えるときがあったり、なかったりして、さらにもやもや・・・(そんなことはいちいち云々なのかな~やっぱり・・・)
そういったわずかなことひとつだけど、私の性格なのか、すっきりしないものになっていく。
でも自己満足のために介護するわけじゃないんだもんね。
利用者さんにとってより良い介護であり、自立支援となるなら、いろんな対応があっていいのだろう。
ど素人の私が何を理想論かかえてるんだと、自分ながらに思うけど、常に後ろ髪ひかれるような気持ちで利用者さんたちに接するストレスは、私のようなわがままな人間にとってはしんどいなぁ。
う~む・・・もやもやもや~~~

15回目と16回目。

2005-10-02 14:15:16 | 介護
先週の月曜に15回目があり、木曜に16回目があった。
障害、疾病の理解(2回目)と
障害者、障害児の福祉の制度とサービス。

高齢者だけでなく、障害のある人というのは年齢は関係なくある。
福祉制度というのは、誰のためにあるんだろう。
まずは障害のある人のためにあってほしいけれど・・・

政治家の方たちの考えることはよくわからないし
すべてを知っているわけでもないから、何も言わないけれど
みんなが生きていくために、生活しやすい社会になればいいと願う。

明日と水曜日は施設での実習。
その施設ってのが、偶然にも仕事してる施設なん。
仕事はデイだから、それ以外のところでの実習をさせてくれることになった。
介護度も高い方がおられるところでの実習なので
また違ったことが勉強できるだろうと思う。

そうそう、足のこと。
きのう外科で見てもらったら、もうだいぶ良くなってるって!
火曜にもう1回外科に行く。
何がしんどかったかというと・・・お風呂!!
歩くときの不自由さより、まともにお風呂に入れなかったこと!
もう少しのしんぼう~かなっ

14回目の講習は

2005-09-22 15:42:17 | 介護
先週だったんだけど、14回目の講習があった。
レクレーションの体験学習。
おおお。これはすぐに参考になりそう。
デイで仕事している私にとっては、興味深くて
3時間があっという間に終わってしまった。

障害があってもできるレクレーションをいくつか講師が教えてくれ
実際にみんなで楽しんだ。
講師の人はさすが、人をのせるのがうまい。
はきはきと元気よく楽しい雰囲気を作り出してる。
レクレーションを盛り上げるには司会者から楽しまないとね。
ううう。私にもできるかな~~
みんなが楽しめるレクレーションって考えるのも大変そう。


この木は、ウチへの帰り道にある木。
川のそばに一本だけあって
けっこう目立つの。
「いってらっしゃい~」
「おかえり~」
ってな風にいつも見守ってくれてるの。
・・・車から撮ったから
ワイパーまで入っちゃった~

12回目と13回目が~

2005-09-13 19:31:43 | 介護
9日金曜日には、在宅看護の基礎知識を。
各カテーテルや胃ろう、ストマーなど、医療器具での在宅看護についてや
薬の飲ませ方や保管などの説明、身体の観察や精神面について
いつもと違うということに気づくことが大切とのこと。
普段の観察が大事だね。

12日月曜日には、障害、疾病の理解の一回目。
身体のしくみや老化現象、認知症についてや、脳卒中によって起こる
症状とその対応の方法、精神障害についてを学んだ。

仕事を始めてからの勉強は、より身近に感じれるだろうと期待していたのだけど
午前中に仕事、午後は講義、となると、もう起きてることに必死で
すごい顔して眠気と戦ってる私に講師は気がついてるんだろうなあ・・・
申し訳ないけど・・・

次は15日。レクレーションの講義なので、すごく仕事に密接してるので
しっかり聞かなきゃ!
でもその日も午前中は仕事だわ。
ううう、なんて充実してるんだろ(笑)
がんばるぞぉ~~

今日のす。
入浴介助でのこと、ちゃんとシャワーをホルダーにかけたつもりが
はずれて床で暴れて(笑)私びたびたになって利用者さんに笑われてしまった~
髪の毛からしたたるしずくが、先輩からは汗に見えたらしく、
がんばってるね、大丈夫?と言われて、いや実は・・・ってな(笑)
利用者さんには何事もなかったから、よしとしよう


講習11回目と、新しい仕事

2005-09-05 22:02:13 | 介護
今日はなんと、朝8時半から13時までは施設で仕事。
14時から20時までヘルパー講習だったのです・・・

講習では、腰痛の予防対策や、伝染病対策についてと
リハビリテーションについて学んだ。
・・・しっかり聞いていたつもりだったけど、
途中から講師の声が子守唄・・・

あとでちゃんとテキスト読んでおこうっと。

施設での仕事はデイサービス。
朝、8時半に出勤して打ち合わせをしたあと、利用者さんたちを
数台の車で迎えに行く。
だいたい1時間くらいかな。みなさんがそろうと血圧や体温などバイタルチェック。看護士さんがしてくれる。
そして入浴介助に入る。
機械浴と一般浴とがあって、両方ともさせてもらったが
おどろきがいっぱいだった。
まずは、利用者さんはなんのためらいもなく服を脱ぐ。
私たちは短パンとTシャツだけど、私のほうが恥ずかしいくらいだった。
でもそれはすぐに慣れた。
そんなこと思っていられないもんね。
車椅子に乗せたまま入れる湯船にはびっくり。
分厚いドアをばたんと閉めて、スイッチを入れるとお湯がどんどん入っていく。
そして泡あわぶくぶくも出てくる。
おおお・・・

でもすごく暑い。
お風呂なのだから仕方ないけどすごく暑い。
短パンにTシャツだけど、汗だくになってしまう。
でも気持ち良さそうに入っている利用者さんを見てると
ゆっくりしてき~、なんて思えるから、まあ暑くてもいいかと。

お風呂が終わるとお昼になる。
そのあとお昼寝が少しあって、リハビリする人もいる。
そしてレクレーションもある。
おやつを食べたり、その間にトイレ介助もある。
帰る時間までなんてあっという間。
4時くらいになると朝と同じように車で送り帰ってきて
報告しあって5時に終わる。

まだ3日目だから、仕事の流れを感じるだけで精一杯。
それに、利用者さんの名前や特徴などもまだまだわからない。
いろんなことがあるけど、ちゃんと1日が終わるのはすごい。
先輩方の手腕?というか、やっぱり慣れているせいか、とにかくすごい。

疲れるけれど、お年寄りってけっこうおもしろい。
差し出した手をしっかり握ってくれて、
「あったかいなぁ」とうれしそうにしてくれると
こっちもうれしくなる。
いいもんだよ。
明日もがんばってこよ~

講習10回目。

2005-09-01 17:21:35 | 介護
今日は高齢者や障害者の家族の理解と高齢者や障害者の心理について学んだ。
要介護にかかわらず、家族のありかたは社会の変化と関係しているということ。
高齢者だけの世帯が増えたことや
子どもに介助や経済的援助を期待している高齢者が少しずつ減ってきていること
子どもや孫とは距離をおいて暮らし、時々会いたいということ
介護作業?は専門職に依頼しても、話をするなど情緒的介護には
近親者を求めていること、など、昔の家族構成や世帯の形が変わってきているから
いざ、身内に要介護者が出た場合、すぐに介護できる身内がいない、という状態も
あるということ。
そんな中での家族での介護には相当なストレスがあって、体力的にも心理的にも
負担を軽くするサポートが必要だということ。

そのために福祉があるんだけど、福祉職員さんがそういった家庭を訪問し
専門的に分析して評価をして、どういった支援が必要か決めるという。
ケースワーカーという専門職の人が訪問するんだけど、各家庭の事情は
そう簡単にはわからないらしい。
講師の人はそういった家庭を訪問して話を聞くことが多いらしく、
家族とのコミュニケーションはとても大事だと話していた。

障害者の心理の時間に見たビデオでは、障害者自身が出て話しておられた。
男の方だった。
学校に上がる前は、みんなで一緒に遊べたのに、障害者ということで
学校に上がれず、それまで仲良く遊んでいた友達も離れていったという。
なんで一緒に学校へ行けないのかと、親を困らせたことも。
でもその方は負けずに生きてこられて、結婚もされて、お子さんと暮らしている。
どれほどの努力や困難があったでしょう。
でも、お子さんたちは何の差別もなく、お父さんに甘えている姿に
障害者は特別じゃないんだ、って感じた。

また、ひとりの障害者の方の話の中で、
駅で切符を買おうとして、なかなか動かない手で必死でやっていたとき、
「切符を買ってあげましょうか?」と聞かれて
本当はなかなか買えないでいるけれど、断ってしまったという。
その人は「買ってあげる」という言葉から受けた感情を話していた。
してあげる、というのは、障害のある人にとっては、とても屈辱的なことだと。
あわれみ、さげすみ、未熟さ・・・
聞いた人ももしかしたら、そんなつもりで言ったわけじゃないかもしれないけど
障害者本人にしてみれば、言葉ひとつにとても敏感に反応するということを
忘れてはいけないと感じた。

今日は心理的な勉強をしたが、高齢者も障害者もみんな同じ人間だということ。
でもやっぱり、少しだけ敏感になっている部分もあるということ。
コミュニケーションはとても大切だけど、言葉ひとつで違ってしまうことがあるから
まずは、相手の気持ちを考えること、
相手の思いを受容してあげること、
相手の立場になってみようとする気持ちを持つことなど、
いろんな気持ちを学んだ。

最後に・・・ごめんなさい
障害者、っていう言葉も、もしかしたら差別用語?的な感じがします。
でも他の言葉を知らないので使わせていただきました。

それから・・・
実は私、明日から介護施設でのデイサービスのバイト?に行きます。
とんとん決まってしまって、自信ないんだけど、何事も経験だと思うので
行ってきます。
・・・不安だ~・・・

9回目の講習日。

2005-08-29 20:21:36 | 介護
午前中は入浴介助技術。
午後は排泄介助技術。
先に基本知識と意義などを机上で学んで、そのあと入浴法をビデオで学習。
それと、お湯の温度を体感で計ってみた。
36度のお湯にするために熱湯を入れた洗面器にお水をいれてうすめる。
体温と同じくらいだからたやすいだろうと思っていたが
なかなか難しい。そのあと38度、40度、と体感した。
このくらいの湯加減でいいだろうと思って入ると、あちち!ってなることがある。
手で感じる温度ではいいと思っても暑い場合が多いようだ。

排泄介護については、排泄のしくみと排泄の意義、ケアのしかたを学んで
実際にオムツをつける介助を実習。
もちろん服の上からだけど(笑)
全員が交代しながらベッドの上でつけたりつけられたり。
恥ずかしかったけどみんながんばっていたなぁ。

そういえばこの半月の間に、オムツの体験もあったんだよ。
自宅での実習なんだけど、実際にオムツをつけて用をたすの。
それのレポートも書かなくちゃならなかったので必死でやった。
オムツをつけるのもためらったけど、つけたらつけたで、次は排泄すること。
もう勇気以外に何もなかったわ。
寝たままでは全くできなくて、ベッドに腰掛ける形で・・・
こればっかりは体験しないとわからないと思った。

排泄は特に、人としての尊厳と考えることから、うまくできなくて自分に対して
腹立たしくなり、やる気をなくし、生きる意欲や自信さえなくしてしまうほど
大切なことだということ。
できないことを、できることへ近づけられるように支援したい。
大変なことだよね。できるかな・・・
ううん、介護する側が自信のない気持ちでいたらいけないね。
できますよ、と自信と勇気を持って笑顔で接してあげたい。
そのために私自身の心が元気でないとね!

今日は施設見学の日

2005-08-22 20:52:25 | 介護
今日は施設見学の日。
実習はなく、4つの施設を見学してまわった。
介護老人保健施設を3つ、通所介護を1つ。
どれも立派で大きな施設で、入っていくとたくさんの老人がいた。
ちょうど休憩?の時間だったのか、広いフロアーに車椅子に座って
テーブルを囲んでいた。
飲み物を飲んでいたり、テレビを見ていたり、何かを作っている人たちもいる。
なにげなく笑顔で会釈すると、向こうも笑顔で返してくれた。
なんだかかわいいおばあちゃんだ。
そういえば、女性が多い。男性は数えるくらいだ。

ある施設では認知症の方だけの棟があり、そこへは鍵のかかるドアでしきられていた。
入ってみると、なんとなく排泄のにおいがする。
すぐにトイレがあったせいだろう。
トイレはカーテンのみ。各部屋にもポータブルがおいてある。
洗面所の鏡がななめ前に傾いているものがある。
それは車椅子の方のためだそう。なるほど・・・
それに、はしっこにきれいな花のシールが貼られている。
聞くとなんでも、認知症の方が、自分の顔を鏡に映したとき、鏡に映った顔を
殴ってしまい、割れた鏡で手を切るということがあったんだそうだ。
シールを貼ることで防げているという。
認知症の人は思いもつかない事をするんだと思った。

でもどこの職員さんも皆、せわしなく動いている。
車椅子に座っている利用者さんたちと正反対に、忙しそうに動いている。
認知症の人たちのところには特に不思議な空気があった。
何をするでもなく、ただ、ぼんやりと車椅子に座っている。
それぞれが皆そうなのである。
何を思っているんだろう?って考える暇もなく、次の施設に移動という
忙しさだったので、わからないままだったけれど、そういった人たちにも
ちゃんと職員さんは対処しているんだろうな。
でもやっぱり、実際に体験したり見たりすることはとても刺激になる。
なんとかがんばって講習を終えて、実際に仕事してみたい。
今日はそう思った。

ヘルパー講習8回目。

2005-08-11 23:01:29 | 介護
8回目。
今日は身体の清潔の方法と、生活援助の方法を学んだ。
寝たままでの体の清拭。
実技はできないため、ビデオでの学習。
「清拭」という言葉を初めて聞いた。
言葉どおり、拭いて清潔にする。
けっこう大変な仕事だ。
全身やろうと思うとけっこう時間もかかるし、手間もかかる。
介護する相手に意思があっても寝たきりだとしたら
寝かされたままで体のすべてを拭かれることは、どんな気持ちなんだろう。
シャンプーまでベッドに寝たままで行う。
たぶん、お湯をたっぷりと使い、湯船に入り、のんびりと自分の思うように
ゆったりとしたいだろうに。
ベッドが湯船に早がわり~なんてのがあればいいだろうな。

口腔ケアもビデオを見て学んだが、認知症の方の口の中や、半身マヒの方の口の中など
十分なケアがされていない口腔は、それはもう顔をゆがめるほどひどい。
食べることは生きるためには大事なことだけど、そのためには口腔ケアはもっと
大切なんだと教わった。
直接、口から食べられない人でも、細菌などが繁殖しやすいのできちんとケアする。
ふだんなにげなく食べ、歯みがきやうがいをしているから気にもとめなかったが
生きている限り絶対必要なことなんだと学んだ。

でも、正直なところ、口腔ケアはちょっと勇気がいりそう。
清拭するとき、相手の恥ずかしい所を拭くよりも。
そんなことは言ってられないのだろうし、慣れていくのかもしれないけど・・・

生活援助は、介護の中でも普遍的なもので、やり方はさまざまなので
ここでは基本的なことを学んだ。
介護する相手の家庭での生活習慣や価値観を尊重してあげること。
ただ、自立支援なので、なんでもかんでも言われることをしているだけでなく
利用者さんは何ができるか、何が不足してるか見極めて支援してあげる。
こちらがしたほうが間違いなく早いし上手にできることでも、利用者にとって
それが本当にいい支援なのかどうか、ということ。

そう、確かにもどかしいときがある。
まだ認知症になる前の私のおばあちゃん。
快活で手先も早くしっかりしていたのに、そんな面影はぜんぜんない。
物をひとつ机に置くにも、アンバランスに置こうとしたり
びんなどのふたをしようとしても、なかなかうまくはまらなかったり。
こちらに余裕があるときは、やり方を教えてあげたりできるけれど
そうじゃないときは、してあげようかと、つい手がでてしまう。
本人は一生懸命やっているのだから、その気持ちを折っちゃいけないのに。
それから、できないとあきらめていることには、それそのものでなくていいから
できることをしてもらうことで、意欲につながるということ。

なんでもかんでもしてあげるのは本人によくないということは
子育てとおんなじだね。
あ、でも高齢者は人生の先輩なんだから、子ども扱いはしちゃ~だめなんです。
しかも純粋で真っ白な子どもと違って、いろんな経験をされてきてるから
とても難しいと、現役ヘルパーの講師が話してました。

・・・生活援助には、料理もあるというので、ちょっとそっちのほうも
勉強しとかないといけない~。
基本的なことくらいはおさえとかないといけないね。
課題がまた増えてしまった。

7回目。

2005-08-05 23:00:38 | 介護
7回目の講習。
ここのとこ具体的な介護技術を学んできているが、今日は体位や姿勢の交換介護。
ベッドに寝ている人の体の向きを変えてあげたり、座らせてあげたりの実習をした。
講師のする手順や動き、相手のどこに手をかけて介助するのがいいか一生懸命に見た。
そのあと実際に介護者と介護される側と両方を体験した。
みんなが見守る中での実技は緊張する。
講師はあんなにすんなりとやっていたのに、実際にやってみると
変に力がかかって、スムーズにできない。
そして介護される側になってベッドで寝ているとき
向きを変えてくれるんだということがわかっていても
どうされるんだろう?とプチ不安?(笑)になる。
「声かけ」がこのときには大切なんだとわかる。
名前を呼んで、体の向きを変えることを伝えて、相手の承諾ももらって
どう動かしていくかを伝えながら、本人の健常のほうを動かしてもらって助けていく。
相手とのコミュニケーションが大事なんよね。

午後からはサービス提供の基本視点という項目を学んだ。
老年期について、堀秀彦さんという方の文献から
「死ぬことは確実だと知りながら、明日は生きているだろうと考えて暮らす時期、
それが老年期なのだ」と。
老いるということは、失っていく不安と葛藤の中に身をおいて生きているときで
ささいなことに思えていたことが、少しずつ大きなことになって重くのしかかっていく。
そういった不安や葛藤を受けとめられる援助者でいないといけないということ。

介護側が思う、高齢だからもう無理だろうという観念や
高齢者本人が思う、もうできないからあきらめるというものがある限り
介護者と介護される側との信頼関係はすんなりとは成り立たないかもしれない。
おばあちゃん(おじいちゃんでも)が、何かをしたいと言う。
もう歳なんだからやめときな~って、本人のことを思って言った言葉でも
その否定の一言だけで意欲をそぎ、傷つけてしまうかもしれない。
何かを勧めてみても、高齢になってしまったことを本人なりに自覚していて
自分の役割はもうないんだと、自分の中で決め付けてしまう人もいるかもしれない。
どちらも誰も悪いわけじゃない。
そういった人たちにどう支援してあげればいいだろう。
その人の持つ価値観を受容して共感してあげる。
間違っているんじゃないかと思っても、自尊感情を大切にしてあげる。
そういうことの積み重ねがあって信頼関係ができていく。
それからなんだろうな。
無理に最終目標をめざさずに、目の前のひとつひとつを達成していけば
近づいていくんだよね。

そうは言っても、どうしたらいいかわからないでいる。
私のおばあちゃんは、なんでこんなものをとっておくの?と
ついこっちが言ってしまいそうなものをいつまでもとっておく人。
高齢者の中には、戦時中、戦後、と、しんどい思いをして生きてこられた人もいる。
物を大切にする習慣から、捨てられてもおかしくないようなものまで
もったいない、と、とっておく人もいる。
そう、うちのおばあちゃんもそう。
だから、捨てたら?という言葉は、本人を否定する言葉になるから言ってはいけない。
・・・んだろうけど・・・
本音、捨ててほしい・・・
でもいきなり言うのは・・・
じゃあ、どうしたらいいんだろう・・・?
今日はそんなことをちょっと思い出して、今後の課題でもあるなあと感じた。

6回目。

2005-08-02 22:02:26 | 介護
6回目の講義。
ベッドメイキングの方法と、介護事例検討。
ベッドメイキングではまず、シーツのたたみ方から教わった。
たたみ方なんて、四角く角を合わせてたたんでおけばいいんじゃないかと
思ったけれど、これは使うときのためのたたみ方ということで
効率よいシーツのかけ方のためには必要なんだと教わった。

そしてシーツをかける技術。
四隅の三角折り?にこつがある。
キャラメルの包みの横のような三角ができる。(ううう説明できない(^-^;)
しわにならないように、ぴっ!っとひっぱり、角をきれいに収める。
講師がやっているのを食い入るように見つめてしまった。
だってするすると手際よく、きれいに伸びたシーツ、そして美しい~・・・
やってみたい~。
いくつかの班に分かれて、順番にシーツがけをした。
さっきの講師の魔法のような手際を思い出してやってみたけど
なかなかそうはいかないね。
でもきれいですよとほめられて、ちょっと嬉しかったな。

人が寝ている状態でのシーツがけ。
半分ずつ交換するんだけど、寝ている人を気遣いながらの交換は
ふたつのことをいっぺんにできない私にとっては、なかなか難しかった。
でも基本となる、利用者の立場になって、という気持ちを忘れずに
声かけしながらがんばったよ。

それと、介護事例検討。
在宅で介護されてる家庭での事例をもとに、ヘルパーに何ができるかとか
介護者側の気持ちや、ケアマネージャーや看護士さんとの連携など、
事例を読んで話し合って発表しあった。

こういった話し合いはとても有意義じゃないかと感じる。
いろんな人の意見が聞けるし、気がつかなかったことがわかって
自分の考えの浅さや、見方の違いが、今後の勉強にも役に立つ。
話し合いや発表なんて、学生のとき以来なので、割と楽しく
そして緊張もあって、みんなと同じ目標をもって勉強してるという気持ちに
自分の存在価値なんかもちょこっと感じれてうれしい。

講師は現役のヘルパーさん。
要介護5のお宅にも行っているというベテランさん。
ターミナルケアという、人の最後にも立ち会ったそう。
いろんな経験を積まれていて、講義の中でも経験談などを交えてくれて
現状の厳しさや、思いがけない出来事にも対応できる精神力は
ホームヘルパーをする上では、体力と同じくらい必要だと教わった。

精神からつぶれるひともいるという。
人との関わりだからこそなんだと思うけれど、そういう過酷な家庭が実際にあり
その中で介護している人が今もがんばっているということを頭におきたい。
介護者はつぶれているわけにいかないんだものね。
だからこそホームヘルパーが必要なんだね。
利用者の援助とともに介護者のこともたくさん考えてあげたい。

・・・あぁ、また気持ちが高ぶってしまったかな・・・
でも理想論で終わらないように気持ちをしっかり持っていこう。
そう感じた日だった。

5日目。

2005-07-29 09:55:30 | 介護
今日は5回目の講義の日。
朝9時から12時までと、昼1時から4時まで。そして夕方6時から9時まで。
ちょっと疲れた~・・・
介護概論。
緊急時対応の介護術。
衣類脱着の介護。
3単元。
ホームヘルパーとして仕事をするときの基本である介護の目的や考え。
介護活動の視点や基本原則などの勉強。
ヘルパーとはいえ、介護のプロという意識を持っていどむためにも
基本はしっかり身につけておかないと、ふらふらした意思では、相手に不安を
抱かせるもんね。
もし、仕事に就いて経験を重ねていっても、この基本に戻って自信を高めたい。
それと、ターミナルケアというのは、在宅で死を迎えることだなんて初めて知った。
自立援助の考えからすれば、その人がどのように死を迎えたいか。
その人らしい生き方を支援して最後までその人らしく生きるように援助する・・・
今の私ではまだあまりに大きすぎてどうしていいかわからないけれど
精一杯その人のために尽くしたいと思う。

心肺蘇生法を習ったんだけど、は実は初めて。
とても知りたかったことだったので、一生懸命覚えた。
心臓マッサージをほめられて、ちょっと自信(笑)
でも実際、そういう現場に出会ったらちゃんとできるだろうか。
動揺して真っ白になってしまうかもしれない。
「勇気」だな、やっぱし。

寝たきりの人の着替えと、半身マヒの人の着替え。
服を着る意味や、着替える意味なんて、あんまり深く考えたことなかったけど
利用者さんに着替えを勧める上で、理解しておくべきことだなと感じた。
実際、休みの日など、朝起きてパジャマのまんまで過ごしていると、だらだらした
1日になってしまいがち。
朝起きてちゃんと着替えることで、いろんなことをしようという意欲も出るし、
外へも気軽に出かけようと思える。
ここで思ったのは、女性の場合、お化粧ひとつで違う気持ちになれるということ。
男性の場合でも、ひげをそって整髪することで違ってくるんだろうと思う。
だから、着替えとともにもし許されるなら、髪を整えてあげたり、
ちょっと紅をさしてあげたり、マニキュアなどしてあげて
一緒に鏡をのぞきこんでよろこんでもらいたいな。

もちろん、相手にうかがってから。介護は押し売りや、営業じゃないんだから。
女性は、きれいでかわいくてステキに。
男性は、かっこよくて頼もしくてステキに。
それが生きる自信につながっていかないかな~。
・・・理想論なんだろうか・・・

大そうなことをしようとしてるんじゃないか、という反面
してあげられたら、という気持ちがある。でもまだ、私が、という自信はない。
それに自信は、健全な心に宿ってほしいと思っているので、そのために
元気な心でいないとね。
毎日の中でたくさんの「いいこと」「よかったこと」を見つけていこうと思う。
これってけっこう前向きな感じしない?
それに自分に自信をなくしかけてる利用者さんにもわけてあげられたらいいな。
うう~~ん、そういう気持ちだけは十分あるんだけどなぁ~!
見る聞くとは実際は違うってこといっぱいあるもんね。
そういうダメージ?を乗り越えられる強さも養っていかないとね。

ちょっと緊張ぎみのpuremintです。

2005-07-27 09:54:20 | 介護
「ヘルプマン!」の2、3巻をやっと見つけたのでさっそく買って読んだ。
思わず涙がこみあげてしまう。
なんだろう、この涙・・・

在宅介護の厳しさが、とてもリアルに描かれていて
読んでいるととても切なくなる。
それぞれ個人の家のドアをパタンと閉めてしまえば
他人はむやみに入ることができない。
ドアの向こうでは、何が起こっているのかさえわからない。
家族だけにしかわからない「介護する」ということ。
マンガを読んで、頭の中では高齢者の気持ちも、その家族の気持ちも
わかったような気がしている。
でも実際に関わるときっと、もっともっといろんなことがあるんだろうと思う。

ホームヘルパーは、介護の中での本人と家族の苦しみを理解してあげて
みんなが一緒に生きていけるように支えてあげなければいけない。
なんだか私は、すごくおこがましいことをしようとしてるのではないかと思い始めた。
人の尊厳を守りながら、自立支援をしていく・・・
・・・私なんかにできるんだろうか。
私がしてあげることを、その人はどう感じてくれるだろう。
人の感じ方は人の数だけあるだろう、人の考え方も人の数だけあるんだし
そして、人の生き方だって人の数だけあるだろうのに、
そこに入っていって・・・
できるだろうか私に。
もちろんそのために講義を受講し、理解力や受容力や支援するための力を
身につけようと勉強していってるんだけど
なんだかすごく大きなものを感じて、正直こわい気持ちもある。

いつか自分たちも、生きていれば必ず高齢者と呼ばれるときがくる。
介護する側からされる側になるときがくるかもしれない。
でも私が今やっている勉強は、どっちにしても役にたつだろうと思う。

4回目。

2005-07-25 20:12:05 | 介護
今日は4日目の講義の日。
講師の都合で一科目だけの日になったので3時間だったけど短く感じた日だった。
基本介護術の移動、歩行の介助。
まずは、高齢者なりきりグッズ?(^-^;)みたいなものを体につけて
階段の上り下りや、狭いところでの人とのすれ違いなどで
不自由さを体験した。
両手足首におもりをまきつけ、ひじや膝には曲げ伸ばしがしずらいサポーターを巻いて
腰が曲がった姿勢になるベルトをつけて、重いスリッパをはいて、視界の狭くなる
ゴーグルをつけてできあがり。
右手に杖!
歩く姿は立派なお年寄りになった。
っていうか、何をするにも体が重い。
自分が動きたい方向を確認するだけで目が疲れる。
階段がこんなにしんどいなんて。

そしてベッドから車椅子への移動介助。
力だけで移動させることもできるけど、それでは介護者の腰を痛めてしまうし
利用者にとっては自立援助ということにはならない。
自分たちは、左右どちらかがマヒしているという設定でやったんだけど、
講師の人の説明を聞いているときはわかったんだけど、いざ実際にやってみると、
なんだかぎこちない。
例えば、左がマヒしてるとしたら、車椅子を右側30度の角度でおいて
右腕を介護者の首にかけてもらって、前かがみになってもらって
膝を支点にして車椅子のほうへ回して腰を下ろす・・・
右だっけ、左だっけ、と、なんだか頭の中でわかってたはずなのに
よくわからなくなってしまう。
もうこれは経験を積むしかないなと思った。

車椅子での移動も、ほんのわずかな段差なのにダメージが大きい。
砂利道などはけっこう大変だ。
実習しているここは、舗装もちゃんとされてるし、バリアフリーで広いからいいけど
世の中すべてがこうじゃないから、日常での車椅子での移動はきつそうだ。

そして今度は、アイマスクをして目の不自由な人への介護移動。
階段の怖いこと!
白杖で段を確認しながら上り下りしたけれど、いつ段の終わりが来るんだろう?っていう不安。
それと、点字ブロックや誘導ブロックのでこぼこを確認するんだけど、普段は足裏で確認なんて
しないから、なかなか難しい。
目の不自由な人は、目以外の部分での情報をうまくとらえなければ思うように動けない。
そのために白杖を持ち、杖先で確認していくんだけど
街にはいろんなものが
いろんなところに
すごい状態で
置いてある場合が多いから、ものすごく怖いだろうと思う。

介護側は、移動するときにいろんな情報の手助けをするんだけど
利用者のいちばん知りたいことを、的確に教えてあげられるような介助をしてあげたい。
実際に体験することはとても有意義だった。
時間が少ないとさえ感じた。

3回目~

2005-07-21 23:28:24 | 介護
今日で3回目の講義の日。
共感的理解と基本的態度の形成。
基本介護術の食事の介護。
ふたつを勉強しました。

ひとつめでは「ロールプレイ」というのをやりました。
介護の必要な人の家庭での寸劇?みたいなこと。
8人くらいのグループでそれぞれ配役を決めてストーリーを展開していくんです。
ヘルパー、利用者、利用者の配偶者、長男の嫁、近所の人・・・など。
そしてそれぞれに性格や身体状態などがあって、その人になりきって演じることで共感的理解を図る・・・
というもの。
そしてそのあとで、それぞれの立場から感想を出し合うの。
結構みんな配役になりきって笑いもあって楽しかった~。
でもそれぞれの立場になることで、よりいい援助の仕方はなんだろう?って考えさせられました。
それと、半月前までは見知らぬ人だったのに、グループでのディスカッションをすることで
とてもいい関係になれたことがうれしかった~。
そういうことが、先々のヘルパーとしての連帯につながればいいなと思いました。

次に食事介護の勉強。
食事の困難な人の介護では、飲み込むこと、の大切さを知りました。
飲み込む、って・・・いつも自然にやっていたことだったので
特に気にもとめていなかったです。
そこで、液体をゼリー状に固める粉?でお茶にとろみをつけて飲む実習。
と、いうか、ベッド(30度の角度にして)に寝た状態で、口をあけたまま飲むことを体験しました。
お互いに介助しあうんです。
口をあけているとすごく難しい。
するっと入っていく感覚はわかるんだけど、なんだか食事をしているという感じがしない。
食事って本来?楽しいものなんだろうと思うし、そうありたいのに。
認知症とかマヒしてるからとかいろんな理由で食べることの意欲もなくしてしまう人もいるという。

今日は夜9時までの講義。
遅めの夕食をとりながら、自分で自分の口に運べて飲み込める幸せを
ご飯と一緒にめいっぱいかみしめたよ。
そういう幸せを少しでも、介護の必要な人に味わってもらえるようなヘルパーに・・・
なりたいなぁ。